劇場公開日 1976年4月3日

カッコーの巣の上でのレビュー・感想・評価

全86件中、81~86件目を表示

4.5自由と尊厳、"正常"の曖昧さ

2012年4月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

幸せ

ミロス・フォアマンは狂気と異常の渦巻く精神科を映し出すことで人間の自由と尊厳、"正常"の曖昧さを観客に投げかける。
精神病棟という"正常"によって管理された"異常"な世界は、最高の俳優たちによって妙にリアルさを持ってくる。
特にその体制にいちいち反抗するマクマーフィーを演じたニコルソンは今まで観た中でも最高の演技で怪演している。狂気と怒り、そして優しさの同居した鋭い視線は彼にしか出来ない。
正常な人間とは何なのか?
思っていることを上手く言葉に表現出来ない。
ずっと黙っている。
1日中部屋に引きこもる。 正常な人間とは何なのか?
危険な反乱分子は電気治療にかけて黙らしてしまう。

縛られた管理社会を象徴する婦長、反抗の象徴であるマクマーフィー。
観ているとヒーローと憎まれ役がハッキリ見えてきてしまうし、感情移入もしてしまう。
自由と尊厳に対する一面的な見方だ。
しかし、その問題提起の仕方、決着の付け方はいかにも映画的で素晴らしい傑作だ。

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keita

4.5言葉に出来ない

2012年2月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

怖い

見終わってすぐに感想が書き出せなかった。

捉え方は人それぞれ有りそうな作品ですね。
バカかよと思える所もあり謎めいた感じに思える所もあり、最後の盛り上がりがあっという間過ぎて着いて行けなかった感覚。
色々調べると原作を読まなければ自分にはちゃんと理解は出来ないか

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もひやん

4.5何が正義?

2011年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

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tom-tom

4.0人間の本質

2011年4月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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トーレス

5.0初めて観たときは衝撃でした

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

この時代の映画はあまり見る機会もなかったので
冒頭の映像の質感やジャック・ニコルソンの若さがまず新鮮(笑)

重いテーマの作品だろうとは思っていましたが
最初はそんな軽いノリで観始めた作品でした。

序盤~中盤へストーリーが進むに連れて主人公の破天荒なキャラクターに引き込まれ、
お堅い体制(病院)側への度を超えた反抗っぷりも痛快に写ります。

今も昔もこの辺りの図式は変わらないんだなぁ~なんて
浅い見方をしていると

・・・・・・!!

クライマックスに差し掛かる頃には
硬直して画面から目が離せない自分がいました。

ラストに至るまでの衝撃は今までに経験がありません。
正に映画史に残る不朽の名作だと思います。

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live_at_luxor

5.0非常に考えさせられる作品

2009年2月21日

怖い

難しい

精神病院を舞台にした二元論では決して語れない私たちが住んでいるこの人間社会そのものを表した作品。
社会の中で与えられた役割と社会の中で形成された自我のぶつかり合いが描かれています。
このようなことを考えさせてくれる映画は非常に少ないので内容の良し悪しや好き嫌いに関わらず観る価値がある作品です。
ちなみにこの映画を鑑賞した後は自我・es・超自我・防衛機制・前頭葉などの言葉を調べると深く掘り下げることができると思います。

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ふもみり
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