劇場公開日 1983年11月19日

「マニュアルどおりのハード・ボイルド」危険なささやき Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5マニュアルどおりのハード・ボイルド

2013年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:65点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65

 アラン・ドロンが主演だけでなく製作・監督も努めた作品。全体的にハード・ボイルド路線な犯罪映画でそれなりに見れる。
 だがハード・ボイルド路線はいいのだが、その雰囲気を出そうと意識しすぎているのか演出がちょっとわざとらしい。男と女・わざわざ高速を逆走するカーチェイス・スーツ姿の殺し屋の襲撃とあまりにお手本どおりのように進めすぎたのか、80年代の映画なのにそれ以上に古いハード・ボイルド映画のようにも感じた。
 「ニキータ」で主演をしたアンヌ・パリローがヒロイン役で出ている。ちょっとだけ謎めいてちょっとだけ小悪魔的な役柄をやっていて、ニキータのときの印象があまりに強くてそのときと雰囲気が違っていて全く気がつかなかった。バレーで鍛えた若い細身をおしげもなくさらして、こういう正統派なヒロイン役もやっていたんだと少し驚いた。彼女の存在が映画に花を添えた。

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Cape God