風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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未来を切り拓くのは、強く信じる心
言わずと知れた名作中の名作。雑誌の映画特集では必ずというほど取り上げられ、色んな著名人が好きな映画としてあげていたように思います。ですが私、実はこれまで一度も観ないできてしまいました!
、、、というのは、映画のレビューから感じる主人公のスカーレットオハラの激しさに何となく腰が引けていたのです。自分は同性でも異性でも、お互いに少しずつ積み重ねていくのが安心できるし、心地よいタイプなもので、何となく観る気が起きませんでした(一時期、雑誌のフランス映画特集などで良く取り上げられていたベティブルーも、なんとなく好みからは外れていたかなあ)。、、、まあ、激しいのが好きな女性もいれば、そうでない女性もいるということで笑。
今回は、この大作をテレビで放映したので、初めて腰を据えて鑑賞しました。
感想は、、、やはりスカーレットは激情の女性でした笑。特に、自分に気持ちが向いていない男性(アシュレー)を、あそこまで激しく恋焦がれるというのは、なかなかの激しさです(自分には理解できない、、)
「お嫁さんにするなら、明るくて気立てが良い人」などという、日本の家族ドラマ的な女性像からは対極的な女性です笑(最近、そういうホームドラマを見ていたせいか、特に対照的に感じてしまう自分)。
日本は結婚でも家と家の結びつきを大切にしますが、西欧は日本と比べて個人が強いのかな、、、レットとスカーレットという、強い個性を持った個人と個人の感情のぶつかり合いがストーリーの中心でした。
ただし、恋愛物として見ると好みは分かれるかもしれませんが、この作品は南北戦争の時代を描いた、ただの恋愛物の枠にはまり切らないスケールの大作で、他の方々が言ってとおり、素晴らしい名作だと思います。
まずロケの規模がすごいですし、南北戦争時代に生きる人々の栄枯盛衰、時代の波にもまれ、混乱の中で生きる人々の姿などがダイナミックに表現されていました。気が強く、激しい感情を内に秘めたスカーレットは、その激しさ(と、ウルトラポジティブさ)があるからこそ、あの時代をたくましく生き抜く女性となり得たのだと感じました。
また、作品中には、光と影のコントラストが美しいショットがいくつもありました。寄り添ってランプに向かうスカーレットとメラニーから影が壁に伸びるショットも美しいですし、黒い木々の向こうに、夕影迫るジョージア州の大地が広がる景色などは、他の方もコメントされていましたが、美しい影絵を見ているようで素晴らしかったです(もしかしたら撮影セットなのかもしれませんが、フレームに収められた影絵として見て、美しい画です)。
映画レビューではしばしば、「その後、レットバトラーはスカーレットの元に戻ったのか」が話題になるところですが、これは議論が分かれるところでしょうね。
個人的には、スカーレットの「絶対にレットと巡り会える!」と信じる強さや「絶対に幸せになる!」と未来を切り拓いて行くポジティブさは学ぶべきと思いました。心や意思が未来を作る。だから一番大事!笑 ここが、この作品を観て一番自分に強く響いたところでした。
スカーレットとレットがよくいうソウルメイトのような関係なら、また巡り会えるかも、、、(^^)(でも、ソウルメイトのような強い結びつきなら、あんなにアシュレーを激しく追い求める前に、自分にとってレットがかけがえのない存在だと分かっていても良さそうな気もしますが、、、相手がどのくらい自分にとって大切な存在かは、やはり魂で感じるもののだし、、やはり自分にはスカーレットの気持ちはあまりよく分からないかな〜)
最後に字幕翻訳について。
オハラ家に一生懸命に仕えるメイド達の言葉遣い(字幕翻訳)が、「〜ですだ。」で、この語調に対しては非常に厳しいコメントもあるようですが、個人的には、愛おしく感じました(^^)
後半の勢いで思わず笑ってしまった
冒頭に注意書きがあった通り、色々な面で時代を感じる内容でした。
冒頭は主人公に対して何だこの子、という印象しかありませんでしたが、物語が進むにつれて主人公の強かさがどんどん魅力的に感じるように。
召使である黒人の人々にも、常に家族のように接しているところが良かったです。
結婚後、色々な事件を経て2人の心が揺れ動きまくる後半は、あまりの上手くいかなさと各事件の勢いの良さに思わず笑ってしまいそうに。怒涛すぎる…
