劇場公開日 1990年10月19日

「"goodfella"」グッドフェローズ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"goodfella"

2021年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

午前十時の映画祭改め、午前8時30分の映画祭にて初スクリーンで久々に鑑賞。

少年時代から主人公を描くテンポの良さが気持ち良い位にスピーディーで全く飽きさせない、古き良き時代の50年代から70年代のアメリカと流れる音楽にオールディーズが小気味良く、DerekandtheDominosの"いとしのレイラ"の使い方の斬新さにエンディングはシド・ヴィシャスの"MyWay"で最後までテンションは上がりっ放し。

ジョー・ペシとボッコボコにするデ・ニーロの蹴り殴るようなキックの応酬、ケント・デリカットみたいな眼鏡にカツラのおっさんに対する冷たい態度、基本的には周りの状況に困り果てる表情ばかりで損な役回り。

マフィアの怖さを描いているイメージよりも、そんなマフィアの日常を面白おかしく痛烈で滑稽な薄情極まりない人物として、皆自分の身を守る為に四苦八苦する姿がコメディ映画に思えてくる。

良い思いを沢山しながらも散々な目に遭い命からがら逃げ延びて平穏な日々を取り戻した割には全く懲りていないような態度、一般市民として退屈な日々を残りの人生とヤクザな世界に思いを馳せながら。

日に焼けたポール・ソルヴィノは梅宮辰夫ソックリで、実録ヤクザ映画にピッタリ過ぎる。

万年 東一