蜘蛛女のレビュー・感想・評価
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情けないけど色気と哀愁のある男
とことん女に人生を狂わされていくダサカッコいい男の人生を描いたノワール映画の秀作◎。特に蜘蛛女ことモナに溺れ、快楽から破滅までのフルコースをおみまいされ、そして最後はとうとう自分の存在すら見失ってしまう始末。
この破滅への描写がトントン拍子でありながら内容は決して希薄ではなく物凄く濃い◎。コンパクトなのにワンシーンワンシーン見応えがあった。
個人的にちょーおもしろかったのは車からモナが死亡証明書を加えて逃亡して走ってくとこ。パンプス蹴り上げて走る姿、最高に滑稽だったな◎
あと最初から最後までこの女のセクシーショットはたくさんあるんだけど一回も興奮しなかった。タイプじゃないというか、エロさが気持ち悪かったw
ラストシーンはもう哀愁たっぷりのラスト。あんだけ女にだらしなかったのだから、もうとっくに他の女に目移りしてもおかしくないと思うのですが。。最後は一途なのかよw
「やっとわかった」、懲りたって事ですね。うーん情けないけど哀愁あります。ゲイリーオールドマンは最高に色男です◎
この作品も良いですが、レオンの彼もヤバいです、あまりにも有名ですが。主役じゃないのに持ってかれます、おすすめ。
恐ろしい殺し屋
舞台はニューヨークか
若ゲイリーのダメっぷり(←賛辞)
大好きなゲイリーオールドマンの、ダメ男っぷりに惚れ惚れする一作。
午後のロードショーで放映してたので大喜びで視聴。
いわゆるクライムサスペンスで悪女もの、美女3人(妻、愛人、セフレ魔女?)の間をフラフラする主人公ジャック/ゲイリーの、色気と茶目っ気とダメっぷりを堪能出来ます。
「レオン」のスタンフィールド役で「怖!好き!」と思ってハマってから幾星霜、昔はちゃんとオジサンに見えたゲイリーがひたすら若い。
ポカンと澄んだ青い目と撫で肩が頼りない。
けして、美男子ではないし色男というのともちょっと違うような。だけど目が離せなくなる魅力、なんだろう、演技力と存在感とあと何か。
「悪魔の声に負けた」という台詞があるけど、悪魔的誘惑、の境界線上にいる人間を演じることが多いからだろうか。
マフィアのボス、ロイ・シャイダーが渋い。
着てるガウンがいいデパートの包装紙みたい。
レナ・オリン、昔はオバサンに見えたのだがこちらの加齢のせいか(苦笑)、女盛りの美女そのもの(吹替も色っぽい)。
ジュリエットルイスは今も昔もほんの小娘に見えて、なんか痛々しい。
こんだけ好き勝手やっといて妻に「愛してる」と言い、またそれがちゃんと本気に聞こえるの凄い…かも(安原義人吹き替えも良い)
つま先切られて、多分医者行かず歩き回る姿に悶絶、巻き爪の手術(爪を引っこ抜く)したことあるので痛さちょっとだけ想像つく
モナのタフネス、ピンヒールぶん投げての爆走がカッコよすぎてわらう。
「ひとを撃つのは結婚するようなものだ。自分が撃った相手は、死が2人を分かつまで、けっして忘れられないから」
カッコいいこと言うなぁジャック、クズなのに。
「殺すんじゃない、埋めろって言ってるの」
今みるとクライムというより、サイコサスペンスかも。埋められボスが気の毒、というかロイ・シャイダーが無力に見えるのは凄い珍しい。
……
「彼は綺麗な青い目だった、あなたもね」
ジャックは、モナにかかわる前から破滅してたように思う。悪徳警官ものでハッピーエンドは見たことないので(当たり前か)、ダイナーで無為にすごすのは報いとしては全然いいほうかな…
ヘルボーイと、ベイブのご主人(多分)出てた?とか久々にみて発見もあり、見応え充分な作品でした。放映ありがとう午後ロー!!
0313 あー全然覚えとらん
1994年公開
媒体が何か含めて全然覚えとらん。
多分レンタルやったかと。
CMが頻繁に流れフライングボディシザースから
「アハハハハハー」と笑うレナリオン
ところが足を切断された?
そこから悪党のはずの彼女が可哀そうで見てられん状態に。
ゲイリーオールドマン?振り回される刑事?
