風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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愚かな南北戦争
まっ先に流れるタラのテーマが重厚感をかもし出す。
ヴィヴィアンリー扮する男性にモテモテで気の強いスカーレットオハラは心を寄せるレスリーハワード扮するアシュレーウィルクスが他の女性と結婚すると聞いて気持ちが乱れた。スカーレットは舞踏会をやるような南部の上流階級のお嬢様で、アシュレー家の舞踏会でクラークゲーブル扮するキャプテンレットバトラーと出会った。
久しぶりに観たが、やっぱりクラークゲーブルの口髭が気になり年配に見えるし、そもそもヴィヴィアンリーも17歳の設定と言うのはきついよね。スカーレットの根性は素晴らしかったものの残念ながらふたりともあまり好みではないので身が入らなかったけど、アメリカ人同士で南北戦争とは愚かな事だ。
ため息
クソ女の痛快大作ホームドラマ
結論を先に言えば滅茶苦茶面白い世紀の大傑作です。
「オハラちゃんのバカっぷりが耐えられない」という、ふた昔前までには決して聞けなかった本音に近い感想が散見されるのは最近のSNS普及のお陰であって、全くご同慶です。
「どんな逆境にも決して屈しない自立した女」みたような評価が跋扈していますが、見当違いも甚だしい。こんなとんでもないクソ女は滅多にいません。同情ゼロ。ザマー見ろです。
やたら「私は負けない」みたいなカラ元気を喚き散らしてますが、どうせまた毒をまき散らすだけで、第三者として無責任に観ている観客としては面白過ぎます。
但し、そのクソぶりが堂に入っていて、バトラー先輩のニヤけた軟派ぶりとのクソ男女相乗効果に、それに反した二人の圧倒的な美女美男ぶり、湯水のごとく金を使ったバブリーな製作方針、山あり谷ありの高速ストーリー展開、南北戦争を背景にした大河な時代背景、などなど世紀の傑作に恥じない見どころてんこ盛りです。
クソ女だから嫌い、ではなく、クソ女なのに、或いはクソ女だからこそこんなに面白い、と逆説的に考えながら「金をやたら使った、できのいい朝ドラ風大作コメディ」として鑑賞すれば面白さ一万倍です。
追伸 日本で撮るなら板妻か三船、原節子かデコちゃんで決まり。
A Civilization gone with the wind...
感想
かつては騎士道精神と綿畑の広がるその大地を人々は古き良き南部と呼んだ。その美しい世界で最後に花を咲かせた勇気ある男達。艶やかなる女達。そして奴隷を従えていた支配者達も今では夢の果てに消え、人の思い出の記憶にのみ残り、全ての文化(時代)は風と共に去りぬー。
マックス・スタイナーの感動的で壮大なメインテーマが流れ、風に揺らめくGONE WITH THE WINDのタイトルが流れていく。そして最初に記した書き出しが始まる。この物語には対象的な性格の、どちらも南北戦争前までは普通によく見られた騎士道精神溢れる南部男と淑女ながら内なる強い意志を持ち合わせる南部女が登場する。
スカーレット・オハラ:
アイルランド移民である農場主を父にフランス貴族の血を引く母を持つ令嬢であるが実際は世間知らずのじゃじゃ馬娘である。アシュレーへの一方的な愛情が自身の人生を変えていく事になり戦中戦後の困難と数々の試練と悲劇は彼女を逞しくあざとく成長させる。見た目とは裏腹に淑女とは程遠い南部女性特有の気の強さを前面に押し出し、最終的にレット・バトラーの真の愛情を実感し受け入れるも時既に遅く別離を余儀無くされてしまう。最後に残された自身の生まれ育った土地を守ることで名誉を保つ生涯を貫いた。
ヴィヴィアン・リー:半ば自の振舞いかと見紛うが如く自然な演技が魅力的で素晴らしく、今でもスクリーンの中でその美貌は永遠の輝きを放ち続け観る者を虜にする。本作でアカデミー主演女優賞受賞。
メラニー・ハミルトン:
病弱であるが誰からも好かれる性格であり誠実、堅実さそのものを態に表し、内面から溢れでる清楚な佇まいと気品を保って生涯夫であるアシュレーを愛し続け、スカーレットでさえ最後には信頼を寄せた程の器量の広い人間として完成されている女性。
オリヴィア・デ・ハヴィランド:インテリジェンスを感じさせると同時に可憐な華の在る演技が素晴らしい。