まるでお父様のようだわ……お父様のよう…!?のシーンは、自分の中で一番印象的なシーンです🐎
この上映時間の長さがあるからこそ、各登場人物に感情移入でき、まるでリアルかのように切なくなったり怒りを感じたりする事が出来るのではと改めて感じました。
メラニーの崇高な人間性を観る
『ローマの休日』と同じ頃ぐらいから
何回かTVで観て少女漫画付録の漫画本でも見ました。
中高生ぐらいと今大人で観るのと観た後が少し違いました。
昔だったら、やはりスカーレットの自己中心的な
考えはわかっていてもその美しさ、オシャレさ、
しっかり度、行動力の方に目が行き、
素敵だなぁ、と。
今は、メラニーの優しさ、心の清らかさ、
崇高なる精神がとても素晴らしく映って来ます。
アシュレイに関しては、変わらず同じ。
優しい紳士ですが、優柔不断。
スカーレットが誤解しているなら
100%誤解されないようにしないと。
結局、メラニーがいないと生きることができない情け無い男。
スカーレットが好意を示し確かめると、
同じ気持ち⁉️と言って結婚を迫られケンカ。
ま、スカーレットの一方的なケンカ。
帰還してからもスカーレットを抱きしめキスをしつつ、メラニーを捨てられないと言う。
わけわからない男、
メラニーが亡くなれば生きていけないと泣く。
なぜスカーレットが執着していたのか昔も今も
わかりません。
レット•バトラー、昔も今もあまり好きではないです。
ただ、大人として見るとお金持ちなので、
いいじゃないか、とポイント上昇。
出産後のメラニーを抱え途方に暮れるスカーレットの頼みを聞きタラにまで馬車を調達して
連れ帰るところは頼もしく感じました。
ですが、ヤキモチ焼きすぎ。
本作、ビビアン•リーさんやメラニー役の
オリビア•メアリー•デ•ハビランドさんなど
女性は素敵な方が出てますが、男性は‥。
アメリカ南部綿畑を育てるタラ農園。
可愛いスカーレット、
昼寝、黒人の女の子がうちわで煽いでくれる。
黒人が召使として当たり前な南部と、
反対する?
北部との戦争が始まってしまいました。
南部が悪者で北部がええもん、
と思いがちですが、
そうでもなさそうな。
実際、北部兵士が泥棒しに来ましたから。
南部では黒人を奴隷にするのが当たり前な時代。時代や習慣というもので当時の南部に住む人にとっては当たり前であったでしょう。
スカーレットとアシュレイが
黒人奴隷について話し合っている
場面があります。
ようやく南部の人間も気づき考え始めたかと。
長い年月経っても現代において
差別が残っているのが問題だと感じます。
戦争は悲劇の元、
負傷兵が皆アシュレイと思えるメラニー、
手厚く看護しています。
野戦病院でスカーレットも働いています。
家で働いていた奴隷たちと会い、
彼らも北軍と戦いに。
なので南北戦争も歴史も勉強しないと、
と思いました。
スカーレットは、当て付けみたいな結婚を
2度もし、お金持ちのレットと再再婚。
前夫から受け継いだ事業もおもしろいくらいに
儲かり元気に過ごしていますが、
だんだんと生来のわがままがキツくなり、
レットにも愛想尽かされかけています。
愛娘ができてレットは目に入れても痛くない
可愛がりようでしたが。
二人目の子を孕ったスカーレットが階段から
落ちる事故で二人の仲はますます、険悪に。
さらに愛娘のボニーが‥‥。
徹底的な亀裂が入ってしまった二人。
レットは、自責の念もあり、
家を出て行くことに。
心配するメラニーの身体が危険な状態で。
メラニーは、妊娠中助けてくれたスカーレット
に恩があるのでしょう。
スカーレットとアシュレイを最後まで
疑わなかったメラニー。
メラニーの今際の際のアシュレイを見て
やっと目が覚めるスカーレットです、遅すぎ。
デカいカメオのブローチしてるスカーレット、
こんな時もオシャレに余念が無いです。
遅いわ⁉️と思います。
今頃レットを追いかけても。
レットもレットでヤキモチ焼きの皮肉屋。
多分、スカーレットが縋って来るのを見て、
自身の気持ちとは正反対の言動をしてしまう
男なのでしょう。
最後の最後は、やはり強い味方タラ❣️
80年前と思えない壮大なスケールで魅せてくれた作品。
長いとは思わないが、くどすぎる。
アメリカ白人社会の団結をあおるプロパガンダ映画。
1930年の恐慌後から約十年。フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策が表向きうまく行き、いよいよ、第二次世界大戦に参戦できる時が訪れた。アメリカはそう言った時期。
さぁー、南部の白人の人民よ!南北戦争には負けたが、南北団結して、ナチスや日本をやっつけろ!