アカン、もう一回死ぬまでに見よう。
50点
最高だ
人生ベストの2位作品をスクリーンで見ることができて感無量だ。何度も見ているのだけど子どもがうちに来てから人生観が変わってかつてと同様に感動できるだろうかと思ったがすっごく面白い。そもそも話が面白い。自ら手を汚してにっちもさっちもいかなくなるクズっぷりが最高だ。
以前は、奥さんなんかより愛人のクリスチーナ・リッチにしか興味がなかったのだけど、今は人生と年を重ねた奥さんの大事さが身に染みているので、味わいが違う。映画の中で奥さんの魅力は特に語られていないけれども、語ることではなく存在が人生の歩みそのもので、体の一部のようなものだ。
改めて気になるところもある。レナ・オレンを殺しに行くと窓際に立っていて、銃を撃つと実は愛人だったという下りは、話ができすぎだ。レナ・オリンを護送してホテルの一室でやろうとしているとFBIが詰めかけてそそくさとズボンをあげる場面が面白い。
ダイナーでアルバムをめくると奥さんとの写真の後に、クリスチーナ・リッチの写真があって、破いたページにレナ・オリンの役名が書いていることに初めて気が付いた。どういうことだ、自分で奥さんが残したアルバムに他の女の写真を貼ったのか? 狂っているのか。奥さんが全部貼っているとしたら怖い。
主演の女優が存在の耐えられない軽さに出演していた女優で、刑事の男に...
【極悪なる絡新婦の如き悪女モナと、汚職刑事の物語。モナを演じたレナ・オリンに翻弄されるジャックを演じたゲイリー・オールドマンの姿が忘れ難き作品。”人間の本性は悪である。Byコーマック・マッカーシー”】
■N.Y.の刑事・ジャック(ゲイリー・オールドマン)は、FBIが保護する裏切り者の情報をマフィアのドン(ロイ・シャイダー)に流して多額の報酬を得ていた。
ロシア人の殺し屋・モナ(レナ・オリン)もまたジャックのカモになるはずだったが、遣りての彼女は巧妙にジャックが流した証人プログラムの男の情報をマフィアに流し、FBIの手を逃れたことから、ジャックはマフィアのドンからモナを消すよう脅迫されてしまう。
◆感想
・映画の構成が秀逸である。現実世界の状況を描きつつ、汚職刑事ジャックを演じたゲイリー・オールドマンの”後悔”を含めたモノローグが物語を引っ張る。
・小物汚職刑事、ジャックを演じたゲイリー・オールドマンが、巨悪の時期マフィアのドンを狙うレナ・オリン演じるモナに【正に絡新婦の張った糸に絡めとられるが如く】転落していく様が絶妙に面白怖い。
ー そして、彼は妻ナタリーに大金を渡し、12月1日と5月1日に”全てが終わった際に再会しよう・・”と別れるのである。永訣の別れになるとも知らずに・・。ー
・ジャックは裏切ったマフィアのドン(ロイ・シャイダー)に左足の先を切断されるが、もっと恐ろしいのはジャックを嵌めるために、わざわざモナが自分の左手を切り落とし、ジャックの愛人のシェリーを巧妙にジャックに射殺させつつ、彼女の死体の横に自分の切り落とした左腕を置き、火を放つシーンである。
ー モナの極悪ぶりと、ジャックの小物振りとの比較が見事なシーンである。モナは死んだことになるのである。-
・更に、モナはマフィアのドンを拉致し、ジャックに生き埋めにさせる。自分は手を下さない。
ー うわわわわ・・。-
・ジャックは警察に事情聴取で来たモナを射殺するも、”何故か”釈放される。そして、ジャックは罪に問われない。
ー この辺りは、警察がモナが真犯人である事を知りながら決定的な証拠がないために、仮釈放した、と勝手に判断する。-
<自業自得であるが、ジャックは妻、ナタリーに約束した日に、田舎の国道沿いのダイナーで妻を待つが、彼女は来ない。
そして、ジャックは腑抜けた顔で”又、次の日を待とう・・。”と呆然と呟くのである。鑑賞後の嫌な感じが後を引く作品である。>
ジャズ的な映像美 フィルムノワールの名作
ジャックはダメな子の蔑称?
救いのない映画ってこれじゃないの?
最恐女と最低最弱な男
ストーリーよりもゲイリー・オールドマンを
レナ・オリン最高。
バネのようにしなるレナ・オリンの美しい肢体から目を離せませんでした。笑
まさに蜘蛛女。
恐ろしかったです。
ゲイリー演じるダメ男ジャックにも何故か感情移入できて、彼が妻を逃がすシーンやラストのシーンなどは思わず泣いてしまいました。
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