劇場公開日 2023年7月14日

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「アナーキーなイングロリアス・バスターズ」金持を喰いちぎれ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0アナーキーなイングロリアス・バスターズ

2023年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

単純

金持ち御用達のレストラン<バスターズ>をメイン舞台に、生活苦に喘ぐ貧困・マイノリティ層が、下品で横暴な富裕層を食い散らかしていく。文字通り本当に“食い散らかす”あたりが、モンティ・パイソンを生んだイギリスらしい。そのアナーキーぶりは石井聰亙(現・岳龍)作品も思わせる。これもまたもう一つの『イングロリアス・バスターズ』か。
『アングスト/不安』や『クラム』など、近年はエッジが効きまくった作品のリバイバル上映が目立っている(『アングスト』は未公開だったけど)。本作もその系譜に入るだろうが、はたして今の観客層にどれだけ受けるかは未知数。とにかく言えるのは、買い付けた配給会社さんの英断に拍手。

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