と聞こえる。
アメリカ国民なら、誰でも知っている事だが、南北戦争は奴隷解放の為の戦いではない。
南北戦争の為に自暴自棄になっているアシュレーの傍らで、再度愛を求めるも、拒否をされ、プラズマティクに自分の考え方を変え、生き抜こうとするスカーレットの姿は、破綻した経済を乗り越え、再びの正義の戦いへ一致団結しようと言っている。つまり、第二次世界大戦へと突き進もう!と呼びかけている。
そして、ビビアン・リーはイギリス人でクラーク・ゲーブルはアメリカ人だけど、敵国であるはずのドイツ系。そして、制作者はキエフ生まれのロシア人(ウクライナやユダヤの血も含んでいるはずだ)の流れを継ぐ。つまり、この映画は白人至上主義と日本に対する黄禍論の集大成なのかもしれない。
何も知らない脱亜入欧しか考えない者達は、こんなアメリカと張り合おうと、事を起こす。イギリスやアメリカだけでなく、ドイツ(ヒトラーのマインカンプを読むべし)やユダヤ人まで、日本人を毛嫌っていたのに。
そして、
こう言ったイデオロギーが今でもアメリカに根付いている。つまり、南北戦争(戦前とは南北戦争前の時代と言う方もいらっしゃる)からアメリカは思想的には進んでいない。ある意味日本よりも遅れている。もっとも、日本は今でも脱亜入欧だが。
追記
アシュレー達が北軍の将校にかけられた嫌疑は、焼き討ちだった。その組織がどう言った組織かを先ずは知るべきだ。
それを考えると、恐ろしくなる。日本人民は、こう言った映画を見て『アメリカは自由と民主主義の国だ』と一方的に誤解して、アメリカに夢を抱いてしまう。勿論、僕もその一人だが。
元国営放送の番組で『ビビアン・リー』を美人と称しているが、ヤンキーになれない南部の田舎娘に見えるが。また、残念ながら、ビビアン・リーは
究極の一発屋だと思うし、興行的に成功したと言うのは、古い映画だからだし、他に娯楽のなかった時代だからだ。『風と共に去りぬ』と『哀愁』と『欲望という名の電車』の女優である。
まぁ、スターには変わりないが。
80年以上前のめちゃくちゃ長い約4時間の映画なのに 意外と飽きずに...
80年以上前のめちゃくちゃ長い約4時間の映画なのに
意外と飽きずに見続けられるって意味では名作だと思う
スカーレットが強がりな女過ぎて愛くるしさ的なものが全く感じられないけど、激動の時代を生き抜くにはスカーレットに必要な強さやったんだろうな
そんな強さも愛の前では脆い
この映画を見てたら、アメリカとは戦争はしなかったかな?
