風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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スカーレットとレット・バトラーは心清きメラニーの爪の垢でも煎じて飲め(`Д´)/(ワシも飲め^^;)。 名作かどうかは人によるが、好きな作品なので5、6回は見てる。話は面白い。
昔はこの映画が紹介されるときには題名の前に、
・「映画史に燦然と輝く」
・「不滅の金字塔」
・「永遠不朽の名作」
という枕コトバが必ず付いたもんだが、残念ながら初めて見た時と2回目の時は、面白いとは思ったが感動はしなかった。
だけど、3回目(もしかしたら4回目?)に見たときには、スカーレットのたくましさに感動した。
妹の恋人の商売がうまく行きだしたのを知ると、恋人が妹にまだプロポーズしてないのをいいことに、妹の恋人を騙してサッサと自分が結婚してしまう。家族を守るためとはいえ、金目当てで妹の恋人を騙して結婚してしまうトンデモナイヤローだ。
だけど僕は、何があろうと困難に立ち向かい人生を切り開いていくスカーレット・オハラの精神力の強さと行動力に感服してしまった。彼女の生き方・考え方に共感したのだ、いや、スカーレット・オハラに惚れてしまったといった方が正しいかもしれない。
そしてこの映画は、何があろうと立ち上がるスカーレット・オハラの姿を描いた名作だと思った。
午前10時のに映画祭でやってたので鑑賞。今回で5、6回目ぐらいだと思う。
おおー、4時間かよー、スゲー !!ヽ(゚д゚ヽ) (ノ゚д゚)ノ!!
途中で休憩時間があって助かった。
久々に見たら、細かいところをほぼ忘れてた。
今回の注目ポイントはメラニーである。心の清らかさは、もうホント天使。
スカーレットとレット·バトラー(そしてワシも)は、天使メラニー様の爪のアカでも煎じて飲めと思った。
今さら飲んでも、もうホントに全くの手遅れだとは思うがの (^^)。
結構面白かった
素晴らしい! 不朽の名作の絶対王者!!
午前十時の映画祭15にて鑑賞
言うまでもなく世界が認める名画中の名画、本作をあらためて劇場で観られる事に心から感謝、言葉にならないほどの感動に包まれ本当に幸せな時間を過ごせました
本作は3時間51分という見ごたえ満点の格調高い歴史劇、長尺も長尺ですが半分ぐらいの所でインターミッション(休憩)があり、そういう所も含めて昔の超大作鑑賞を体験できるのが感動的です
今から80年以上前、まだ世界の映画がほとんどモノクロだった時代にこのフルカラー作品というという事だけでも驚異的
さらにこの時代のカメラやフィルムは質が悪く夜のシーンなどは全然うまく撮れないというので全てセット撮影というのも驚き、その結果 本作を代表する名シーンとなった戦火の炎に包まれたアトランタから主人公たちが馬車で脱出するくだりが誕生することになりました
主人公スカーレット・オハラを演じるビビアン・リーさんが本当に綺麗、劇中数々のドレスを着ますがいづれもすごく似合っていて本当に美しくて眼福の極みでした
スカーレットは気が強く常に男性たちに囲まれチヤホヤされているので相当に自信過剰でプライドも高い女性、そんな苦労知らずのお嬢様が南北戦争を背景に人生のドン底を味わうも這いつくばって、時に卑劣な手段も使って強く逞しく生き抜いていく様を描く一大叙事詩、そんな主人公の怒涛の人生をビビアンさんが見事に演じており本当に素晴らしかったです
そして幾度もスカーレットの人生の危機を救うレット・バトラーを演じるクラーク・ゲイブルさんの色気ムンムンな美しい佇まいにも圧倒されました、正にスターの中のスターというオーラは只者ではなく、今の時代では到底出すことのできない空気感が素晴らしかったです
