風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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最後があれでなければ星4
南北戦争を通じて「強い女性」というスカーレットの魅力が引き出され、恋敵であるメラニーを必死に守ろうとする姿にはとても感動した。
対照的な性格のスカーレットとメラニーの強い絆も上手く描かれていた。
他にも良い場面がたくさんあり、そのおかげでスカーレットのアシュリーへの浮気に対するイライラ感も打ち消されていた。
ストーリーはこれまでの映画の中でも上位に入るかもと思いながら見ていたが、メラニーが死んだ後からラストまでのシーンでずっこけた。
メラニーが死んで、アシュリーをまたまた口説いて、振られて、ここにして初めて自分の愛する人に気づき、次はレットにずっと一緒にいたいと懇願する。
どんだけ自分勝手なんだと呆れた。
自業自得でしかない。スカーレットのことを頭のおかしい女としか思えなかった。
しかも、そこで立ち直れないまま終わればいいものを、「私の愛するものはタラだけ」って直ぐに立ち直り、「明日には明日の新しい風が吹くわ」とか言って、まるで「感動的なラストシーン」でしょと言わんばかりの終わり方。いや、じゃあレットのことは愛してなかったのかよと、スカーレットの考えの一貫性のなさにまたまた呆れ、ただの頭のおかしい女だったということをここで再確認しただけだった。
本当に最後の最後で台無し。それまでが良かっただけに勿体ないと思ってしまった。
高評価の人が多くてびっくりした。自分にはこの映画はまだ早かったということだろうか。
あのラストシーンが伝えたかったことが理解できていないのかもしれない。
原作も前半しか読んでない・・・(汗)
ハリウッド映画を語る上では避けて通れない作品。前半は好きだ。何度観ても感動する。しかし、後半はいつもだるくなって最後まで通して観ることが少なかった。思い切って後半の視点をメラニーや黒人給仕のマミーへと移してしまうくらいの大胆な手法が欲しい。撮影も当時としてはかなり凝っていて、特に二つの落馬シーンや“階段落ち”での驚愕のシーンは忘れられないくらいだ。そして個々のエピソードを大切にするあまりに、シークエンスがよくない。泣かせる部分にもっと時間を割いて、余計な部分を切り取ってもらいたいと感じた。
それにしても1939年の作品ということを考えたら、すごい映画だ。その上、監督の交代劇や脚本家をまとめあげるという作業でも苦労があったようだ。
午前10時の映画祭
人生で大切なことは映画で学んだ。
スカーレットのように
行き詰まったら
「タラに帰って、明日、考えよう」
直ぐに寝てしまうか不安でしたが、
(過去にDVD観て直ぐ寝た経験が…)
集中力切れず最後まで観れました。
まさしく名作ですね。
映画館で観れて良かった!
大河ドラマのよう
人生そのものを描いた財産になる名作
歳を重ねるごとに観るべき映画
私がこの映画を初めてちゃんと観たのは二十歳過ぎで
その時はスカーレットを「最悪の女」と思ったけど
三十代半ばでちゃんと観た時は
「生きて行くにはスカーレットみたいに強くなければ!」と思い、
今回の「午前10時の映画祭ファイナル」で50代で観た印象は
「人生、諦めてはいけない!!」
と言う様な境地にたどり着きました。
映画だけでなく、小説やアニメでも、
若造の時は汲み取れなかった様々なことが
自分の年齢や経験によって共感できる様になる。
名作と言われるものにはやはりそう言った
普遍的なパワーがありますね。
「午前10時の映画」自体が今年で終わりになります。
だから、若者も往年の映画ファンも
とりあえず自分のために観ておいて欲しい。
5年後、10年後、この映画が映画館で観られる保証は
もう、無いのだから〜〜
原作も名作、映画も名作
昔、原作を読んだ後で観た1回目は、省略が多く軽いなと感じました。
しかし、2回目の時には、これは素晴らしい名作だと感じました。
スカーレットになぜ世界中は惹かれたのか。
原作者のM.ミッチャルは、出版するつもりはなかったようで、だからこそ、読者や観客に媚びるような描き方をせず、それが情熱の女性を奔放に描けたからかも知れません。
今回は久しぶりの鑑賞でしたが、じつに素晴らしい作品だと今回も感嘆しました。 小説の映画化であると知っていながら、”かつて南北戦争の時代に” という実話のような臨場感を感じていました。
スタッフだけでなく、ヴィヴイアン・リーやクラーク・ゲーブルという名優がおりしもいたという偶然から生まれた、奇跡のような映画だと思います。
製作から、80年も経った映画だとは到底思えません。
なお、小説でのラストは、「明日は明日の陽が照るのだ」で終わっています。 ("風"は使われていません)
史上空前の傑作!