最初は主人公の性格に引いてしまうが、次第に感情移入してしまい、途中から全面的に応援したくなる。
圧倒的なスケールに感動してしまうが、長くても全然飽きさせない脚本も素晴らしい。名作にふさわしい、歴史的名作だ。
1939年の製作であると言うことに驚く。太平洋戦争の2年前だ。チャップリンが無声映画の中に初めて肉声の歌を入れた「モダンタイムス」が1936年なので、3年の差はあるものの、アメリカではいかに映画技術が進歩したかがわかる。
ちなみに、日本公開は戦後の1952年らしい。もし日本で戦前に公開されていて多くの日本人が見ていたならば、アメリカとは戦争はしなかったであろう…と誰かが言っていた。
個人的には、オリヴィアデハヴィランドの方が好きでした^_^
生き抜くとは卑しくなること。強くて不憫な女の物語。
南北戦争時代のジョージア州を舞台に繰り広げられる強くて狡猾で不器用な女性の物語。
主人公の逞しさには感服するが、どうしても卑しい女性だなと感じてしまうのが正直な感想。
こんなことを言ったら時代錯誤だと非難されてしまうが。
上流階級の淑女とは名ばかりで、使用人の忠告や周りからの評判などお構いなし。
意中の男性への当て付けから気のない男性と勢いで結婚したり、戦後故郷の農園を守るために妹の婚約者を寝取って金脈を得たり。
この様は個人的に見苦しさを感じたが、
反面、生き抜いていくことは綺麗事ではないといくばくか共感したものだ。
ただ、歳を重ねても、想ってくれている人に諭されても大切なことには気づけず、意地を張り続け、素直さにかける様は見ていて虚しく、そして寂しさを感じてしまう。
最終的に大切な人たちが周りにいなくなり、孤独に打ちのめされてしまう主人公だが、それでも生前の父の言葉を思い出し、「明日考えよう」と自分の原点である故郷の農園に帰り、また再起を図ろうとするヒロインの不屈の精神は見習うべきと感じた。
情熱の女(ひと)、スカーレット
第12回アカデミー賞作品賞受賞作。
Blu-rayで2回目の鑑賞(吹替)。
原作は未読です。
南北戦争前後の混乱期、数多の試練を乗り越えて力強く逞しく生き抜き、激しい情熱的な恋に身を焦がし続けた女性、スカーレット・オハラの生き様を描いた、問答無用の超大作。
本作を越える映画は、今後絶対に登場しないんだろうなと思いました。公開から80年以上も経過しているのに、全然古臭くない。だって、なにもかもが完璧過ぎるから。
キャスティング、美術、演出、映像美、スケール感―全てが比類無き完成度を誇っていて、決して他の追随を許さない。こんな映画をつくる国と戦争して、勝てるはずがない。
ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブル―主役がこのふたりだからこそ成立する作品だな、と…。リメイク版がつくられないのは両者に匹敵する俳優がいないからでしょう。
情熱的なキスシーンも忘れられません。一瞬でスカーレットを虜にしたキスって、どんだけすごいのか?―「こんなキスをしてくれた男が今までいたか?」。こんなこと言ってみたい。
当時黎明期だったテクニカラー・フィルムの色彩は現在と比べると鮮明ではないにしても、いい味を出していると思いました。実験的描写も多く、特に影絵のような表現が美しい。
スカーレットが決意を叫ぶ場面では、その影絵的な画づくりが彼女の心情とマッチしていたし、スペクタクル・シーンでは黒と炎の赤のコントラストが誠に鮮やかでした。
