「迷走コメディ」キャノンボール odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
迷走コメディ
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着想のもとになったレースは実際にコネチカット州ダリアンからカリフォルニア州レドンドビーチまでの4608Km、車種、ドライバー、ルートを問わない紳士協定による自由走行のタイムレースで1971~79年にかけて5回行われているそうです、古き良き時代と言うことでしょうか。優勝した車はキャデラック、フェラーリ、ダッジスポーツマンヴァン、ジャガーなど地味目です。映画ではパトカーに追われていましたが実際のルールでは警察に捕まった場合は失格だったそうです。ジャッキーチェンが日本人に間違われていたがギャグなのでしょう、改造したスバルに乗っていましたね。ロジャー・ムーアは007シリーズの映画化権を所有していたイオン・プロダクションからジェームス・ボンドの名に傷をつけないよう釘を刺されての出演だったようですが微妙でした、ロジャー・ムーアを同伴の女性がジョージ・ハミルトンと間違えてがっくりくるシーンですが日本語吹き替えではショーン・コネリーになっていました、勘違いネタのローカライズが上手いですね。
昔観て面白かった記憶があったのですが、今観るとわざとらしい演出、ギャグが鼻について笑えません、目が肥えるのも良し悪し、昔の自分がいかにノー天気だったか、失った素直さに感慨深いものがあります。観客より作り手の方が楽しんでいる感じの暴走、いや迷走コメディでした。
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