火薬に火

劇場公開日:

解説

武器密輸団をテーマにしたアクション・ドラマ。日本には初登場のジャック・ロベールのオリジナル・シナリオを「筋金を入れろ」のアンリ・ドコアンと「現金に手を出すな」のアルベール・シモナンが脚色、シモナンが台詞を、ドコアンが監督を担当した。撮影は「首輪のない犬」のピエール・モンタゼル、音楽はモーリス・ジャール。主演は「街の仁義」のレイモン・ペルグラン、ユナイト映画「攻撃」のペーター・ファン・アイク、新星フランソワーズ・ファビアン。ほかに脚色者のシモナン、「悪魔のような女」のシャルル・ヴァネルなど。

1956年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:Le Feu aux Poudres
配給:新外映
劇場公開日:1957年5月11日

ストーリー

武器密輸をやっているペドロ(ペーター・ファン・アイク)は妻のローラ(フランソワーズ・ファビアン)と共に南仏、スペイン国境の荒涼たる荒原にある廃墟の如き石の建物に人眼を避けて住んでいる。そこへ画家と称するリュド(レイモン・ペルグラン)が訪れて来た。ペドロが突きつけるピストルをかわして自分は武器密輸仲間のボス、アルバトラスの使者として来たのだといった。アルバトラスは現在わけがあって身をひそませているが、早急に取引きをしたいという。しかし、ペドロの手持品だけでは足りないので仲間のジェフから補給してもらわねばならない、ペドロは、リュドとローラを連れジェフのところに車を走らせた。--セートの町の夜、ローラはリュドにこの生活と縁を切りたいとささやく。ジェフの情婦ブリジットもリュドの男振りに一目ぼれ。一方、ペドロとジュフは明日の晩船積みを決行するとリュドに約束するが、その頃マルセイユの警察は活溌な活動を開始していた。リュドは、実は警察から派遣されていたのである。ボス、アルバトラスはすでに捕えられ、厳しい取調べを受けていたのだが、スキを見つけて警察を逃げ出し、リュドはサツの犬だとペドロに電話し、自らも厳重な非常線を突破して高原に車をはせる。はじめて、警察の手に踊らされたことを知ったペドロは、静かに微笑をうかべて、リュドに近づく。その傍には化石のように立ちすくむローラ。闇をつんざいて銃声が起った。重傷のリュード。しかしペドロも警官隊の銃弾に朱に染まって倒れた。

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