正直、スカーレットって綺麗だけど、お近づきにはなりたくない女だなと思いましたが、どんな困難が降り掛かって来ようとも果敢に乗り越えようとする強さを持っていました。
それがどんなに周囲の反発を生む方法であったとしても、一切狼狽えることなく己の信念を貫徹する姿には、女性の真の強さがあり、今でも充分訴えるものがあるように思いました。
[余談1]
クラーク・ゲーブルは総入れ歯だったそうな。当時の技術では上質な入れ歯をつくれなかったらしく、どれだけ手入れをしても菌が繁殖し、毎日口臭が酷かったと云う。
キスシーンの撮影時、ヴィヴィアン・リーは彼に徹底した口内ケアを条件として提示したそうで、このエピソードを知った後で観るとどうしてもそのことが頭を過ぎりました。
[余談2]
レビュー1000本目。このアプリに登録してから2年と少し。ようやくここまで辿り着けました。節目に相応しい作品は何かと考え、映画史上に燦然と輝く本作を選びました。
※修正(2023/08/24)
正直ちょっとどうも
スカーレットの一貫性のなさが顕著過ぎて、
スカーレットが病的なまでに執着するアシュレーに魅力が無さすぎて、
「この女の相手ができるのは俺だけだ」と言い切ったレットも結局逃げちゃうし、
↑この違和感を払拭してくれる唯一の要素は、女神メラニー。
しかし彼女をもってしても、ああ良い映画観た、という気持ちには到底遠いところ。
戦争の残酷さも、描かれてはいてもそこまで重く感じられなかったのは、もしかしたら最近の美しく迫力のある映像に慣れてしまったからかもしれないのだけど。
うーん、、
最後があれでなければ星4
南北戦争を通じて「強い女性」というスカーレットの魅力が引き出され、恋敵であるメラニーを必死に守ろうとする姿にはとても感動した。
対照的な性格のスカーレットとメラニーの強い絆も上手く描かれていた。
他にも良い場面がたくさんあり、そのおかげでスカーレットのアシュリーへの浮気に対するイライラ感も打ち消されていた。
ストーリーはこれまでの映画の中でも上位に入るかもと思いながら見ていたが、メラニーが死んだ後からラストまでのシーンでずっこけた。
メラニーが死んで、アシュリーをまたまた口説いて、振られて、ここにして初めて自分の愛する人に気づき、次はレットにずっと一緒にいたいと懇願する。
どんだけ自分勝手なんだと呆れた。
自業自得でしかない。スカーレットのことを頭のおかしい女としか思えなかった。
しかも、そこで立ち直れないまま終わればいいものを、「私の愛するものはタラだけ」って直ぐに立ち直り、「明日には明日の新しい風が吹くわ」とか言って、まるで「感動的なラストシーン」でしょと言わんばかりの終わり方。いや、じゃあレットのことは愛してなかったのかよと、スカーレットの考えの一貫性のなさにまたまた呆れ、ただの頭のおかしい女だったということをここで再確認しただけだった。
本当に最後の最後で台無し。それまでが良かっただけに勿体ないと思ってしまった。
高評価の人が多くてびっくりした。自分にはこの映画はまだ早かったということだろうか。
あのラストシーンが伝えたかったことが理解できていないのかもしれない。
午前10時の映画祭
人生で大切なことは映画で学んだ。
スカーレットのように
行き詰まったら
「タラに帰って、明日、考えよう」
直ぐに寝てしまうか不安でしたが、
(過去にDVD観て直ぐ寝た経験が…)
集中力切れず最後まで観れました。
まさしく名作ですね。
映画館で観れて良かった!