と、主人公2人以外も含めたキャラクターアクトと骨太なストーリー展開を彩るのは前述の戦火を駆ける馬車や大スケールの自然、美しい屋敷や当時を偲ばせる町並み、そして無数の戦傷病者で埋め尽くされたおぞましい風景等々、作品全体通して描かれる重厚でダイナミックな格調高い映像の数々、心から惚れ惚れする圧倒的な映像美をこれでもかってほど堪能できる4時間弱、何度観ても見飽きない、正に名画の中の名画を劇場で観られた素晴らしい体験に感謝です
圧倒的画力。息をのむ。
朱色を基調とした赤。タラの地を照らす夕陽。黒いシルエット。
父にタラの土地の重要性を説かれるシーン。
どんなことをしても、二度と飢えないと誓うシーン。
有名なラストのシーン。
要所要所で現れる印象に残る映像。
迫力のある逃走劇。
燃え盛る駅を駆け抜ける馬車。
敗残兵と共に、逃げ惑うシーン。
なんと、力強い画なのか。
前半の華やかなパーティのシーン。お昼寝のシーンでさえ、その贅沢な雰囲気に酔ってしまう。
一転して、後半。贅沢の極致。前半の比ではない。幾つものランプに照らし出される部屋。
ベルベットが敷き詰められた階段。
なれど、暗い。暗闇に何かがうごめいていそうな。
そして、負傷者が並べられている駅の風景。
だんだんと引きの映像で見せる。
ああ、これほどの負傷者が…。絶句。
百聞は一見に如かずとはいうものの、この映画ほど、その画の威力に満ち溢れたものはないのではないだろうか。
休憩を含む、前半後半の映画。
南北戦争に突入し、参戦から敗戦までの前半。
敗戦後の有様を後半に描く、スペクタクルーー一大叙事詩ーー映画。
前半は圧巻。
世間知らずで、世界は全部自分の思い通りになると思っていたスカーレット。
思い通りにならぬことも出てくるが、それでも甘い考えで人生を決めてしまう。
だが、そこから、戦争に巻き込まれ、頼れる母・両親もいず、したくもない看護もやらされつつ、とにかく、生き抜いていく。わがまま放題だが、アシュレーに約束したことだけは守り抜こうとし。
と、スカーレットが経験したことを中心に、南北戦争の中で、南部の人々の生活が変わっていくさまを映し出す。
上記のような画の力もあり、とてつもない迫力で迫ってくる。
後半。
敗残兵や逃亡兵によって、荒らされつくした地。
そこにやってくる、人々を食い物にしようとする輩。
奴隷制度の上に成り立っていたとはいえ、南部の支配階級として存在していた人々にとっては、”信”で成り立っていた(と思っていた)のに、今や、人を出し抜いて生きていく、商才のある人がのし上がっていくさまが描かれる。
スカーレットも、人を踏みつけにして生きていくような人々の政策に翻弄され、前半で誓った通り、その頭で考え付く方法をとって、生き抜こうとする。綿花の栽培、木材の販売等、商才を発揮するのだが、そのあたりはあまり描かれず。
スカーレット、レット、アシュレー、メラニー、少しだけベルも、の愛のさや当てを中心に描かれる。そんな中で、スカーレットの心の成熟を追った、”愛”とは何ぞやを描いた物語と言えばそうなのだが…。
私自身がまだ成熟しきっていないのだろう。共感できて格好いいと思えるのが、ベルだけで、あとの4人は今一つ共感しきれない。
スカーレットとレットの絡みは、自分自身に素直になれない男女の有様を見ているようで、それはそれで、物語としては惹きつけられる。スカーレットのためにいろいろとやってくれ、愛をささやいてくれるレットに魅かれていく気持ちは判る。もっと素直になればよいものをとイタイが。だが、アシュレーに魅かれる気持ちが理解できない。10代の頃なら、理知的な雰囲気に魅かれるのも判るが、あれだけの生活経験をしてもなお?
