地獄の喝采

劇場公開日:

解説

英の文豪サマーセット・モームの“ジゴロとジゴレット”の映画化。曲芸師夫婦の愛情の葛藤を描く、脚色はエリック・アンブラー、監督は「豪族の砦」のハロルド・フレンチ、撮影は「黒い天幕」のデスモンド・ディキンソン、作曲はリチャード・アディンセル。主演は「島のならず者」のグリニス、ジョーンズ、「魔人スヴェンガリ」のテレンス・モーガン。

1955年製作/イギリス
原題または英題:Gigolo and Gigolette
配給:BCFC=コロムビア
劇場公開日:1956年10月5日

ストーリー

ステラ(グリニス・ジョンズ)と夫のシド(テレンス・モーガン)は、モンテカルロのホテルで毎夜、八十呎の高さから石油の燃える水槽へ飛びこむ命がけの曲芸で客の喝采を集めていた。二人は、この死のダイヴィングの報酬を貯金し、やがて足を洗おうと考えていた。だが、そのステラも、もとボードビルで働いていたペネッツィ夫婦に不吉なことを言われたため心理的に動揺、ダイヴィングする勇気がくじけてきた。ホテルでは報酬を二倍にするというが、シドの努力も彼女の自信をとり戻せない。二人の感情には、やがてひびが入る。金さえあれば、と考えてステラは今迄の貯金を持ち賭博場へ。だが無一文になってしまい、シドも遂に怒る。ステラは捨鉢になりまたダイヴィングを承諾。ペネッツィの知らせでシドが駈けつけた時、ステラは飛び込む直前。シドは梯子を登り、自分たちの愛は真実と語る。元気づいたステラは見事ダイヴィングに成功、安堵するシドに微笑を投げる。

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