アシュレー・ウィルクス:
持ち前の優しさを用いてジェントリーで公正な判断とリーダーシップを発揮するも、時に優柔不断な人間らしい弱さを滲み出す。優等生肌の人物。従兄妹のメラニーと結婚する。
レスリー・ハワード:本人のイメージそのままの配役でナイーブな性格を体現した演技は高く評価された。
レット・バトラー:
まさにキャバリエそのもの。時代の体制や人間に翻弄される事なく人、物の本質を見抜く視点と感性を持ち合わせ、並外れた行動力で人生を渡り歩くタフガイ。隠された本心としてはスカーレットを愛している。
クラーク・ゲーブル:南部男の典型的イメージの代表とも言える俳優。ヒーローともヒールともとれる是是非な駆け引きを得意とする人間的魅力に溢れた演技は記憶に残る。
彼等と彼等に関わる人々の人生を巻き込みながら展開していく南北戦争。不安と混迷を極める連合国とジョージア。プランテーションの崩壊と奴隷制度の廃止、アトランタ市街地大火災、そして戦後の復興を経て様々な人間模様を織りなす一大スペクタクル巨編となっている。
監督ヴィクター・フレミング。本作でアカデミー作品賞・監督賞受賞。
原作者のマーガレット・ミッチェルは1900年、ジョージア州アトランタの南北戦争後の影響を直に受けている家庭に生まれ育ち、母親や父方の親族は皆かつてプランテーションに関わっており、戦後全てを失った者であったという。子供の頃から親族から話を聞き継ながら様々なストーリーを創作し、南部地域に生きた人々の視点から南北戦争というアメリカ建国以来最大の危機となった内戦を通して波乱に満ちた数々の困難と破壊、それでも挫ける事なく逞しく再生していく一人の女性を中心に人々の生き様を描いた小説を1936年に完成させた。小説は刊行後瞬く間にベストセラーとなり、1937年にはピューリッツアー賞(小説部門)を受賞している。
1939年(昭和14年)12月、製作デイビッド・O・セルズニック、MGM制作・配給。映画は大ヒット。公開半年で全米で2,500万人の観客を動員した。その年のアカデミー賞では主要4部門(黒人初のアカデミー受賞者:マミー役ハティ・マクダニエル 助演女優賞)を含めた全10部門を受賞。1952年9月日本初公開。戦後の混迷期を必死に生きる主人公の姿が日本でも共感を呼び大ヒットとなる。
1967年には70㎜、6チャンネル立体音響にレストアされ数次に渡り世界中でリバイバル公開された。
1972年12月日比谷スカラ座 再々リバイバル公開時に劇場初観賞。若い頃よりも中年期以降に鑑賞すると心に染み込み感想が変化した作品であった。
⭐️5.0
2025.1.12追記
未来を切り拓くのは、強く信じる心
言わずと知れた名作中の名作。雑誌の映画特集では必ずというほど取り上げられ、色んな著名人が好きな映画としてあげていたように思います。ですが私、実はこれまで一度も観ないできてしまいました!
、、、というのは、映画のレビューから感じる主人公のスカーレットオハラの激しさに何となく腰が引けていたのです。自分は同性でも異性でも、お互いに少しずつ積み重ねていくのが安心できるし、心地よいタイプなもので、何となく観る気が起きませんでした(一時期、雑誌のフランス映画特集などで良く取り上げられていたベティブルーも、なんとなく好みからは外れていたかなあ)。、、、まあ、激しいのが好きな女性もいれば、そうでない女性もいるということで笑。
今回は、この大作をテレビで放映したので、初めて腰を据えて鑑賞しました。
感想は、、、やはりスカーレットは激情の女性でした笑。特に、自分に気持ちが向いていない男性(アシュレー)を、あそこまで激しく恋焦がれるというのは、なかなかの激しさです(自分には理解できない、、)
「お嫁さんにするなら、明るくて気立てが良い人」などという、日本の家族ドラマ的な女性像からは対極的な女性です笑(最近、そういうホームドラマを見ていたせいか、特に対照的に感じてしまう自分)。
日本は結婚でも家と家の結びつきを大切にしますが、西欧は日本と比べて個人が強いのかな、、、レットとスカーレットという、強い個性を持った個人と個人の感情のぶつかり合いがストーリーの中心でした。