レットに関しては、常にスカーレットを子ども扱いしているところが、なんだこの男と思ってしまう。スカーレットに魅かれるのも、気ままな猫を手元に置きたいくらいに気持ちなんじゃないかと。
アシュレー。先に記したように、私にはこの男の魅力がまったくわからない。
メラニー。夫を固く信じる貞淑な妻。ベルへの偏見もなく、負傷兵や敗残兵も、夫もどこかでこうしてもらっているのだろうからと、面倒を見る。半面、生きるためには仕方がないが、逃亡兵の金銭を盗んだりもする。強い。設定では”病弱”で、スカーレットの世話にならなければ生きていけないと説明台詞が入るのだが。スカーレットの方が、体が細いのもあって、よっぽど、ガラス細工のように脆く見えてしまう。スカーレットが”火”なら、メラニーは”水”か”風”?だが、”土”に見えてしまうのだ。”土”はタラ、ひいてはスカーレットの象徴のはずなのに。
う~ん。
そして、ラスト。
「明日考えればいいわ」「明日は明日の風が吹く」
場当たり的な対応(最初と二度目の結婚、アシュレーへのしがみつき)をしてきたスカーレットが言うと、「ちゃんと考えろ」とマミーのように説教したくなる。
だのに、夕焼けの空、タラの地、そこに黒いシルエットで前を向くスカーレット。そんな画に流れるタラのテーマ。すべてを失いつつも立ち上がる人々の象徴のように見え、力が湧いてくるから不思議だ。
世界中の人々を力づけてきた映画。愛されるのも判る気がする。
(原作未読)
いろいろ驚異的だが不屈すぎて笑ってしまう
この映画が作られた時、アメリカが参戦した直近の戦争は、「第一次世界大戦」、舞台になった南北戦争も、80年くらい前の話。ちょうど現在から第二次世界大戦くらいの昔
その事実が今更だが感慨深い。昔よく聞いたのが、戦後(太平洋戦争の)この映画を見て、「こんな映画作る国と戦争して勝てるはずないと思った」という日本人の話だ。映画だから映像も音もあるので制作当時の空気も伝えてくれる、歴史的な遺物の一つのよう。それを直に見ていることに不思議な感じがする。
しかも、内容は、その昔に流行った、ハーレクインロマンスみたいなアメリカ南部女の半生。
すごい
今まで何度か見たが、ダンナが劇場で見たことないというので、一緒に近所の午前10時に行ってみました。
とにかくヴィヴィアン・リー。
ヴィヴィアン・リーを見るための映画。物量に物言わせた今見ても豪華なスペクタクルシーンは見せ所としてはその次です、私としては。
お鼻がツンと上を向いて、だけどなんとも品のある顔立ちで、黒い髪赤い唇、緑色が映えてよく似合うんですよね。小柄で華奢で、レットが片手でひょいと腰を抱えて馬車から降ろしてしまうくらいで、観ていてため息が出ました。ルックスだけでも少女マンガを実写にしたようなヒロインなんで、ほとんどの女性はああなりたい、憧れでしょう、男性もかも。
気が強くて自己中だが、長女らしい責任感で、自分の周囲にいる人たち全員への責任を一人で背負う。文句ばっかりの人任せ無責任次女を、しっかりやり込めるのも気分が良い。そして、そんな次女にすら恩に着せず、自分だけ犠牲になっているとか口にしないところはさすがで、強い女の面目躍如。でも、友達にはなれませんね。近くにいると蹴られて踏まれそうなので距離を置く。情緒がないので、話をしてもつまらないと思うし。
税金の工面に困っているのに助けてくれず、金に飽かして常に余裕かましているニヤけた女たらしレットはいけ好かないオトコだが、彼にしたらむしろスカーレットがタラを手放し、自分を頼って懐に入ってくるようしむけたかったのかも。だったらなんか幼稚。
2人とも自己中でコドモか、な性格のようです。
でも、最終的には、レットがかわいそうには、なった。
以前はスカーレットの何にも屈しない、レットにですら征服されない強さに感動したが、今見たら、重いけど結構子供っぽくてコミカルな人だった。レットをあれだけ邪険にしておいて、何とかすればよりを戻せると思っているところ、不屈過ぎて笑ってしまった。
この二人、案外年取ったら喧嘩友達になってるかも
メラニーは、良き人であるのは間違いないが、何考えてるのか分からない不思議ちゃんと思っていたが、今見ても変わらない。スカーレットとは良いコンビなのが、今回の鑑賞での発見です。
奴隷解放と言うが、耳障りの良い「解放」は、実のところ住むところも職も追われることで、労働力を欲していた北部に流れて低賃金劣悪な環境での近代産業の労働者となっただけで、事実上の奴隷生活は変わらずだったという話も聞く。マミーみたいな親のそのまた親の代からのナニーで、確固たる地位がある「奴隷」なら、解放なんて大きなお世話だったんじゃないでしょうか。
何か、身も蓋もない感想になってしまった。
感動した皆さん、すみません。
テンポ良く話が進む。 《落っこちて這い上がる物語》 展開が速くサク...
