「盗聴社会の恐怖。そのプロなのに脇が甘すぎる孤独な主人公…」カンバセーション…盗聴… ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
盗聴社会の恐怖。そのプロなのに脇が甘すぎる孤独な主人公…
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盗聴、録音のプロ、コールは、仕事で受けた若い男女の会話が人命にかかわることに気づく。
冒頭、公園で盗聴する緻密な撮影が見事。
高性能ショットガンマイクなど技術の先端テクニック、盗聴・録音には見本市も開催されていて、その世界ではコールも有名だったりする。
しかし、盗聴のプロなのに、盗聴マイクが仕掛けられたボールペンを仕掛けられてしまったり、仲間たちを職場に招き入れたり、重要な録音テープを聞かせたりと、脇が甘すぎる。
同じシーンの同じセリフなのに、事件の真相を追うごとに、その言葉の意味が変わっていく。
聞こえ方が変わってしまう、脚本が見事。
ラスト自分も盗聴されていることを知らされ、執拗に盗聴器を探す狂気。
音楽のみに救いを求める孤独な主人公を演じるジーン・ハックマンがさすがの演技を披露。
後の「ワンフロ」の主演テリー・ガー、粘着質なハリソン・フォード、他にも、ロバート・デュバル、ジョン・カザールなど競演俳優たちの顔ぶれも面白い。
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