「テレビより本って、時代もあったのね。」華氏451(1966) ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
テレビより本って、時代もあったのね。
令和にあまりふさわしくない映画を選んでしまいました…。
近未来の時代を描いた独裁政権のファンタジー。
本を読むことを禁ずる国では、国民が隠し持っている書物を消防士たちが焼き滅ぼします。
火を消すことが職務の彼らが、火を操り沢山の書物を消滅させるという…。
テレビから発せられる謎の電波によって、女性たちはどんどん考える自由を失い、子供を産み育てる道具と成り果てる世界。
国民の考える自由を国が奪ったなら…。
民主主義の社会が確立したからこそ、この映画は意味あるものとなったようにも感じます。
まだまだ独裁政権の国が、世界のあちこちに存在するのも事実。
書物を焼いても、考える自由が失われないように、国が国民を抑制することは何をどう頑張っても無謀な行為だと信じたくなります。
押さえつければつけるほど、歯向かいたくなるのが人間なのかもしれないと感じました。
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