片目のジャック
劇場公開日:1961年7月8日
解説
マーロン・ブランドが監督に進出して作った第1作の西部劇。チャールズ・ニーダーの小説「ガン・アップ」をガイ・トロスパーとカルロ・フィオーレ、カルダー・ウィリンガムの3人が共同で脚色。監督はマーロン・ブランド。撮影をチャールズ・ラングが受けもっている。音楽はヒューゴー・フリードホファー。出演するのはマーロン・ブランドの他、カール・マルデン、新人ピナ・ペリサー、カティ・フラドー、ベン・ジョンソン、スリム・ピケンズなど。総指揮をジョージ・グラスとウォルター・セルツァーが担当。製作はフランク・P・ローゼンバーグ。
1960年製作/アメリカ
原題または英題:One-Eyed Jacks
配給:パラマウント
劇場公開日:1961年7月8日
ストーリー
1880年のメキシコ。リオ(マーロン・ブランド)とダッド・ロングワース(カール・マルデン)の2人組は銀行破りを働いて追われ、砂塵激しい山の頂きにおいつめられた。馬が1頭追手の弾丸に倒れ、ダッドが代りの馬をつれてくる約束で1人山を下りていった。しかしダッドは金袋をもって逃れ再び帰ってこなかった。捕らえられたリオは監獄に入れられた。数年後、リオは気の合ったモデストと共に脱獄に成功した。そして酒場で偶然知り合ったボッブとハーベイという悪漢2人組とつれだって、一行4人でカリフォルニアに向った。一仕事しようというモントレイの町――そこはかつてリオを裏切ったダッドが保安官をやっていた。目の前に現れたリオを見て、ダッドは顔色を変えた。しかしリオはもう過去のことは忘れたといった。ダッドはリオに妻マリアと彼女の連れ子である娘のルイザ(ピナ・ペリサー)を紹介した。ルイザはリオにたちまち心ひかれた。翌日は、モントレイの祭の日だった。リオはルイザを浜辺につれだし、2人はここで結ばれた。そのあとでリオは実はルイザを愛してはいないのだといって彼女をつきはなした。あくる日、リオはテトリーというならず者にけんかを売られ、彼を射殺した。これをタネにダッドはリオを鞭打って指を傷つけ、町から追いはらった。3人の仲間とともにリオは漁村に身をひそめ傷をいやした。傷がすっかり治った時、リオは本格的復讐に立ち上がった。しかし訪ねてきたルイザの純真な心が彼を本心にたちかえらせた。その頃、ボッブとハーベイの2人組はモデストを殺して銀行破りをやり、罪をリオになすりつけて逃走した。そのためリオは捕らえられた。が、逃れ出たリオはダッドを撃ち殺し、ルイザに接吻すると、砂丘のかなたにたち去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マーロン・ブランド
- 脚本
- ガイ・トロスパー
- カルロ・フィオーレ
- カルダー・ウィリンガム
- 原作
- チャールズ・ニーダー
- 製作
- フランク・P・ローゼンバーグ
- 撮影
- チャールズ・ラング
- 美術
- Mac Johnson
- 音楽
- ヒューゴ・フリードホーファー
- 編集
- Archie Mar
- 助監督
- Chico Day
受賞歴
第34回 アカデミー賞(1962年)
ノミネート
撮影賞(カラー) | チャールズ・ラング |
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