奇人たちの晩餐会のレビュー・感想・評価
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「バカをバカにするつもりが、自分自身が人生のバカを見る」という、よくある含蓄を含んだ因果応報ドラマ
タイトルやパッケージの説明から、「ピンクフラミンゴ」並みの奇人・変人たちの凄まじい饗(狂)宴かと思い、相当に覚悟を決めて見始めたが、実際は饗宴が開かれることもなく、まるで大人しい作品だったのには、さすがにちょっと拍子抜けした。
「バカをバカにするつもりが、その行いの不道徳さゆえに、自分自身が人生のバカを見る」という、よくある含蓄を含んだ因果応報ドラマであり、笑いによって人生哲学を鮮明化させるという見せ方も分かりやすい。
そういう観点でなら別に悪い作品ではないけど、コメディとして見ると笑いの部分に斬新な要素はまったく見当たらず、この手の「バカがボケて場を混乱させる」というタイプの笑いは、それこそ欧米以上に「お笑い先進国」である日本も昔からやってきた事で、笑い慣れしている人にとってはあまりにも笑いの作り方が基本的すぎて物足りない。
「コメディを媒体に人間ドラマを際立たせる」という点では良質な作品ではあるけれど、「ボケとツッコミ」というお笑いの基本部分は前時代的でベタベタだし、フランス風味のジョークなど、日本人の感覚として受け付けない部分も多い。
こじれる・こじれる
アバンタイトル、公園でスーツ姿のおじさんがブーメランを投げて遊んでいる、絶対顔に当たるなと思っていたら別の話に切り替わる、なーんだと思いきや続きに戻ってノックアウト。一旦シーンを変えるなんてあり? 監督が只者でないことを予感させられる。
晩さん会がタイトルだが晩さん会が話の舞台ではない、高級アパートメントの一室で疫病神のようなお節介好きでお馬鹿なおじさんと趣味が悪い出版社社長のまるで舞台コント(それもその筈、元は舞台劇)、お馬鹿のせいで話がどんどんこじれてゆく様をハラハラしながら笑ってしまうというシチュエーション・コメディの傑作。タイトルバックに流れるジョルジュ・ブラッサンスの唄が辛辣、「~♪二十歳でも白髪頭の爺さんでも馬鹿は馬鹿、年なんて関係ない、馬鹿は馬鹿~♪」(Le temps ne fait rien à l'affaire)
とても神経が持たないのだが80分で終わるので命拾い、ほんとフランス人て面倒くさいが愛すべき人達・・?。
思ってた感じとは違かったけど、、
でもおもしろかったかな!
よくああいうボケというか馬鹿な間違いとかを
思いつくなあって感心してしまった!
あの役者さんいいよなあ
コメディに向いてる
オチもしっかりしてるし
構成練ってあんなあって
可もなく不可もなくというか ゆるーく見れるコメディとしては◎ ただ...
可もなく不可もなくというか
ゆるーく見れるコメディとしては◎
ただちょっと盛り上がりに欠けるかも
査察官のくだりと最後のオチは割と好き
フランソワのキャラが濃すぎる笑
日本で言うなら、
とってもよく仕上がった、“コント”だと思います(笑)
吉本新○劇でも上演できそうなプロットですね(もちろん良い意味で)。
バカなんだけど無視できない人間味がいっぱいです。ちゃんと笑いたい人にオススメのコメディ。
舞台の映画化苦手
間抜けな人間をバカにして楽しむ晩さん会というのが非常に悪趣味で、そのバカにしている相手がバカすぎてバカにしている方が大変な目に会う。どっちの人物もかなりイライラする。
舞台劇の映画化だそうで、登場人物が部屋を出る出る言いながらなかなか出ない展開がとても嫌い。出るなら出ろ、と思う。短い映画なのに長く感じる。
なんでこの人たちは、男女間で恋愛でぐるぐる回っているのか、非常に世界が狭くないだろうか。しかしいろいろあって、友情を取り戻したり、バカにされていた人が器のでかさを見せる結末はとても感動的だった。
コメディとしては最高傑作
公開当初とても面白いと評価されていた。まだビデオカセット時代に借りて観た。
なかなかDVD化されないので忘れかけていたが、最近デジタルリマスター版が出て借りて観た。
ただ、面白かったということしか覚えていなかったため、初見のつもりで観る事が出来た。
やはり笑った。あまり映画では笑わない俺が、3回笑った。
アメリカでリメイクされたようだがそちらはまだ観ていない。
面白いのでお勧め。
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