劇場公開日 2024年11月29日

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「世の中、コッポラは天才として名を成してはいるのだが・・・」カンバセーション…盗聴… mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 世の中、コッポラは天才として名を成してはいるのだが・・・

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

驚く

ドキドキ

どうしてもコッポラの作品になじめない。ワンシーン、ワンシーンの尺の長さとそこに込められた情報量の多さと拘り。それを読み込むには短すぎ、表面的な鑑賞だけに留めようとするには冗長すぎるのである。コッポラの映画をメタ映画と評する論文があるらしい。これを読むとコッポラ作品との相性の悪さが腑に落ちる。コッポラの作品を楽しむためにはあの冗長なワンシーンワンカットのディティールを掘り起こす作業が要るのだ。だからファンは何度も見返しその度毎に彼の世界に嵌められていく。表面的な美しさより表面のディティールに拘ったハイパーリアリズムの世界なのだ。そう考えるとアプローチの仕方も変わってくると言うものだが、やはりそれをする気力が生まれないのが彼の作品と自分の相性と言うものなのであろう。

mark108hello