テンポ良く話が進む。
《落っこちて這い上がる物語》
展開が速くサクサクと進み、どんどん時が流れて行く。
それなのに4時間の長編。不思議と全く退屈しない映画。(真っ黒な序曲を除いて)
冒頭は "痛い女" で始まる。
私の感覚で言うと「現代にはいない」と思ったが、最近みた『ウィキッド ふたりの魔女』
のグリンダを思い出した。「いつの時代にもいる」のだろう。憎めない主人公なのです。
名台詞がたくさん、
Frankly, my dear, I don't give a damn.
「正直言って、どうでもいい」
「おれの知ったこっちゃないよ」
I'll never be hungry again!
「二度と飢えに苦しまない」
I'll think about that tomorrow.
「明日考えよう」
Tomorrow is another day.
「明日、また明日」
「明日に望みを託して」
「明日は明日の風が吹く」
とか 原作者のマーガレット・ミッチェルの小説の才能や、脚本のシドニー・ハワードの才能が光る。上映当時から現代に至るまで人気で、アメリカ映画協会(AFI)が「映画史に残る名セリフのトップ100」に入ったりする。
※マーガレット・ミッチェル(1900年生)が10年近い歳月を費やして36才で出版。翌年ピューリッツァー賞を受賞。
15才位にテレビで観た吹替版以来かと思って「午前十時の映画祭15」に行ったが、20才位にも見ていたのを思い出した。つまり3回目だと判明(BSか何か思い出せないが)。
だからほとんどのシーンを覚えてたのか、、
※真ん中あたりで14分のインターミッション。
ミントジュレップ・・
Tomorrow is another day
明日考えよう。
子どもの頃、テレビ放映時、スカーレット・オハラの声を栗原小巻さんがするので話題になった。2週に分けて放映されたが小学生にはわかるはずがない。
大人(じじい)になった今、観るとさすがに4時間の映画とは思えないくらい最初から最後まで飽きることなく惹きつけられる。
最初、ただのパーティちゃんじゃねぇかと思っていたスカーレットだが、どん底に落ちて立ち上がるのを誓う、休憩前のシーンでぞくぞくして、後半相変わらず嫌な女だなぁって。それでも強くて弱くて可愛げなくてかわいいスカーレットに魅せられてしまう。
メロメロドラマだけれどユーモアも漂っている。
劇場で観ることができてよかった。
先日、「地獄の黙示録」IMAXを観て、これが40年前の作品かと驚いたばかりなのに、「風と共に去りぬ」はそれよりもさらに40年前の作品ということに感動してしまいました。
午前十時の映画祭
イオンシネマ津、閉館当日鑑賞。
映画館がひとつ消えるということは淋しくて仕方ない。
この日も含めて午前十時の映画祭の作品を一番大きなスクリーンでかけてくれていたイオンシネマ津さんには感謝しかない。ありがとうございました。
やっと観たけど、思ったより観やすかった。
午前十時の映画祭、にて観賞。
やっと、やっと、やーっと観た!
映画好きとして、この映画を観てないことに引け目を感じていたが、やっと観れた。
名作バイアスかかってるかも?少しだけ甘めの4つ星です。
約4時間と、とにかく長いし、なんか取っつきにくい、こむずかしいイメージ、そんな理由で今の今まで観てなかったのですが、
体感では4時間が短く感じたし、別に難しいこともなく思ってたより全然に観やすかった。
南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、スカーレット・オハラという女性の半生を描きます。
南北戦争そのものを描いてるのではなく、彼女が生きた時代に南北戦争があり、彼女の愛する人を想う情念を軸に描いています。
観応え、ありました。
やはり映画好きなら観ておくべき。
思ってるより観やすいと思うので、まだ未観賞の方は、ぜひ!
大作のたしなみ
大作なので、たしなんでおいた方がいいだろうと鑑賞。
戦前1939年に製作され、1952年に日本公開。
当時アメリカに勝てない筈だわと納得した映画だとか。
優雅な家に生まれ、南北戦争で全てを失い貧困、人を殺める事もビジネスでの大成功も経験した。
3度の結婚と3度の死別,離婚を味わい、出産や子の流産、事故死も経験した。
両親はなくなり、親しい友人や家族は去り、全てなくなってもいつも愛した私の土地があるじゃないか!
