「壁のできる前の風景」二つの世界の男 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
壁のできる前の風景
1953年の英映画で
大戦終結(1945)から壁が出来てしまう(1961)迄の間の
ベルリン国境近辺での不安定で不思議な状況を描いている
2021年の現在観賞すると
展開も伏線も読めてしまうが それなりに面白かった
(コピーみたいなものも あったかな)
妖艶なヒルデガルト・クネフと
清純派のクレア・ブルームが共演していて
清純派の方が怖いもの知らずなのだが
新しい世代を感じさせ
過去から逃れられない混迷する男が
そこに突破口と愛情を見出だすのを理解
沢山の交錯する思いが 東西の国境にあったのだろうな、と思わされた
この地域を縦横無尽に走る自転車の少年が
戦争の傷跡を案内しているようで印象的
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