カラヴァッジオのレビュー・感想・評価
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この映画は『カラヴァッジョ』の映画ではない。 最後のクレジットを見...
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この映画は『カラヴァッジョ』の映画ではない。
最後のクレジットを見れば分かる。また、同性愛者に対して『寛容さを示している/訳では無い。寧ろ『カニバリズム』まで含めたキリスト教のタブーに対するプロテストな話だ。
さて、それは兎も角、
音楽家、サイモン・ターナが映画に登場するようだが、水死する『子供が出来た』と言う女性だと思う。『フィリッポ・リッピ』とクレジットには出てくる。しかし、?。
つまり、非常に難解な上に、ファンタジーになっている。だから、この映画を見て、カラヴァッジョの❴性的趣向·まで歴史的に判断すべきではない。カラヴァッジョの絵画を知って、この映画を見た方なら、誰でも気付くと思うが、映画内で描かれる絵画はカラヴァッジョの絵画には程遠く、カラヴァッジョの絵には見えない。その点がこの映画の主旨と見れば、評価したいのだが、その前にこの映画は難解過ぎる。
しかし『なんとか賞』が取れる様な作品にはどうしても思えない。
一つだけ気付いた事は、この映画に出てくる元の絵は、数年前のカラヴァッジョ展(東京では西洋美術館)に出ていた絵画が多いと思った。
私自身は、その絵画展は鑑賞したが、何一つ偏見を持たないで、何故男ばかり描くのだと感じた事は確かだが、しかし、それで『即』同性愛者と判断すべきではないとも思った。同性愛者だから、名画を描いたと判断するのは逆差別だと感じるが。
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