華麗なる女銀行家のレビュー・感想・評価
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華麗なるダイバーシティ金融道
『薔薇のスタビスキー』とほぼ同じ時代、フランスの政財界をゆるがせた女性銀行家のお話で、とても面白かったです。1930年代でバイセクシャルの女性が銀行のトップになると言う、ダイバーシティのさきどりのような設定がビックリです。主人公が男と女の間を渡り歩きながら、カネの力で政界も財界も押さえ込んでしまうのは痛快です。政治や経済の用語が多く敵味方が目まぐるしく入れ替わるのに、ストーリー展開は非常に分かりやすく、スタビスキーよりもすっきり頭に入ります。役者では、ロミー・シュナイダーがなんともアクの強い経営者役を熱演、演技の幅広さに感心しました。『離愁』とは打って変わって、悪役の頭取役のジャン=ルイ・トランティニャンも渋くていい感じでした。
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