「イーロン・マスクの遺伝子」ガタカ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
イーロン・マスクの遺伝子
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本作を鑑賞してある記事を思い出しました。海外ではイーロン・マスクの父親の遺伝子をお金を払ってでも欲しがる女性が多数いるという記事です。韓国アイドルや大谷翔平の遺伝子も大金を払っても欲しがる人が多そうです。
今はお金があれば優秀な遺伝子を買うこともできるし、優秀な遺伝子同士が子供を作る時代です。所謂、資本主義的に劣等と言われる遺伝子は淘汰されていくのでしょうか。今は《子供は授かりもの》という考えから、《優秀な遺伝子の子供を作るもの》といえ考えに変わってきているので、現代の価値観を示唆しているような作品でした。
しかし、適正な遺伝子で生まれてきてもジェロームの様にアクシデントがゼロとは限りません。また、ビンセントの様に自然出産の不適正な遺伝子でも宇宙飛行士になれないとも限りません。仮に適正者だけの世の中になったとしたら生命を尊ぶこと自体ナンセンスになるかもしれませんね。完璧な生命しか存在しないですから。
誰もが羨む輝かしい人生を送っていた人が突然自死することが少なくありませんが、ラストのジェロームもこれと同じだと思いました。テクノロジーで操作できないものがあるとすれば、人の心なのだと思います。
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