名作
時はアメリカ南北戦争期。
スカーレットはモテモテの女性。
アシュレーという男が忘れられない。
アシュレーはメラニーと結婚。
しかしスカーレットはアシュレーを思い続ける。
アシュレーに近づくため、金を得るため嘘の結婚を2回する。
戦争のさなかバトラーさんと会う。
彼はスカーレットの破天荒さを気にいる。
最終的に2人は結婚するのだが、スカーレットはアシュレーと金の事しか考えていなかったので、バトラーさんは風と共に去りぬ。
最後落ち込んだスカーレットが何をするのかというと故郷に帰って考え直すというところがすごい。
最後にやっとバトラーへの気持ちに気づくも、去られ最後にすがりついたのが故郷のタラだった。
本当にタイトル通りの内容
性格に難ありの主人公スカーレットが真実の愛に目覚めていくイメージでしょうか。
愛してもない男性と平気で結婚したり計算高くわがままな女過ぎて見苦しい映画だなと思いながらも、愛してる男性アシュリーの奥さんメラニーを全力で助けたり世話したりする対極な面があるから引き込まれる感じです。
映画をあまり見ない私にとって他の作品と比べることは出来ないのですが、スカーレットが嫌っていたバトラーとの結婚など主人公の心情変化だったりが目まぐるしく風のように過ぎていく内容であり最後メラニーが亡くなることでずっと思っていたアシュリーと一緒になるチャンスを得ながらも本当に好きなのはバトラーだったと気づく予想外なラストがやって来るのでやはり『風とともに去りぬ』なのかと思いました。
全く色褪せることがない
子どもの頃から、何回も見ただろう。パーフェクトムービー。
子どものときは、ヴィヴィアンの美しさと高慢さにやられた。
今は少し違う感じ方。スカーレットとメラニー、レッドとアシュリー、それぞれ人物像が対になっていると思う。光と陰のように。人間はたいがい両方の面があるけど。スカーレットととメラニーは、マーガレットのある一面なのかな。
驕慢な美女の「アイルランド魂」
私はいつも ヴィヴィアン・リーの御尊顔を拝して、感心してしまう
そして あんな美貌であれば、それを振り回し 驕慢に生きて見たい… とも思うのだ
どんなものか 知りたい(笑)
やっぱり、罰が当たるだろうか
主役四人が、きれいにキャラが分かれているので
わかりやすい映画でもある
歌舞伎とか 年末の忠臣蔵みたい
ドラマチックで 貧乏臭くなく、豪華である
(昔は 年末にTV放映されていた)
スカーレットが、戦前は単なる我儘娘くらいだったのが、戦時に ど根性で困難を乗り越えると共に、 段々 鼻持ちならない女になっていき、戦後はバトラーと結婚し、成金女になってしまうのが 面白くもある
(猛烈に頑張った企業の開祖などが 親戚中から 嫌われるのに似ている… 戦中 オハラ家、ウィルクス家を支え 終戦後には、帰還兵に飯も食わせたのだが!)
成金になった時の 屋敷やドレスが 悪趣味なのも、品がなくなったことを示していて
彼女が愛するアシュレーの神経には 障るだろうな、と考えたりする
彼女のサバイバル力は 鈍感力と結びつき、最後には 広い屋敷で 独りぼっちになってしまう
戦争で 南部文化は跡形もなく、消えてしまった…
自覚してないが、彼女の中からも…
(アシュレーの日々への悲嘆と、バトラーの彼女への嫌悪がよくわかる)
司馬遼太郎が 「アイルランド紀行」の中で、
アイルランド人を評して「百戦百敗の民だが 不滅
(アイルランド魂)」と書いていて、「風と共に去りぬ」にも触れている
赤土を握りしめて 立ち上がるアイルランド系の
スカーレットに それを見るのであると
(原作を読むと理解、アイルランド紀行も とても良い)
私も「百戦百敗の民」の魂に、妙に感動してしまう
そして 鈍感力だけではなかったことも知る
司馬は この魂は「人類の財産」だと 説いている
バトラー氏が 惚れたのは、ここかな
賢明なメラニーが 見抜き、共に辛酸をなめる友としたのも ここだろう
評価の分かれる美女(笑)の ルーツでもある
自然災害で被害が甚大であった年などに TVで繰り返し放映されるのも、納得です!
知らないね、勝手にするがいい
【風と共に去りぬ:おすすめポイント】
1.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーがやる運命だったとしか言えない史上最高の映画!!!
2.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーがとレット・バトラー役クラーク・ゲーブルの絡みやセリフがヤバイ!!
3.こんなに長い映画なのに、こんなに楽しめる、信じられない!
