グッバイヒーロー
劇場公開日:1987年
解説
世界一速い男を決めるF1グランプリ(フォーミュラー・ワン世界選手権)。その三十七年の歴史の中でスピードに命を賭けサーキットに散ったレーサーたちの“死の瞬間”をとらえると共に生きさまを描くドキュメンタリー。監督・編集は、「ウイニングラン」のマリオ・モッラ他、クロード・デュボック、マサオ・ナガイ、撮影監督も同作のアントニオ・クリマーティ、音楽は矢沢永吉がそれぞれ担当。出場しているドライバーはロジャー・ウイリアムソン、ロニー・ピーターソン、中島悟、ニキ・ラウダ、トム・プライス、ジル・ヴィルヌーブ、ジャッキー・スチュワート、エマーソン・フィツパルディ、ジェームス・ハント、マリオ・アンドレッティなど。ロジャー・ウイリアムソンは73年のオランダGPでマシーンが煙を吹きコースアウト。デビッド・パリーがレースを捨てて彼を助け出そうとするが、手がつけられず苦悩する。ロニー・ピーターソンは78年のイタリアGPでスタート直後、ハントのマクラーレンに接触しガードレールに激突コースに戻されたところレガッツォーニのシャドーとクラッシュ、炎に包まれたが両足をはさまれ身動ぎがとれず、病院に運ばれたが死亡した。ニキ・ラウダは76年のF1グランプリで原因不明の大事故に遭遇。奇跡的に助かったが、有毒ガスを吸い込んだ。再起不能といわれたが、六週間で復帰。77年に二回目の世界チャンピオンになった後、一度引退するが三年でカムバック。84年に再びチャンピオンになっている。トム・プライスは77年の南アGPで前方を走っていたマシーンが煙を吹き、それを消火しようとしたオフィロシャルマンを250キロのスピードではねてしまった。不運にも持っていた消火器が宙に飛び、トムの頭を直撃、彼は首の骨を折って即死した。ジル・ヴィルヌーブは82年ベルギーGPの予戦で前方のマシーンを抜こうとしたところ接触、彼のフェラーリは空中にはね上がった。さらにジルはシートごと放り出され金網に激突。病院に運ばれたが、30歳の若さで亡くなった。何も知らずに葬儀に出席している二人の子供の姿が悲しみを誘う。中島悟はデビュー第二戦サンマリノGPで六位、スタート前、引退してレポーターとなったニキ・ラウダからインタビューを受けている。
1987年製作/98分/日本
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1987年
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マリオ・モッラ
- クロード・デュボック
- マサオ・ナガイ
- 製作総指揮
- ヒロ・フルカワ
- 製作
- アレッサンドロ・フラカッシ
- ピート・リーヴェル
- 撮影
- アントニオ・クリマーティ
- エンニオ・グァルニエリ
- ヤン・デ・ボン
- ダニロ・デジデリ
- 編集
- マリオ・モッラ
- クロード・デュボック
- マサオ・ナガイ