「コッポラ監督の最高傑作⁉️」カンバセーション…盗聴… 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
コッポラ監督の最高傑作⁉️
ヒッチコック監督の「裏窓」は、車椅子の男が自宅から何気に近所を覗き見した事で事件に巻き込まれる傑作でしたが、今作は盗聴のプロの男が、盗聴した男女の会話を聞いたことで事件に巻き込まれる、これまた傑作‼️舞台はサンフランシスコ。盗聴のプロであるハリー・コールは、仕事で不倫カップルの会話を盗み聴いたところ、そのテープには「殺されるかもしれない」との声が。やがて依頼主が二人を殺そうとしていることを知った彼は・・・‼️コッポラ監督の最高傑作は「ゴッドファーザー」二部作で間違いないけれども、今作も負けず劣らずの傑作‼️全編、テープデッキで再現される "声" をはじめとする無機質な "音響" がモノを言う心理サスペンスで、都会に生きる人間の孤独も見事に融合させた人間ドラマでもあります‼️何気なく始まっていくオープニングで、俯瞰ショットからカメラがどんどんカップルの二人に近づき、カップルの会話と、ハリー率いる盗聴屋たちの仕事ぶりを魅せるシーン‼️望遠レンズの効果がホントに素晴らしい‼️ハリーを演じるジーン・ハックマンはもちろん、ハリーの相棒役ジョン・カザールら、脇役陣の存在感も特筆モノ‼️特にハリーの依頼主のロバート・デュバル、その秘書役で無名時代のハリソン・フォードが出演‼️ハックマン、デュバル、ハリソンのスリーショットは今となってはかなり貴重だし、かなりスゴい豪華共演‼️そんなハリソンからの主人公へのラストの電話「深入りするな、盗聴してるぞ!」‼️盗聴する側の人間が、される側に回った時の脅迫観念‼️主人公は部屋中を破壊しながら盗聴器を探すが見つからない、見つける事が出来ない‼️これは盗聴のプロであるハリーにとってかなりの屈辱‼️諦めたハリーによるラストのサックスシーンはサイコーですね‼️不条理というか、不気味な寓意‼️大都会の孤独を体現するハックマンにシビれてしまいます‼️しかし、73年という時代にプライバシーを侵害する盗聴の恐ろしさを描いたコッポラ監督の先見の明はホントに素晴らしかったですね‼️
