劇場公開日 1998年9月12日

キャラクター 孤独な人の肖像のレビュー・感想・評価

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3.5生き抜く人間の執念

2020年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1920年代のオランダを舞台に、両親と子の凄まじい愛憎を深みのある映像で描いた非常に地味で強固な映画文体。主人公が弁護士になる立身出世と家族愛の無情感の狭間で苦闘する生き様は、稀に見る特殊さ。リアリズムと深刻な物語のドライな融合。北ヨーロッパ映画に共通する、冷徹ながらも内に秘めた情熱の表出力を思い知った印象を持つ。

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Gustav

4.0父と息子

2019年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 寡黙な母、息子を苦しめ続ける父。ライオンのように子を崖から突き落とすような態度をとることが父親の愛情だった。貧困層に対して強制退去命令を下すことにも罪悪感を覚えていると、良いように解釈も可能だ。  かなり特異な男の愛情を描く映画ではあるが、それよりも記憶に残るのは息子ヤコブの半生であろう。スラム街の母子家庭のためイジメにも遭い、職がないためタバコ屋を起業する。担保がないため銀行は金を貸してくれないが、唯一貸してくれたところが父の銀行(あとでわかった)という物語。弁護士になるヤコブだが、それほど目的意識があったわけでもない。不思議、とにかく不思議だ。多分ずっと童貞だったんだろうなぁ、と想像もできる。  恋愛部分(しかも相手には恋人がいた)も薄いのだが、ラスト近くで再会する公園のシーンは、最近観た『ネバーランド』を思い起こすほど綺麗だった。

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kossy

4.5孤独だけど孤独じゃない。

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

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rocko