さすがに今の時代には・・・
レットがマジモンのスパダリでメラニー様が主人公
名作
時はアメリカ南北戦争期。
スカーレットはモテモテの女性。
アシュレーという男が忘れられない。
アシュレーはメラニーと結婚。
しかしスカーレットはアシュレーを思い続ける。
アシュレーに近づくため、金を得るため嘘の結婚を2回する。
戦争のさなかバトラーさんと会う。
彼はスカーレットの破天荒さを気にいる。
最終的に2人は結婚するのだが、スカーレットはアシュレーと金の事しか考えていなかったので、バトラーさんは風と共に去りぬ。
最後落ち込んだスカーレットが何をするのかというと故郷に帰って考え直すというところがすごい。
最後にやっとバトラーへの気持ちに気づくも、去られ最後にすがりついたのが故郷のタラだった。
まるで 絵画 が動いてるようだ!
今の子が観ても昔の作品は面白くない?
とんでもない!
私が生まれるよりずっと前どころか、両親が生まれるより前の映画なのに、なんて美しいんだろう!
こんなに綺麗な色味をつくるのに、どれだけの手間がかかっているんだろう。
それにしても スカーレットは可愛いですね。
最後 レットがいなくなってしまった時に、「明日かんがえよう」って言うのが可愛い。本当に困ってるのも可愛い。
あと レットに無理やりベットに連れてかれた次の朝、楽しそうに鼻歌を歌うのが可愛い。
嫌がってたじゃん!
「明日やろうは馬鹿野郎」は正論かもしれませんが、そこに縛られるくらいなら 馬鹿野郎 でいいと思いました。人には体力というのがありますから、正直に生きた方が合理的なんです。
スカーレットの感想に関しては、完全に私がリーのミーハーなだけです。すみません。
だって 可愛いんだもん。
本当にタイトル通りの内容
性格に難ありの主人公スカーレットが真実の愛に目覚めていくイメージでしょうか。
愛してもない男性と平気で結婚したり計算高くわがままな女過ぎて見苦しい映画だなと思いながらも、愛してる男性アシュリーの奥さんメラニーを全力で助けたり世話したりする対極な面があるから引き込まれる感じです。
映画をあまり見ない私にとって他の作品と比べることは出来ないのですが、スカーレットが嫌っていたバトラーとの結婚など主人公の心情変化だったりが目まぐるしく風のように過ぎていく内容であり最後メラニーが亡くなることでずっと思っていたアシュリーと一緒になるチャンスを得ながらも本当に好きなのはバトラーだったと気づく予想外なラストがやって来るのでやはり『風とともに去りぬ』なのかと思いました。
全く色褪せることがない
子どもの頃から、何回も見ただろう。パーフェクトムービー。
子どものときは、ヴィヴィアンの美しさと高慢さにやられた。
今は少し違う感じ方。スカーレットとメラニー、レッドとアシュリー、それぞれ人物像が対になっていると思う。光と陰のように。人間はたいがい両方の面があるけど。スカーレットととメラニーは、マーガレットのある一面なのかな。
「古き良き南部」の崩壊の記録
「古き良き南部」
その時代の貴族的生活
そして戦争がその生活を一変させても
まだ土地を糧にしがみつこうとする
そんな嵐に翻弄される人々の姿が
実に生々しく心に残る。
おいらが注目していたのが
黒人の使用人たちの生きざま。
「ハックルベリー・フィンの冒険」には
「善良で愚鈍」と表現された黒人たち。
この映画でもその通りの印象を受ける。
一家に受けた恩恵を大事に思い
自分の意志を持つこともなく
ひたすら家のために奉公する
マミーやビッグサムの姿こそが
まさしく南部を支えているのだ。
家の言いつけを守らないスカーレットに
あれだけ言いたいことを言えて
窮地になれば身をもって助ける
その生きざまに南部の良心を観た。
この後その黒人たちは
各自の意志を持ち声をあげていく。
未だに階級による差別が残る英国と
実によく似ている南部の精神を
あからさまに示してくれたこの映画は
アメリカの一時代を克明に切り取った
