劇場公開日 1998年9月12日

「人の変貌していく様がリアルっぽい?」CUBE たろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人の変貌していく様がリアルっぽい?

2021年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマゾンプライムで観賞。
黒幕の正体、キューブを作った目的等々、最後まで明かされないのでスッキリしない人もいるだろう。本作は極限状態に置かれた人がどうなっていくのか、その顛末を割と現実社会のメタファーとして描かれている。警官や医者、犯罪者、知的障がいを持った人など様々。接点や共通点がない。どんな人生を歩んでいても理不尽な目に合うことを示唆している。
最初の20分くらいまでのグロシーン以降は目をそむけたくなるような残酷シーンは意外とない。それよりもある人物の変貌していく様が妙にリアルで現実でも居そうでそっちのほうが怖かった。関わってはいけないヤバいひとでも、あの状況下では避けることはムズカシイ。人と人の関わり方や怒らせてはいけないとの付き合い方について考えさせられた一作。

たろう