禁断の惑星のレビュー・感想・評価
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Monster from the Id. SF映画の原点
今から65年前の作品です。冒頭から出てきたいかにも空飛ぶ円盤な形の宇宙船。元祖って感じですね。多分色んな映画がオマージュしているんでしょうけど、今現代で単独作品として観ると時代を感じますよね。
あの天才ロボットのロビーは何故に二足歩行に作ったのでしょうか?二足歩行だと倒れやすいのに頭はガラスばりにしてあるって。倒れたら割れるやん❗デザインを考えた人って実用性度外視のような気がしてなりません。ポスターではロボットが女性を抱き抱えていたんで勝手にロボット反乱物かと思っていたのですが全然違いました。多分あのポスターで勘違いした人も多いのでは?
でも、きっと当時観ていれば色々と画期的だったのではないでしょうか?SF映画の礎になっている作品なんだろうなぁっと思いました。
クラシックSFの金字塔
ストーリーなどは全く記憶にないのだがロボットだけは覚えていた。ロボットの名は「ルビー」、お願いすると料理でもなんでも作ってくれる、食いしん坊の子供ならすぐにでも欲しいと思ったのだろう、今ならさしずめドラエモンか・・。買ってもらったブリキのルビーはどうしたのだろう、今もっていたらお宝かも。
見直してみて驚いた、CGなど無かったころなのによくできているし逆に画が芸術的で美しい、光線はこの頃でもフィルムのオプティカル処理でできたので頻出している。
冒頭のスーパーで「人類が21世紀には月旅行」とあるが13年後に達成していたとは感慨深い、家事ロボットルビーの頭の中がリレーのようなのは当時のコンピューターのデフォルメか、人類がロケット型ではなく重力制御の空飛ぶ円盤で光速航行するだけでも未来が待ち遠しい、20光年の彼方に地球型惑星が存在、滅亡した先史時代の高度宇宙文明も壮大だ、IQ増幅装置、核融合エネルギー炉、超合金と夢のようなものばかり、「イドの怪物」のイドとはシュレーディンガーの井戸なのか、潜在意識の生んだ怪物とは実にシュールだ、子供に分からなかったわけだ。科学あり哲学ありキュートなヒロインあり、久しぶりにクラシックSFの金字塔を堪能いたしました。
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