劇場公開日 2014年12月27日

「トリュフォー監督の失敗作でも、忘れられない映画の奇跡」華氏451(1966) Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0トリュフォー監督の失敗作でも、忘れられない映画の奇跡

2022年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

フランソワ・トリュフォー監督の失敗作。SF映画の失敗作でも、ラストの奇跡で忘れられない映画になる。映画の神様に守られたトリュフォー監督の野心と苦労が、映像の美しさの極みに到達する。何て素敵なラストシークエンスであろう。大好きなジュリー・クリスティの代表作の一本。

Gustav
Gustavさんのコメント
2025年2月28日

Moiさん、共感とコメントありがとうございます。
ジュリー・クリスティは私が最も好きな女優の一人です。高校生の時、オスカーを得た「ダーリング」で虜になりました。その後「遥か群衆を離れて」「ドクトル・ジバゴ」「華やかな情事」「恋」「シャンプー」「天国から来たチャンピオン」「トロイ」「ネバーランド」など観ています。彼女は演技力と知性と色気の結晶ですね。デビュー初期に既に完成された演技力を身に付けていました。作品的には恵まれていたとは言えませんが、「ダーリング」「ドクトル・ジバゴ」「恋」は今観てもいいと思います。
トリュフォー監督は映画と女性を愛した正直で無垢な映画監督で、とても繊細な人。それがこの原作には合わなかった印象があります。文学などの書物は、知性の源ですから人類から無くしてはいけませんね。でも映像情報に押されているのは確かです。私が生まれ変わったら、文学少年から人生やり直したい気持ちです。

Gustav
Moiさんのコメント
2025年2月28日

トリュフォー作品と初めて出会ったのもこの映画です。今こうしてsns全盛の時代になっても書物や本が廃れていない事を時々この映画を思い出して勝手に安堵しています。

Moi
Moiさんのコメント
2025年2月28日

こんにちは。「ドクトル・ジバゴ」のジュリー・クリスティは旬の美しさが輝いて好きでした。しかし私の記憶の中にあるジュリー・クリスティの演技者としての印象は本作のクラリスとリンダという全く反対の性格を持つキャラクターを演じていた事です。テレビで初めて観たときは自由に好きな本を人前で読めなくなる近未来の話に今で言うところのシュールな雰囲気をすごく感じて衝撃を受けたのを覚えてます。

Moi