「30年越しの初鑑賞」風が吹くとき コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
30年越しの初鑑賞
まだレンタルがVHSだった高校生の頃、手に取ったことはあったけど戦争モノって事で踏ん切りがつかず、この機会にやっと観れた。
今やどの国が仕掛けてもおかしくない世界情勢の中でのリバイバル上映というのは意味があるなと思う。
現代ではあらゆる情報を知ることができるけど当時、しかも田舎町の老夫婦はあの手引きが全て。
あんなんじゃどうにもならんのだけど、実際どれほどのものかは誰も分からないから。
投下の映像は、アニメーションといえどもやはり恐ろしいものがあったが、無知ゆえの呑気さがほのぼのした画風と、森繁久彌さんと加藤治子さんの声も相まって少しだけ和らげてはくれる。
やっちゃいけないことばかりで少しずつ蝕まれていく2人は観ていてかなりしんどかった。
想像していたよりヘビーな映画だったけれど、観てよかったと思う。
そして高校生の時に借りなくてよかった。
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