劇場公開日 1985年11月2日

彼女はハイスクール・ボーイのレビュー・感想・評価

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3.5oppai

2020年7月11日
PCから投稿

バックトゥザフューチャーがモンスターヒットした年である。
この映画が記憶に残っている理由は後述するが、映画は女子が男子に化ける学園コメディである。
Just One of the Guys=おとこのひとりになるのはJoyce Hyserという女優で、この映画以外ではたぶん見たことがない。

変身の完成度が高かった。こんな男子もいると思わせる。
男性からするとツーブロックだが、女性の髪型としては、ベリーショートに属するんだろうか。若干パーマがかかっている。かっこいい男子だった。

ジョンヒューズ全盛期だったが、もっと軽いコメディだった。がちむちないじめっこがいてギークがいてプリンセスがいて、正義の鉄槌をくだす曲線が描かれる──学園ものの体裁を踏襲していた。

女がバレないようにする細工で尺をもっていくがJoyce Hyserの仮装だけでもじゅうぶんに見応えがあった。すっかり男子になりきったので、女子に惚れられたりする。ツインピークスのSherilyn Fennが演じていた。
生まれ年から算するとJoyce Hyser28歳のときの映画である。かんがみれば80年代、学園ものを大人たちが演じていた。

彼女は親友となった男子に恋心を寄せる。その彼といじめっ子が対決を果たしたプロムのパーティで、自分はほんとは女だと告白するのが、映画のクライマックスだった。
で、アイムアガールとか言うのだが、がっつりマブダチだと信じている彼は、いっこうに信じない。しかたなく彼女は「がばっ」とシャツを開く。

学園ものの体裁をもった映画で、ヒロインの体裁をもった女子が「がばっ」と前を開く。それがどんな絵なのか想像できるだろうか。だから覚えている。体験を共有する男性が多いはずで、軽調なコメディにかかわらず、映画はカルトクラッシックになっている。
世代によっては、この映画のレビューは一言「おっぱい」だけで通じるはずである。

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津次郎