そら4時間だわ。
ビビアンリーの衣装変化が素敵でした。
優しさとは強さ
映画館で、DVDで。今まで何度この作品を観たことだろう。
大学時代に初めて鑑賞した時、その展開と迫力に衝撃を受けた。その時から我が生涯No.1の作品となった。
4人の男女それぞれが揺るぎない愛を貫き、傷つきながら、また命がけで誰かを助けながら激動の時を生き抜く。
あの時代、女の生きる道は男に頼り委ねるしかなかった。しかしスカーレットは貞淑な実母を尊敬しながらもその道だけにとどまらない。家族とタラを守るために時には自分の美貌を利用し、時にはその激しい気性と才覚を発揮して自身の力で生きていく。
親友メラニーはスカーレットとは対照的な女性でまるで女神のようだが、彼女の強さはスカーレットとは表現が違う。メラニーは愛する者の為にとても勇敢で強い面を発揮する。優しさとはすなわち強さなのだと彼女を見て気づくことができた。
本作品で好きな場面は数あれど、チャリティーパーティーでレットがスカーレットを指名するシーンが1番好きだ。
「お受けしますわ!」スカーレットの目の輝き。
そしてレットのニヤリとした表情。喪服での華麗なダンス。
前半は上流階級の栄華と戦争の勃発が、後半はその没落とスカーレットの結婚生活が描かれる。全編を通してスカーレットとレット、それぞれの報われない愛が描かれとても切ない。
若い頃鑑賞した時と今は見方が変わり、こちらが年輪を重ねた今、理解できる場面もある。それにしても何度見ても深く感動させられる。
原作を夢中で読んだこともある。映画では描ききれていない場面も多々あり、面白さは映画以上かも。これだけの長編をよく4時間弱で映像化できたものだと感心する。
当方にとって、これからもこれ以上の作品には巡り会えない。
スカーレットの生き方、共感とすごいなって思う
これが戦前の映画ですから恐れ入る
勿論映画館では初めて見ます。
デジタルリマスタリングされているので時代物ながらかなり綺麗。
こんな大作をよく作った物だ。
途中10分程休暇が入るけど前半と後半で状況が変わる。
南北戦争直前から終戦までの前半と戦後復興の後半。
戦争の描写は直接的ではないけど結構グロい。
戦傷者が多すぎで凄くリアルに感じる。
壮大映画だけど改めて見ると…スカーレットってストーカーって言われても仕方ないな…
初めてテレビで見た時はストーカーって単語すら知らない大昔だったけど。
芯は強くて行動的で美人で魅力あるけど…プライド高すぎだし見えるところではツンツンで見えない所でデレデレとか…面倒くさい女…今で言う残念系美人かな。
全部ぶっ通しで見て色々納得した気がする。
レット・バトラーも愛想を尽かしたくなるのも納得。レットはレットでキザ過ぎるし親バカ過ぎ。
意外な程子煩悩だけど奥さんがツンツンだから余計子供に気持ちが行ったのかも?
どうでもいいことだけど太った黒人の使用人のおばさん、トムとジェリーに出てくる使用人のおばさんそっくり。ステレオタイプなのか実はトムジェリのおばさんのモデルだったり(笑)。
時は南北戦争直前のジョージア州アトランタ近くににあるタラと言う地名の農場地域。
移民の親父さんが農場経営で大成功して大金持ちに。その家で生まれたスカーレット含む三姉妹は美人で社交界でも有名だった。特にスカーレットはモテモテで引く手数多だったが本人はアッシュレーと言う好きな人がおり求婚されると思っていた。
所がアッシュレーは従姉妹のメラニーと結婚すると知って悲しむが、結婚前も結婚後もひつこくアピールして付き纏う。
同じパーティで知り合った海運業の実業家でプレイボーイのレット・バトラーに見そめられる。気の強い女が好きらしいが見事に振られる。
南北戦争が始まり急いで結婚するカップルの中にアッシュレーもおり、ショックから好きでもない妹の婚約者に求婚されなんとなく結婚する。しかし最初の旦那は直ぐに戦場で病死。
色々あって南北戦争に負けてタラの自宅も司令部に使われたり金品食い物を強奪されボロボロ。
おまけに母親は病死、父親はショックでボケが。
戦争に駆り出されなかった僅かな使用人と妹達を養う為に獅子奮迅の働きでなんとか農場を立て直そうとするが税金が払えないと農場を売らないといけなくなる。困って金を借りれそうな所を当たるがダメだった。偶々二人目の妹の婚約者と出会い今は事業が軌道に乗ってきて金回りが良くなったと聞く。
早速誘惑してNTRして結婚。妹に恨みを買われつつも旦那の事業を手伝って大きくさせて小金持ちに。
それでもアッシュレーに未練があり事業の一つである製材所を任せ近くに手繰り寄せる。
しかし2番目の旦那も色々あって死亡。
自分一人では事業が続かないと旧知のレット・バトラーに援助を求めるが求婚され結婚してやっと鞘に収まった?