ただし、恋愛物として見ると好みは分かれるかもしれませんが、この作品は南北戦争の時代を描いた、ただの恋愛物の枠にはまり切らないスケールの大作で、他の方々が言ってとおり、素晴らしい名作だと思います。
まずロケの規模がすごいですし、南北戦争時代に生きる人々の栄枯盛衰、時代の波にもまれ、混乱の中で生きる人々の姿などがダイナミックに表現されていました。気が強く、激しい感情を内に秘めたスカーレットは、その激しさ(と、ウルトラポジティブさ)があるからこそ、あの時代をたくましく生き抜く女性となり得たのだと感じました。
また、作品中には、光と影のコントラストが美しいショットがいくつもありました。寄り添ってランプに向かうスカーレットとメラニーから影が壁に伸びるショットも美しいですし、黒い木々の向こうに、夕影迫るジョージア州の大地が広がる景色などは、他の方もコメントされていましたが、美しい影絵を見ているようで素晴らしかったです(もしかしたら撮影セットなのかもしれませんが、フレームに収められた影絵として見て、美しい画です)。
映画レビューではしばしば、「その後、レットバトラーはスカーレットの元に戻ったのか」が話題になるところですが、これは議論が分かれるところでしょうね。
個人的には、スカーレットの「絶対にレットと巡り会える!」と信じる強さや「絶対に幸せになる!」と未来を切り拓いて行くポジティブさは学ぶべきと思いました。心や意思が未来を作る。だから一番大事!笑 ここが、この作品を観て一番自分に強く響いたところでした。
スカーレットとレットがよくいうソウルメイトのような関係なら、また巡り会えるかも、、、(^^)(でも、ソウルメイトのような強い結びつきなら、あんなにアシュレーを激しく追い求める前に、自分にとってレットがかけがえのない存在だと分かっていても良さそうな気もしますが、、、相手がどのくらい自分にとって大切な存在かは、やはり魂で感じるもののだし、、やはり自分にはスカーレットの気持ちはあまりよく分からないかな〜)
最後に字幕翻訳について。
オハラ家に一生懸命に仕えるメイド達の言葉遣い(字幕翻訳)が、「〜ですだ。」で、この語調に対しては非常に厳しいコメントもあるようですが、個人的には、愛おしく感じました(^^)
対極にいる2人の女性
スカーレットとメラニー。
この2人の相反する性格と生き方が見たくて
再視聴。コインの表と裏のような2人。
表主人公がスカーレットで
裏主人公がメラニー。
個人的に、ベルに優しいメラニー好き。
そしてベルには幸せになってほしい。
南北戦争を学ぼうと考えるならこの映画はおすすめ。
(しかし人種差別シーンが沢山あるので
気分を害するかもしれません。)
後半の勢いで思わず笑ってしまった
冒頭に注意書きがあった通り、色々な面で時代を感じる内容でした。
冒頭は主人公に対して何だこの子、という印象しかありませんでしたが、物語が進むにつれて主人公の強かさがどんどん魅力的に感じるように。
召使である黒人の人々にも、常に家族のように接しているところが良かったです。
結婚後、色々な事件を経て2人の心が揺れ動きまくる後半は、あまりの上手くいかなさと各事件の勢いの良さに思わず笑ってしまいそうに。怒涛すぎる…
まるでお父様のようだわ……お父様のよう…!?のシーンは、自分の中で一番印象的なシーンです🐎
この上映時間の長さがあるからこそ、各登場人物に感情移入でき、まるでリアルかのように切なくなったり怒りを感じたりする事が出来るのではと改めて感じました。
戦争がスカーレットを逞しくする
風と共に去りぬ
誰もが耳にしたこのある題名けれども、今までに見たことがなく、私は初めてこの作品を観ました。
80年以上前の作品と思うと、なんかすごいものがあります。
4時間弱もあり、何とも美しいスカーレット・オハラの激動の半生を描いている。
スカーレットは裕福な家庭に生まれ、その美貌さゆえに、周りの男たちがほっとかず、わがまま放題に過ごしたが、南北戦争が始まると、そんな生活はままならなくなり、アシュレーの妻、メラニーや召使いたちを守るために奮闘する。
そして、生活の為の結婚を繰り返し、本当の愛を知らぬまま、いつしか強くたくましい女性になっていく。
アシュレーに思いを寄せていたが、レットとの結婚生活を送るうちに、レットを愛している事に気づくが、それはもう2人がすれ違って関係が修復不可能になってからだった。やっと幸せを掴むかと思われたのに。
