劇場公開日 1952年9月4日

「歳と共に感動ポイントが変わる映画!」風と共に去りぬ 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 歳と共に感動ポイントが変わる映画!

2024年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

レビュー後半に5回目鑑賞(2025/06)の感想を追記してます。
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午前10時の映画祭で多分四度目くらいの鑑賞です。

私がこの映画を初めてちゃんと観たのは二十歳過ぎで
テレビの編集版でその時はスカーレットを「最悪の女」と思ったけど
三十代半ばでちゃんとノーカット版を観た時は
「生きて行くにはスカーレットみたいに強くなければ!」と思い、
今回の「午前10時の映画祭ファイナル」で50代で観た印象は
「人生、諦めてはいけない!!」
と言う様な境地にたどり着きました。

映画だけでなく、小説やアニメでも、
若造の時は汲み取れなかった様々なことが
自分の年齢や経験によって共感できる様になる。

名作と言われるものにはやはりそう言った
普遍的なパワーがありますね。

ただ時代の風によって、この映画さえも
批判の対象になりつつあります。
だから、若者も往年の映画ファンも
チャンスがあれば映画館で観ておいて欲しい。

5年後、10年後、この映画が映画館で観られる保証は
もう、無いのだから〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2025/6/01 映画館にてたぶん5回目の鑑賞。

時代背景が南北戦争の頃、全体に壮大なシーンが多いので
若い人は大河ものと思ってちょっと構えてしまうかもしれないけれど
主要出演者の4人に絞って観ると、実は割とありがちな男女の物語だったりする。

映画の前半に何度かあるスカーレットとレッド・バトラーが言い争うシーンは
ほぼコメディー状態、夫婦漫才ですわ(笑)
コミックによくある第一印象最悪でいつもケンカしてる2人が
気が付けば相性抜群、仲良くケンカできる関係〜〜(笑)

対するメラニーとアシュレーはといえば
メラニーは初見では「良い人の塊」に見えますが、
実は一番肝の座ったゴットマザー体質。
南北戦争が無ければ大農場主のアシュレーを上手く操って
スカーレットの亡くなったお母さんのように
農場をしっかり取り仕切る賢夫人として生きていたはず。
アシュレーは坊々(ぼんぼん)に有りがちなそれこそ「お人好し」
戦争で財産を失った後、家族を養うために「銀行にでも勤めるよ」
なんて言ってますが、大人しくて品は良いが決して出世できるタイプでは無く、
ある意味、スカーレットに拾ってもらえ無かったらどうなっていたか分からない。
メラニーはアシュレーを熟知しているからスカーレットが迫って来ても、
アシュレーにはスカーレットに靡くだけの根性が無い事や
スカーレットもレッドとの贅沢な生活を捨ててまでアシュレーを選ぶ程
のめり込めないことも分かっていそう。

スカーレットの一番大事なものは「タラ」なのだから〜

そして、レッド・バトラーよ!

私の知り合いにめっちゃ気の強い女性と結婚して40代前半でたまりかねて離婚。
数年後に再婚した女性が、まんま別れた前妻さんとおんなじタイプ!
いるんだよ!こういう人(笑)

だから思うに、レッドとスカーレットは〜〜ああ、ねバレか〜(笑)

兎に角、何度見ても豪華なセット、贅沢な衣装、美しいカメラワーク。
迫力のアトランタ炎上シーン!
そしてスカーレットのドレスのカラーに注目!!

この映画で午前10時の映画祭価格(一般1500円 大学生1000円)は
コスパ最強です。
ぜひ映画館で!!

星のナターシャnova
かばこさんのコメント
2025年6月27日

コメントありがとうございます。
何年かごとに見るたび印象が変わる映画ですが、回を追うごとに、段々身も蓋もない感想になっていくのを感じました。
人生経験積むって、こういうことですね。
但し、アシュレーとメラニーに対する印象は初見時とあまり変わらない、アシュレーは打たれ弱いぼんぼん、生活力なんて多分脳の隅にもないひとだし、不思議ちゃんメラニーが理解できるようなことは今だにないです。

但し、今回の鑑賞でほ、映画自体に歴史的な価値を強く感じました。見るたび毎回、何がしかの感動は、あるんですよね。

かばこ
かばこさんのコメント
2025年6月19日

緑色が良く似合うんですよね!

かばこ
Mさんのコメント
2025年5月30日

今回(2025年度午前10時の映画祭で)見ることができたことに感謝です。

M
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