しかし子供も出来ているに未だにツンツン(内心デレデレ?)でレットの方は親バカ爆発中。どっちもお互い素直になれないまますれ違い喧嘩ばかり。
そんな中で妊娠した子供をレットが誤って流産させてしまった。
なんとか慰めて仲直りしようとした最中先に生まれた子供が事故死。
ここで亀裂が決定的に。
しかもなんとか取り繕おうとしたメラニーは妊娠中毒で死亡。この時のやり取りでやっとレットを愛している事に気がついた。何度誘惑してもアッシュレーがメラニー一筋で変わらなかった理由も。
しかしレットは冷めておりメラニーが死んだからアッシュレーと一緒になれるな!と突き放し家を出て行ってしまった。
残されたスカーレットは引き止めたいが考えが纏まらず、故郷のタラに戻れば良いことが思い浮かぶで終了。
そんなんで解決するのかいな?これは今でも疑問。
その後の展開は気になるが風と共に去って行ったのだろう。
南軍も負けて今までの南部は風と共に去って行き、
子供も死んでレットも風と共に去って行った。
確かに単なる恋愛ロマンスの範疇に収まらない、ドラマ性とスペクタクルを兼ね備えた名作ですね。
7万票のリクエストから25本を厳選した今年の『午前十時の映画祭15』。
本日は今でも世界歴代興行収入第1位、ロマンス映画かつスペクタクル映画の金字塔『風と共に去りぬ』をTOHOシネマズ新宿さんで鑑賞。
『風の共に去りぬ』(1939年/222分)
中学時代に映画通を名乗るにはと通過儀礼のように鑑賞して以来、実に40年ぶりの鑑賞。
本編222分、休憩を含むと約4時間の超大作。
スカーレット(演:ヴィヴィアン・リー)とバトラー(演:クラーク・ゲーブル)のロマンスを軸に描いた作品と記憶していましたが、改めて見直すと大規模な弾薬庫の炎上シーンやアトランタ駅周辺の数千名の負傷兵のシーンなどとにかく壮大なスペクタクル超大作。
カラー作品なので見過ごしがちですが、制作は戦前の1939年、ちょうど第二次世界大戦開始された85年以上の大昔で、当時のハリウッドならびにアメリカの勢いに驚嘆です。
ストーリーも甘いメロドラマ、ラブロマンスだったような記憶でしたが、実際は利己的で傲慢、他人のことなどお構いなしの鼻つまみ者、貞操観念ゼロで性悪、それでも常に自分に正直なスカーレットと、彼女の生命力あふれた精神に心惹かれるバトラーの長きにわたる一途な思いを描く作品。
そんなスカーレットが南部の恵まれた上流階級から一転、南北戦争の敗戦でその日の食事にも窮する極貧の無一文から手練手管を弄して再び這い上がる「細うで繁盛記」のようなドラマ展開。
ラストも本当の愛を知って改心したときには、時すでに遅く、バトラーとの悲恋の別れ、それでも明日に向かって力強く前を向く…。
原作本も当時空前のベストセラーになったとのことですが、伝統的な価値観や女性観を打破、男に依存しない自立したスカーレットに多くの女性たちが共感、支持をしたのでしょうか。
まさに風(南北戦争)と共に去りぬ(南部の上流階級社会)激動の時代を生き抜く難役スカーレットをヴィヴィアン・リーが時にエレガントに、時に力強く演じており適役。
またスカーレットの激情を表現したかのようなタラの燃えるような夕焼けは実に壮麗で印象に残ります。
確かに単なる恋愛ロマンスの範疇に収まらない、ドラマ性とスペクタクルを兼ね備えた名作ですね。
2人の気持ちのすれ違いは偶然ではないと思いました
ビデオで観て以来で、すごく久しぶりに観ました。考えていたよりも凄く良かった。
とは言っても、最初のレット・バトラーとの出会いの前後、アトランタ炎上、娘の落馬、エンディングくらいしか記憶になかったのですが。
改めて観て、こんなに面白い映画だったんだなー、と感慨深かったです。
スカーレットが物語の中で人間的に成長して行くのに対して、レットはあまり変わっていかないことが印象的。
以前に観た時に強く印象に残った2人の気持ちのすれ違いは偶然ではなくて、そういう変化に原因があるのではないかと思ったりしました。
あと、メアリーって物語の中でこんなに大きな役割を果たしていたんだ、と愕然としました。