【風と共に去りぬ:名言名セリフ】
1.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーの名言名セリフ
→「明日は明日の風が吹く」※31位@アメリカ映画の名セリフベスト100
→「神よ見ていてください、私は二度と空腹にはなりませんから。 」※59位@同上
2.レット・バトラー役クラーク・ゲーブルの名言名セリフ
→「知らないね、勝手にするがいい(俺には関係ない)」※1位@同上
→「キスの作法を誰かに学ぶべきだ」
→「命がけで愛しているとは言わん」
古き良き時代がこの南部地方に・・
南部のタラという地に古き良き時代があった・・南北戦争の前に騎士道と奴隷制度と農場に人々の生活があった。戦争の気運が高まり北部と戦い、男たちは戦場に行き、女たちは普段の生活が変わった。アトランタ炎上で南部の町は焼け野原になった。主人公のスカーレット・オハラは地中の野菜に夢中で食いつき、貧乏を憎み強く生き抜くことを誓う。感動の場面だが、この後も彼女に次々と困難が降りかかる。スカーレットは彼女らしくあくまで自分を貫くが・・ネタバレになるのでこれ以上は言えない(涙)人間はほとんどの時代、国家の戦争や内乱があった。人々はその環境の中で日々の生活があった。日本は現在70年間、戦争がなく平和だ。その国家の中で何を考え伝えるべきか!?話が横道に逸れた(苦笑)1939年の作品で第二次世界大戦に向かうアメリカでこの名作は出来た・・
期待はずれ
名作?これが?という印象。
前半の戦争に翻弄されても強く生きるスカーレットは魅力的で見応えがあったし、前半ラストの強い眼差しで神に誓いを立てるスカーレットには感動した。しかし、そこで終わっておけばよかったかなと。
後半は義妹の旦那のアシュリーが自分を愛していると信じて疑わず、二人で逃げようとか言い出す始末。頭おかしい。
アシュリーと結ばれなかったからレットとヨリを戻そうとするもあっけなく振られ、「私にはタラ(故郷)がある!」とかもう意味がわからない。
強く生きようとする一人の女性としては魅力的なのかも知れないけれど…。
俺たちは似ている。自分勝手だが、真実を真実だと言える強さがある。
映画「風と共に去りぬ」(ビクター・フレミング監督)から。
鑑賞後「アカデミー9部門受賞のハリウッド映画史上不滅の最高傑作。
アメリカ南北戦争前後のアトランタを舞台に、
炎のような女、スカーレット・オハラの波乱万丈な半生を描いた
ロマンスの金字塔的作品」という作品説明に首を捻った。(汗)
「これがロマンス映画?」という疑問は、未だに消えていない。
「風と共に去りぬ」(原題 Gone With the Wind)というタイトルも、
映画の冒頭に流れるナレーションにだけ、そのフレーズがある。
「騎士道を重んじ綿畑が広がるその土地は「古き良き南部」と呼ばれた。
その美しき世界には、逞しい男たちや華やかな女たちが生き、
そして支配者たちは奴隷を抱えていた。だが、それも今は夢の中のお話。
すべてが風と共に過ぎ去ったのだ。」という個所のみ。
多くの方が「名作だ」「傑作だ」「素晴らしい」と評価するレビューを眺め、
自分の感性の低さを嘆き、落ち込むことになった。
私は、大切なものを見落としているのかもしれない、と感じるが、
今の時点では、あまり心を揺らすような台詞は見つからなかった。
強いて言えば「スカーレット」に「レット・バトラー」が求愛するシーン、
「俺たちは似ている。自分勝手だが、真実を真実だと言える強さがある」
この時代に、自分の信念を曲げず、力強く生きた彼女には拍手ものだが、
やっぱり「自分勝手」のイメージが払拭できなかった。
これを「情熱的」と捉えるか「自己中心的」と捉えるかは、判断が分かれる。
あのレット・バトラーでさえ、最後にこう言いきって別れを告げた。
「お前は子どもだ。誤れば何でも許されると思ってる」
その台詞、私が長時間感じていたことだ、とメモ帳を閉じた。
P.S.(ちょっと「気になった一言」)
「時を浪費するなかれ、人生とは、すなわち時なり」
「生まれつき、弱い者に加勢したくなる」
「私は恩を忘れないわ」
「だが、君はまた同じことを繰り返す。
盗んだことより、監獄に入る事を後悔する泥棒と同じだ」
「君は哀れだ」「私が?」「そうだ、幸せを両手で投げ捨て、不幸を求めている」
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