劇場公開日 1998年5月2日

「遺伝子を超えた愛と友情、そして挑戦」ガタカ D5さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5遺伝子を超えた愛と友情、そして挑戦

2023年12月3日
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泣ける

興奮

知的

元祖「泣けるSF映画」として様々な作品に影響を与えたと言われている本作。1997年と古い作品だがその魅力は現在でも色褪せてはいない。

遺伝子によって管理された社会が映し出す残酷さ、近未来世界が映し出す独特な美しさ、遺伝子に抗い、挑戦する尊さを引き立たせる秀逸な脚本、遺伝子社会に打ちのめされ翻弄された人々の「弱さ」を上手く表現した俳優陣。

これらの点が本作特有の切なさと観終わった後の大きな余韻を生み出していると感じた。

先ほど挙げた点の中でも脚本と俳優陣の演技には驚かされた。
物語前半から中盤の流れはゆっくりで古い映画なのでツッコミ所も多少あったが、後半20分はとてつもなく面白く、深く考えさせられる素晴らしい脚本となっていた。
主人公の劣等感から出る弱さを素晴らしい演技で表現したイーサン・ホークには脱帽した。やはり彼にしか出せない弱さがあると思う。

今尚廃れない魅力に魅せられ、挑戦する大切さを知れるとても美しく、オシャレな映画なので未鑑賞の方にはぜひ観てほしい。

観終わった後にはいつも泳ぎたくなる。(伝われ)

D5