「愚かなのは誰?」風が吹くとき 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
愚かなのは誰?
クリックして本文を読む
『愚かな指導者に率いられた民衆ほど哀れなものはない』
まさに格言である
この映画を観て更に強く身に染みる
でも残念ながら、どこの国でも、いつの時代でも、政府が国民のために働くことはない
愚かではない政府の存在なんて、夢物語だから
国民に真実を知らせることもしない
それどころかあらゆる手を使って洗脳し、信用させ、自分たちの都合の良いように「駒」としてこき使う
ある時は暴力を使い
ある時は情報を使う
ある時は恐怖を使い
ある時は教育を使う
ある時はお金を使い
ある時は宗教を使う
市井の庶民は、大抵どこの国でも優しくてほのぼのとして人間味豊か
その優しかったはずの人間も、1度権力の座に着くと一変
奇しくもこの映画と同じ’英国’の歴史家ジョン=アクトンが残したように、
『権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する』
人類の悲しい性なのだろうか
老夫婦は、助けてくれると信じて疑わない「政府」の無策のせいで死んでいく
シェルターの作り方を教えるのが政府の仕事ではない
シェルターを使わなくても良い世界の構築こそ政府の仕事のはずだ
歴史から学ぼうとしない今の日本も同じ
ウクライナで起こってることは明日は我が身?台湾有事も現実味を帯びてきた
れいの流行り病も、形を変えただけで戦争とも言えるのでは?
他国の戦争のこと、歴史の事実(この映画では核の脅威)を知ろうとしない無関心こそ戦争への坂道だ
ウクライナのことも明日は我が身だし、台湾有事もしかり
親の憂いをよそに、親の言うことをきかない息子達という’リアル’も盛り込んだ奥深いアニメです
コメントする