メラニー役のオリビア・デ・ハビランドさんはほんの少し前までご存命でいらしたのですね。104歳で亡くなられたそうですが、それもすごいことですよね。
とにかく80年以上前の作品が、このように残っていることが素晴らしいです。そして劇中に出てくる女性達のドレスがゴージャスで美しかったです。
メラニーの崇高な人間性を観る
『ローマの休日』と同じ頃ぐらいから
何回かTVで観て少女漫画付録の漫画本でも見ました。
中高生ぐらいと今大人で観るのと観た後が少し違いました。
昔だったら、やはりスカーレットの自己中心的な
考えはわかっていてもその美しさ、オシャレさ、
しっかり度、行動力の方に目が行き、
素敵だなぁ、と。
今は、メラニーの優しさ、心の清らかさ、
崇高なる精神がとても素晴らしく映って来ます。
アシュレイに関しては、変わらず同じ。
優しい紳士ですが、優柔不断。
スカーレットが誤解しているなら
100%誤解されないようにしないと。
結局、メラニーがいないと生きることができない情け無い男。
スカーレットが好意を示し確かめると、
同じ気持ち⁉️と言って結婚を迫られケンカ。
ま、スカーレットの一方的なケンカ。
帰還してからもスカーレットを抱きしめキスをしつつ、メラニーを捨てられないと言う。
わけわからない男、
メラニーが亡くなれば生きていけないと泣く。
なぜスカーレットが執着していたのか昔も今も
わかりません。
レット•バトラー、昔も今もあまり好きではないです。
ただ、大人として見るとお金持ちなので、
いいじゃないか、とポイント上昇。
出産後のメラニーを抱え途方に暮れるスカーレットの頼みを聞きタラにまで馬車を調達して
連れ帰るところは頼もしく感じました。
ですが、ヤキモチ焼きすぎ。
本作、ビビアン•リーさんやメラニー役の
オリビア•メアリー•デ•ハビランドさんなど
女性は素敵な方が出てますが、男性は‥。
アメリカ南部綿畑を育てるタラ農園。
可愛いスカーレット、
昼寝、黒人の女の子がうちわで煽いでくれる。
黒人が召使として当たり前な南部と、
反対する?
北部との戦争が始まってしまいました。
南部が悪者で北部がええもん、
と思いがちですが、
そうでもなさそうな。
実際、北部兵士が泥棒しに来ましたから。
南部では黒人を奴隷にするのが当たり前な時代。時代や習慣というもので当時の南部に住む人にとっては当たり前であったでしょう。
スカーレットとアシュレイが
黒人奴隷について話し合っている
場面があります。
ようやく南部の人間も気づき考え始めたかと。
長い年月経っても現代において
差別が残っているのが問題だと感じます。
戦争は悲劇の元、
負傷兵が皆アシュレイと思えるメラニー、
手厚く看護しています。
野戦病院でスカーレットも働いています。
家で働いていた奴隷たちと会い、
彼らも北軍と戦いに。
なので南北戦争も歴史も勉強しないと、
と思いました。
スカーレットは、当て付けみたいな結婚を
2度もし、お金持ちのレットと再再婚。
前夫から受け継いだ事業もおもしろいくらいに
儲かり元気に過ごしていますが、
だんだんと生来のわがままがキツくなり、
レットにも愛想尽かされかけています。
愛娘ができてレットは目に入れても痛くない
可愛がりようでしたが。
二人目の子を孕ったスカーレットが階段から
落ちる事故で二人の仲はますます、険悪に。
さらに愛娘のボニーが‥‥。
徹底的な亀裂が入ってしまった二人。
レットは、自責の念もあり、
家を出て行くことに。
心配するメラニーの身体が危険な状態で。
メラニーは、妊娠中助けてくれたスカーレット
に恩があるのでしょう。
スカーレットとアシュレイを最後まで
疑わなかったメラニー。
メラニーの今際の際のアシュレイを見て
やっと目が覚めるスカーレットです、遅すぎ。
デカいカメオのブローチしてるスカーレット、
こんな時もオシャレに余念が無いです。
遅いわ⁉️と思います。
今頃レットを追いかけても。
レットもレットでヤキモチ焼きの皮肉屋。
多分、スカーレットが縋って来るのを見て、
自身の気持ちとは正反対の言動をしてしまう
男なのでしょう。
最後の最後は、やはり強い味方タラ❣️
80年前と思えない壮大なスケールで魅せてくれた作品。
歳と共に感動ポイントが変わる映画!
