ガンガ・ディン

解説

「踊る騎士」「有頂天時代(1936)」のジョージ・スティーヴンスが製作・監督した大作で「素晴らしき休日」「赤ちゃん教育」のケーリー・グラント、「黄金の夢」「軍使」のヴィクター・マクラグレン及び「生活の悦び」「心の青春」のダグラス・フェアバンクス・ジュニアが主演する。「バーバリー・コースト」「生きているモレア」に協力したベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサーのチームがラディヤード・キプリング作の詩を素材としてストーリーを書卸し、「富豪一代」「永遠の戦場」のジョエル・セイヤーが「頓珍漢ミイラ取り」の監督者フレッド・ガイオルと協力脚色したもの。助演者は「踊る騎士」のジョーン・フォンテーン、「失はれた地平線」のサム・ジャッフェ、「目撃者(1936)」のエドワード・チアネーリ、「踊る騎士」のメンタギュ・ラヴ、「響け凱歌」のロバート・クート等である。なおキャメラはジョセフ・オーガストが担当している。

1939年製作/アメリカ
原題または英題:Gunga Din

ストーリー

ヒマラヤが天に屹立するインドの西北国境に匪賊が蜂起したので、英国駐屯軍は三名の軍曹に命じて偵察させる。冒険好きのカター、古武士の意気を持つマクチェスニー、ロマンチックな癖に勇猛なバランタインの三勇士が小部隊を率いて出発したが、賊に囲まれて死傷者を出し、忠実な水運びの原住民ガンガ・ディンを始め生残った者は辛うじて本隊へ帰った。バランタインは後数日で満期となるので、兵役が終れば茶の輸出業者の娘エミイと結婚するつもりである。そこで彼の代りにヒギンプウザムが他の二人と一緒に再び出発を命ぜられたが、カターとマクチェスニーはこの好漢を失うのは惜しいと考え、ヒギンプウザムの飲物に象に与える薬を入れておいたので、彼は急病になりバランタインは余儀なく又前線へ出る。カターはガンガ・ディンから埋れた財宝の話を聞いてそれを探検しようとするので、マクチェスニーは彼を営倉に入れておいたが、ガンガ・ディンは象を使って営倉を壊し、二人は闇にまぎれて奥地の寺へ付いた。ところがその寺は匪賊の本拠だったので、カターは捕えられガンガ・ディンは急を屯営に知らせる。その時バランタインの婚約者エミーは除隊許可書を持って迎えに来たが、カターを救い出すため彼は仮志願書を出してマクチェスニーと二人で出発する。大柄な二人はガンガ・ディンを連れて寺へ乗込んだが、匪賊の大群に囲まれて捕虜になる。しかしマクチェスニーは隙を狙って匪賊の首領を拉し塔の上に逃げ上る。匪賊はそのため手が出せないので、こうして一同は本隊の到着を待つことにした。匪賊は要害を利して守備隊をせん減しようと待構えている。不安な一夜が明け、守備隊は堂々たる行進を続けて寺院へ近づいた。捕われた首領は部下の士気をひき立てるため、毒蛇の檻へ身を投じて死んだ。この時、すでに重傷を負って息も絶えだえのガンガ・ディンは、塔の頂上に登って相図のラッパを高らかに吹奏し、急を知った守備隊が直ちに戦闘体形に入ったのを見るや、敵弾に当って満足の笑を浮べつつ息絶えた。彼の功によって匪賊は全滅され、その後守備隊の本部で従軍詩人キプリングの詩が発表された。それを聞く連隊長を始め、3軍曹の眼には熱い涙があふれ出すのであった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5魔宮の伝説‼️

2024年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

怖い

この作品は長い間観たかった‼️「シェーン」のジョージ・スティーブンス監督作品だし、スピルバーグ監督が「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」はこの作品にインスパイアされていると語っていた作品だったから‼️イギリス領インドにて、イギリス軍の軍曹カッター、マクチェスニー、バランタインの3人は、水運びをしているインド人のガンガ・ディンから山中の寺院に黄金の財宝があるとの話を聞き、寺院に向かうが、そこは血の女神カーリーを信奉する殺人鬼集団のアジトだった。こうして3人が率いるイギリス・インド軍と、殺人鬼集団であるサッグ団の壮絶な戦いが始まる・・・‼️オープニング・クレジットで叩かれるドラにスタッフやキャストの文字‼️「魔宮の伝説」と同じ‼️カッターとガンガ・ディンが二人乗りで寺院に向かう‼️「魔宮の伝説」にもあった‼️吊り橋が切れて谷底へ真っ逆さま‼️「魔宮の伝説」の名シーン‼️殺人鬼集団の儀式を眺めるカッターとガンガ・ディンのツーショット‼️インディとショーティみたい‼️殺人鬼集団のボス、グル‼️モラ・ラムを弱く不気味にした感じ‼️「魔宮の伝説」との共通点を探すのも楽しいかもしれませんが、それを抜きにしても、この作品はアクション・アドベンチャーとしてヒジョーに面白く出来てる‼️ラストのイギリス・インド軍とサッグ団の壮絶バトルはかなり見ごたえあるし、かなり腕っぷしが強い主人公3人組のキャラもコミカルで微笑ましい‼️この作品後に「レベッカ」「断崖」とスター街道を歩む紅一点ジョン・フォンテインもため息が出るほど若く美しい‼️

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活動写真愛好家

3.5なかなか楽しい娯楽作

2022年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画、「死ぬまでに観たい映画1001本」に選ばれていて、ジョーン・フォンテイン出演作だから観てみた。
確かに面白かったのだが、『インディ・ジョーンズの2作目(魔宮の伝説)』にソックリ!
原住民との戦い、高価な黄金、多くの蛇、吊り橋など。コチラが1939年の映画なので、「インディ・ジョーンズの元ネタ映画」というのが正しいだろう。

インドあたりのカルト教団の賊が蜂起したので、イギリス軍が鎮圧しようとする。
3人の軍曹とガンガ・ディンという名のイギリス軍に忠実な原住民がカルト教団の偵察に行くのだが、彼らの宮殿で囚われの身になったり……といったアクション娯楽映画となっていく。

3人の軍曹の中では、ケーリー・グラント(若い!)が目立つ存在。

お目当てのジョーン・フォンテインは、軍曹3人のうち1人が任期切れとなるので婚約している役として登場するが、基本的に男達の軍団どうしの戦い映画なので、彼女の出番は少ない。ホントにちょい役で、綺麗さも目立たない。

気軽に観られるエンターテインメント映画として、なかなか楽しく出来ている。

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たいちぃ