やはり歴史に残る映画だと思う。
それにしても日本は
こんな映画を作った国と戦争したんだ…
後からくる。
後からくる。
僕のこころに残る影の主役はメラニーだった。
貞淑で堅実聡明なメラニーを見ていると、同じく南部が舞台の「大草原の小さな家」のキャロラインに風貌が重なるよね。夫を信じ、夫に尽くす美人妻。
オリビア・デ・ハビランド、東京生まれだと知ってびっくり。他画像見てまたびっくり。美しすぎ。
僕のタイプです。おほほ。
で、対極にいるのがヴィヴィアン・リー扮するスカーレット。彼女の人生は、"女一代・細腕繁盛記"になるのかと思いきや結局は壊し屋でじゃじゃ馬のままの孤独のエンディングとなるんですが・・・
あれはたぶん続編を想定しての終わりかただったのでしょう。原作は読んでませんが。
ぜんぜん違う性格のこの二人だけど、一緒に戦場を逃げた体験は彼女たちの固い友情へと結実する。
敗残兵を二人でやっつける場面はすごくいいな~
全編通じてスポットライトが当たっているのはそんな女たちでした。
男は金やプライドを持っていても実は弱くて頼りないってことをあの時代にマーガレット・ミッチェル女史が書いたのです。だから女たちの共感を得てベストセラーになったんでしょうな。
有名なセリフ「明日は明日の風が吹く」は、DVDの字幕では「明日考えることにしよう」となっていた。
「明日出来ることは今日しない」とのたまわった狐狸庵先生 遠藤周作はこの映画をご存じであられたか?(笑)
名作「風と共に去りぬ」、今夜やっと見れました。
228分の尺は必要十分。均衡が取れる作品とすれば「アラビアのロレンス」。
かたや赤土の大地に身を投じ、かたや茫漠の砂原に命を投ずる。
驕慢な美女の「アイルランド魂」
私はいつも ヴィヴィアン・リーの御尊顔を拝して、感心してしまう
そして あんな美貌であれば、それを振り回し 驕慢に生きて見たい… とも思うのだ
どんなものか 知りたい(笑)
やっぱり、罰が当たるだろうか
主役四人が、きれいにキャラが分かれているので
わかりやすい映画でもある
歌舞伎とか 年末の忠臣蔵みたい
ドラマチックで 貧乏臭くなく、豪華である
(昔は 年末にTV放映されていた)
スカーレットが、戦前は単なる我儘娘くらいだったのが、戦時に ど根性で困難を乗り越えると共に、 段々 鼻持ちならない女になっていき、戦後はバトラーと結婚し、成金女になってしまうのが 面白くもある
(猛烈に頑張った企業の開祖などが 親戚中から 嫌われるのに似ている… 戦中 オハラ家、ウィルクス家を支え 終戦後には、帰還兵に飯も食わせたのだが!)
成金になった時の 屋敷やドレスが 悪趣味なのも、品がなくなったことを示していて
彼女が愛するアシュレーの神経には 障るだろうな、と考えたりする
彼女のサバイバル力は 鈍感力と結びつき、最後には 広い屋敷で 独りぼっちになってしまう
戦争で 南部文化は跡形もなく、消えてしまった…
自覚してないが、彼女の中からも…
(アシュレーの日々への悲嘆と、バトラーの彼女への嫌悪がよくわかる)
司馬遼太郎が 「アイルランド紀行」の中で、
アイルランド人を評して「百戦百敗の民だが 不滅
(アイルランド魂)」と書いていて、「風と共に去りぬ」にも触れている
赤土を握りしめて 立ち上がるアイルランド系の
スカーレットに それを見るのであると
(原作を読むと理解、アイルランド紀行も とても良い)
私も「百戦百敗の民」の魂に、妙に感動してしまう
そして 鈍感力だけではなかったことも知る
司馬は この魂は「人類の財産」だと 説いている
バトラー氏が 惚れたのは、ここかな
賢明なメラニーが 見抜き、共に辛酸をなめる友としたのも ここだろう
評価の分かれる美女(笑)の ルーツでもある
自然災害で被害が甚大であった年などに TVで繰り返し放映されるのも、納得です!
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