午前10時の映画祭で多分四度目くらいの鑑賞です。
私がこの映画を初めてちゃんと観たのは二十歳過ぎで
テレビの編集版でその時はスカーレットを「最悪の女」と思ったけど
三十代半ばでちゃんと観た時は
「生きて行くにはスカーレットみたいに強くなければ!」と思い、
今回の「午前10時の映画祭ファイナル」で50代で観た印象は
「人生、諦めてはいけない!!」
と言う様な境地にたどり着きました。
映画だけでなく、小説やアニメでも、
若造の時は汲み取れなかった様々なことが
自分の年齢や経験によって共感できる様になる。
名作と言われるものにはやはりそう言った
普遍的なパワーがありますね。
ただ時代の風によって、この映画さえも
批判の対象になりつつあります。
だから、若者も往年の映画ファンも
チャンスがあれば映画館で観ておいて欲しい。
5年後、10年後、この映画が映画館で観られる保証は
もう、無いのだから〜〜
序盤は愛だの恋だのと安っぽい展開。 スカーレットのあまりの性格の悪...
長いとは思わないが、くどすぎる。
アメリカ白人社会の団結をあおるプロパガンダ映画。
1930年の恐慌後から約十年。フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策が表向きうまく行き、いよいよ、第二次世界大戦に参戦できる時が訪れた。アメリカはそう言った時期。
さぁー、南部の白人の人民よ!南北戦争には負けたが、南北団結して、ナチスや日本をやっつけろ!
と聞こえる。
アメリカ国民なら、誰でも知っている事だが、南北戦争は奴隷解放の為の戦いではない。
南北戦争の為に自暴自棄になっているアシュレーの傍らで、再度愛を求めるも、拒否をされ、プラズマティクに自分の考え方を変え、生き抜こうとするスカーレットの姿は、破綻した経済を乗り越え、再びの正義の戦いへ一致団結しようと言っている。つまり、第二次世界大戦へと突き進もう!と呼びかけている。
そして、ビビアン・リーはイギリス人でクラーク・ゲーブルはアメリカ人だけど、敵国であるはずのドイツ系。そして、制作者はキエフ生まれのロシア人(ウクライナやユダヤの血も含んでいるはずだ)の流れを継ぐ。つまり、この映画は白人至上主義と日本に対する黄禍論の集大成なのかもしれない。
何も知らない脱亜入欧しか考えない者達は、こんなアメリカと張り合おうと、事を起こす。イギリスやアメリカだけでなく、ドイツ(ヒトラーのマインカンプを読むべし)やユダヤ人まで、日本人を毛嫌っていたのに。
そして、
こう言ったイデオロギーが今でもアメリカに根付いている。つまり、南北戦争(戦前とは南北戦争前の時代と言う方もいらっしゃる)からアメリカは思想的には進んでいない。ある意味日本よりも遅れている。もっとも、日本は今でも脱亜入欧だが。
追記
アシュレー達が北軍の将校にかけられた嫌疑は、焼き討ちだった。その組織がどう言った組織かを先ずは知るべきだ。
それを考えると、恐ろしくなる。日本人民は、こう言った映画を見て『アメリカは自由と民主主義の国だ』と一方的に誤解して、アメリカに夢を抱いてしまう。勿論、僕もその一人だが。
元国営放送の番組で『ビビアン・リー』を美人と称しているが、ヤンキーになれない南部の田舎娘に見えるが。また、残念ながら、ビビアン・リーは
究極の一発屋だと思うし、興行的に成功したと言うのは、古い映画だからだし、他に娯楽のなかった時代だからだ。『風と共に去りぬ』と『哀愁』と『欲望という名の電車』の女優である。
まぁ、スターには変わりないが。
全世界歴代興行収入ナンバーワン作品‼️
全世界興行収入ナンバーワン作品は「アバター」ではありません‼️「アベンジャーズ」でもありません‼️「スター・ウォーズ」でもありません‼️「E.T.」でもありません‼️「タイタニック」でもありません‼️この「風と共に去りぬ」なんです‼️何か「エンドゲーム」が「アバター」を抜いたとか、リバイバル上映して「アバター」が抜き返したとか、そういうことが昨今話題になっていますが、インフレを考えた場合、いずれの作品も「風と共に去りぬ」の足元にも及ばないのです‼️映画もCD販売と同じように、観客動員数でランキングをつけたらいいのにと思います‼️そしたらこの「風と共に去りぬ」を抜ける作品は永遠に現れないでしょう‼️