前に観た時の記憶では、スカーレットの幼なじみを奪った嫌な女、以上おしまい、みたいな印象でした。
大作なので、また観る機会も少ないと思うから、今日、観ることができて良かった。
4時間近く飽きさせないのはなんといっても原作の力
南北戦争を背景としたドラマなのでなんとなく古い時代のものかと思ってしまうがマーガレット・ミッチェルの原作は映画の3年前の刊行である(1936年)。映画化権を取得したデビッド・O・セルズニックがMGMから資金を調達しクラーク・ゲーブルも借り出して製作した。アメリカでの公開は1939年で翌年にアカデミー作品賞を受賞。日本での公開は戦後の1952年となった。
この映画には様々な都市伝説があるが、戦時中にシンガポールあたりでフィルムを実見した人が、こんな作品を作る国と戦争しても勝てない、と思ったという話がある。繰り返し引用されるが出典がハッキリせず作り話っぽい。
久しぶりに映画館で観たが、確かに4時間近く飽きずに観ることができるのはさすがではあるものの、ヒロインに次々に問題、悲劇が襲いかかる設定が飽きない原動力であって、それはひとえに原作の力というべきであろう。細部にいたるまで原作通りであり、元々がアトランタの主婦であったミッチェルが南部の歴史に取材した上で、一般読者受けする話に徹底して改編しているため面白くないはずはない。
タラの邸宅、農園、アトランタの街並みのすべてが当時のハリウッド映画らしくオールセットである。キャメラはかなりハイキーなタッチで撮影されており、今回、4kで修復されたこともあって、全般に陰影が薄く、少し空々しい印象を受けてしまう。
この作品のテーマは「タラの土地」である。ヒロインは大都市アトランタに出ていっては挫折してタラに回帰する。彼女は南部の女、もっと端的に言えば南部の地主である。だから原点は生まれ故郷のタラの土なのである。この作品でも彼女が手で土をすくうところ、大根?を齧るところも出てくるが、そこはハリウッド的表現の限界であってアーシーな感じがしない。
当時のスターシステムに基づく映画づくりでは、この映画はなんといっても、クラーク・ゲーブルの作品ということになると思う。
ヴィヴィアン・リーは熱演ではあるが基本的にはあまり上手くもないし南部娘としての伸びやかな感じは出せていないような気がする。基本的には彼女はイギリス女優なのである。ひょっとしたら世紀のミスキャストということかもしれない。
25-068
我が心のジョージア
「いつの日も明日は明日の風が吹く」
午前十時の映画祭15にて鑑賞。
我が生涯第3位(途中までは1位だった)の本作が、今後もこの地位を明け渡すことはないだろう。
13歳で初めて全編鑑賞した時の達成感は今でも忘れない。以来、何度も観てきたし台詞も粗方覚えている。にも関わらず何故今更スクリーンで観るのか?答えはただひとつ、そこに「風と共に去りぬ」があるからである。
午前十時の映画祭15がラインナップを投票で決めると発表した際、僕は真っ先に本作に票を入れた。むしろ焦ってさえいた。何度も観た作品だが劇場で観たことがない。加えて昨今の多様性の風潮からすれば、本作は真っ先に批判の矢面に立たされる作品であり未来永劫劇場で上映されなくなるかもしれない。そんな焦りがあったからラストチャンスのつもりで票を入れた。
幸いなことにラインナップに滑り込み、そしてようやく念願叶った。開始早々のジョージアの夕陽をバックにタイトルが横すべりし、「タラのテーマ」が鳴り響くシークエンスだけでもう涙目。4時間近い上映時間があっという間だった。
