「考えさせられる作品」ガタカ bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられる作品
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生れた時からDNAで寿命や死因まで割り出され、優劣が決まってしまう近未来。前時代であれば、肌の色で差別するに等しい。
劣性判定でも、目標に向けて生きるイーサン・ホーク。クールな名演。そんな彼にはDNAブローカーが紹介した最高級遺伝子をもつジュード・ロウが付いた。彼は、イーサン・ホークの成功で自分の価値を証明したかったのかも。
出演者がみんな冷静にクールで暗くなりがちだが、ユマ・サーマンが彩る。「キル・ビル」の激しさはなかったが芯の強い適役。この映画では彼女の行く末も気になる。
主人公が本当のDNAを隠す涙ぐましい努力と節制。体毛を全部そぎ落とし燃やしてしまうオープニングがその象徴。それでも、最終的には自分のDNAで目標をクリアしようとした。ザンダー・バークレイの技師の粋な計らい(このシーンは感激)もあり目標達成。自分のDNA確率を乗り越え、本当の彼自身の鍛錬が結実した瞬間だ。
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