作品に関しては今更私がいろいろ言う事はありません‼️
◎南北戦争を壮大なスケールで描き切ったメロドラマとしての魅力‼️
◎リプリーもサラ・コナーも勝てない強くたくましく生きる女スカーレット・オハラ‼️演じるヴィヴィアン・リーの凄まじい美しさ
◎レッド・バトラーの伊達男ぶり‼️「或る夜の出来事」のピーター・ヴォーンとどっちが当たり役かな❓
◎聖女のようなメラニー‼️つい最近までご存命だったオリヴィア・デ・ハヴィランド
◎ちょっと優柔不断なアシュレー‼️
◎名曲すぎる「タラのテーマ」‼️
◎上海でこの作品を鑑賞した小津安二郎が、日本の敗北を確信したというその逸話‼️
◎「明日は明日の風が吹く」「俺の知ったことか」などの数々の名台詞‼️
◎女性の立場からアメリカンドリームを謳い上げるという点は、当時としては画期的だったことでしょう‼️
◎アメリカの奴隷制度をきちんと描いている‼️最近これが原因で配信停止とか問題になっているらしいですが、アメリカの歴史なんだからしょうがない‼️映画に罪はない‼️
◎後年、続編小説「スカーレット」が出版されたのですが、オリジナルキャストによる映像化を観たかった‼️
以上、思いつくままに書きましたが、まだまだいろんな魅力があると思います‼️とにかくアメリカ映画の金字塔として、その魅力は永久に不滅‼️
美しい天然色の映像にどっぷり浸かり、至福の時間を過ごすことのできる映画。
スカーレットにおまかせ
1939年に製作された超大作映画で、あの時期にこんな映画が作られた・・・。
ヒロインのスカーレット(ビビアン・リー)のキャラが飛び抜けていて、レッド(クラーク・ゲイブル)やメアリー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)が引き立て役に見える。
新大陸のアメリカでさえ土着性が根本で、今の時代も受け継がれていると思う。
ビビアン・リーは美しく、神がかり的にもみえる。
タイトルなし(ネタバレ)
80年以上前のめちゃくちゃ長い約4時間の映画なのに
意外と飽きずに見続けられるって意味では名作だと思う
スカーレットが強がりな女過ぎて愛くるしさ的なものが全く感じられないけど、激動の時代を生き抜くにはスカーレットに必要な強さやったんだろうな
そんな強さも愛の前では脆い
若い時観て感動した映画
これほど強い女性はいたか?
積年のテーマだったぶっ通し鑑賞をしたので。
あまりに強烈な個性の主人公に圧倒されるけれど、やっぱり自己中なんだよな。それがホンネなのか、自己中がもたらす結果なのか? 本人も分かっていないところがあるんじゃないか。 その一方で、家族や仲間想い、人のために尽くす姿は美しく。スクリーン上なら許せる人物なんだけど、身近にいるとめんどくさいタイプかもしれない。
そんな彼女も取り巻く3人の人物や関係性も何となくその後の諸作品のある典型になっている印象も。それほどのインパクトを残した作品と思う。
1939年でこの作品の出来、戦後になって鑑賞した日本人は、勝てなかったわけがよく分かったという。セットのスケールも衣装の美しさもカラー撮影も上映時間も天地の差を感じたはずだ。というか100年近く前なんだよな、今ならCGなら技術でごまかせるけど。
この映画を見てたら、アメリカとは戦争はしなかったかな?
最初は主人公の性格に引いてしまうが、次第に感情移入してしまい、途中から全面的に応援したくなる。
圧倒的なスケールに感動してしまうが、長くても全然飽きさせない脚本も素晴らしい。名作にふさわしい、歴史的名作だ。
1939年の製作であると言うことに驚く。太平洋戦争の2年前だ。チャップリンが無声映画の中に初めて肉声の歌を入れた「モダンタイムス」が1936年なので、3年の差はあるものの、アメリカではいかに映画技術が進歩したかがわかる。
ちなみに、日本公開は戦後の1952年らしい。もし日本で戦前に公開されていて多くの日本人が見ていたならば、アメリカとは戦争はしなかったであろう…と誰かが言っていた。
個人的には、オリヴィアデハヴィランドの方が好きでした^_^
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