奴隷制度、そして南北戦争という日本人には馴染みの薄い題材ながら、本作が日本人に与えた影響は計り知れない。日本人を最も絶望させ、そして希望を与えた作品と言っていい。アメリカ公開の2年後に始まった太平洋戦争当初、向かう所敵なしだった日本軍は各地で本作のフィルムを押収した。フィルムを観た人々が口を揃えて言ったこと、それは「こんな映画を作る国と戦争をしても勝てるわけがない」だった。やがて日本は敗戦を迎え、1952年になってようやく日本でも一般公開となり、以来多くの観客が劇場に足を運んだ。戦争で荒れ果てたタラで、スカーレット・オハラ(演:ヴィヴィアン・リー)が朝日に向かって「二度と飢えには負けない」というシーンは、当時の日本人の支えとなった。はっきり言って、スカーレットはゲスの極み乙女だ。自分の目的のためなら手段を選ばないし、仮に自分の目の前にいたら本来であれば大嫌いになるのが自然である。しかし不思議と彼女のことは嫌いになれない。彼女がすることは不思議と許せてしまう。彼女は狡い、しかしそれ以上に行動できるところに僕は強さと憧れすら抱いてしまうのである。レット・バトラー(演:クラーク・ゲーブル)との関係も、擁護をさせてもらうならば彼女たちふたりきりであればうまくいったのではないかと思う。或いは結婚ではなく業務提携だったならば。しかし時には優しさすら彼女たちの邪魔になったがために結局すれ違いのまま終わってしまったのは残念でならない(個人的にはボニーですらふたりの関係をおかしくしてしまったと思っている)。
書きたいことはいくらでもあるし、原稿用紙をいくら渡されても足りないというのが本音なのだが、兎にも角にもスカーレット・オハラという存在は自分にとっては永遠に憧れであるし、いつでも心の片隅に留めておきたい存在なのでえる。
本作の製作は混乱を極めた。元々がベストセラー小説の映画化という経緯もあり、監督は二度も交代、スカーレット役は全米でオーディションを行っても決まらず、キャスト未定のまま撮影開始、さらには台詞の表現やキャストの起用を巡って製作費の裏で罰金や課徴金も多く課された。それでも本作が今日まで不滅の存在たり得ているのは、スカーレット以上に強情なプロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックによるところが大きい。製作当時は相当嫌われたらしいが、これだけの作品を遺してくれたことにただただ感謝したい。
明日もまた別の作品を劇場で観る予定だが、果たしてこの余韻を引きずらずに行けるだろうか...考えるだけで頭が痛くなる。まあいい、明日のことは明日考えよう。
メンタルが強い女
言わずと知れた大傑作。他の方がおっしゃっているとおりスカーレットは性格に難がある女ですがわたしは彼女のような人が好きです。(恋愛対象になるという意味ではなく人として好感が持てるという意味です)
彼女が味わった苦難は
恋人が死ぬ
故郷が焼かれる
父親が死ぬ
親友が死ぬ
娘が死ぬ
男に捨てられる
などなど不幸の大バーゲンセールです。もちろんスカーレットも妹の婚約者を寝取ったり泥棒を殺害したりと綺麗事だけではあの時代を生きてはいけなかったことを身をもって証明してくれています。わたしが彼女の立場だったら娘が死んだあたりで自殺します。しかし彼女は故郷タラへの思いで何度でも立ち上がります。
ヴェルサイユの薔薇のジャンヌという登場人物がどんなに汚い手を使ってでも成り上がってやるみたいな性根の腐った女でしたが、作中では「なんとたくましい……」みたいな評価をされている通り、世の中を渡っていく生命力みたいなものと図々しさ、あるいは性格の悪さみたいなものは紙一重なのでしょう。いずれにせよ一生に一度は観るべき映画なのでおすすめです。
追記
午前10時の映画祭で再鑑賞しました。
改めて観ると割とコメディ調だなと思いました。そしてスカーレットは何度観ても性格が終わってる。あれだけアシュレーが好きで不倫騒動まで起こしておきながらレットに捨てられたら「アシュレーなんか本気で好きではなかった」と抜かす始末。しかしそのあと故郷タラへの思いで立ち上がり「Tomorrow is another day」と有名なセリフを言うところは感動です。「レットをどうやって連れ戻すかはタラに行ってから考えるわ」とか悠長なことを言ってるあたりから彼女の芯の強さが伺えます。わたしもスカーレットのように強い人間になりたいです。
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