カジノのレビュー・感想・評価
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見ててイライラする駄作
往年の本場ラスベガスのカジノの雰囲気ってこんな感じなのか!というのがわかる、煌びやかな映像は素敵だったし見ていてワクワクした。
が、基本的に語りが多すぎて、はっきり言って興醒めした。
映画なのだから、ストーリーテリングはナレーションでなく映像と演技で見せてくれよ。。
あと、デニーロはいつどんな時でもタバコを吸っていて、ニッキーはいつもいつも爪楊枝を口に挟んでいて、
それぞれのキャラのトレードマークにしたいのか何なのか知らないが、逆にリアリティなくなってます。
この点も非常に興醒め。
あと、この1本の映画通して、何百回Fuck●n'という単語出てきただろう。。
出てきすぎて耳についちゃって後半以降だいぶイライラした。
役者も基本、早口でまくしたてるようにセリフ言うスタイルなんだけど、徹底してどの演者もそうしてたので、
たぶんそういう演出をすることで独自のカラーを出したいと言う意図があるのでしょう。
その意図が透けて見えすぎちゃってますます興醒め。
他の映画見りゃよかった。
しょーもないというか、けっこう見ててイライラする映画でした。
日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います
内容は実話だそうです
邦画風の題名をつけるなら「実録シカゴマフィア ベガス死闘編」か「ベガスの帝王」でしょうか
スコセッシ監督の観客を掴む握力はものすごく、3 時間があっという間です
ベガスに行ったのはもう10年ほど昔
本作のラストにあるように、今ではディズニーランドみたいな健全な観光地でした
公営ギャンブルの競技場や場外馬券売場のような殺伐とした感じは全くしません
世界中から集まる家族づれの観光客で賑わっていました
シルクドソレイユのショーなどの観光がメインで、博打はオマケみたいになっています
幕張メッセのような大規模コンベンション会場もあって仕事の出張先としていく人も多いくらいです
自分も仕事で行きました
とはいえ、どの超デカいホテルも1階がカジノで、フロアが東京ドームくらいあったりします
スロットマシンのコーナーは、日本のパチスロ店と見た目はそう変わりありません
それが恐ろしく広いというだけです
なんか大阪ミナミの大きなパチスロ店に迷います混んだ感じになるくらいです
でも、ポーカーや、ルーレットのテーブルはやはりカジノ!と感じさせます
花形なのでやっぱり中央にあります
みんなカジュアルな服装で、ちょいと小綺麗なくらいでドレスアップしてるような人は誰もいません
ネクタイしているのなんか従業員くらいでしょう
ストリップ大通りは土産物屋が並んで、子供連れの家族が大勢歩いてます
お目当てのショーをしているホテルまでぶらぶらしているのです
夜ストリップを子供連れで歩いても怖い思いをすることはまずないでしょう
ゴミすら落ちていなく、本当に見た目は清潔でした
健全な娯楽の街です
雰囲気は新宿というより、大阪ミナミの道頓堀のノリ
歌舞伎町の雰囲気ではないのです
ちょいとダークではなく、底抜けにネアカ
このニュアンスが伝わるでしょうか?
暴力は水面下に見えないように、完全にコントロールされています
凄みのある本物、半グレ、チンピラさえ見かけません
ナンパ師が交差点の信号待ちの女の子に声をかけまくってうろちょろしているくらいです
金、賭博、女、酒
清潔なわけがありません
今のベガスも一皮むけば、強烈な暴力の統制があるに違いないと感じさせもします
そこが歌舞伎町と違うのです
水面下に透けて見えるか、見えないかの違いです
本作はそんな歌舞伎町がともっともっとヤバかった時代のようなベガスの物語です
中西部のマフィアの親分衆がリアルです
日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います
蛇足
本作では日本人ギヤンブラーが序盤に登場します
金持ちの紳士でした
10年前のカジノでは中国人の連中が生意気な態度で大きな顔で博打していました
あんな態度ではいずれ締められるのではないかと冷ややかにみてました
いまはなんか米国挙げて締めているようです
スコセッシ×デ・ニーロ×ジョー・ペシ
鑑賞後の満腹感
見たことあると思い込んでいたが、どうもはじめてだったらしい。
さすがに鑑賞後の満腹感がある。映画を観た、って気分にさせてくれる。ただこの組み合わせによる他作との比較になると分が悪い。スコセッシ、デニーロ、ペシときてハードル上げすぎたかな。
とにかく語りが多い。基本嫌いではない演出だが前半はずっと、さすがに字幕追いに疲れる。
展開もどうだろう、この尺の割には印象に残る場面が少なかった。
ちょっと、思ったのはこのときのシャロンストーンが物足りない。コンディションというか仕上がり具合が。男を狂わす役にしてはちょいピーク過ぎてたかな笑
でも、観れて良かった。グッドフェローズかなんかとごっちゃになってたのか、あるいはベガスのカジノ舞台の他映画とごっちゃになってたのか。。
最初から面白い
始まりの車の爆破シーンから目が釘付け。
モノローグが大半なのに面白い。
演出が丁寧だから、
今このキャラクターが何を思ってるかが手に取るように
分かる。
ニッキーとエースの全く相容れないのに、
最後の一線を超えない、裏切らない友情が熱かった。
デニーロとジョー・ペシが凄いのは分かるけど、
シャロン・ストーンの場を掻き乱すキャラクターが
魅力的でとても良かった。
近くにいたら絶対嫌だけど…
何年間の歴史なのか分からないけど、
予想屋から始まり、カジノを仕切り全てを失うまで、
丁寧だけどスピード感があってとても面白かった。
ホームアローンで何かこの人マジで怖いなぁと
思ってたけど、ジョーペシやっぱ怖いわ。
可愛い顔してるけど、怖い。
これが一番怖い。
名優達のプロの業
ギャンブルは嫌い
冒頭では車に乗り込んだデ・ニーロがいきなり爆破される・・・これが1983年。いきなり驚愕の映像から始まった。
『ディパーテッド』でも聴けた「ギミーシェルター」は本作でも聴けるが、選曲の良さはさすがスコセッシ。『グッドフェローズ』などと似たような雰囲気の映画だったけど、カジノのギャンブル面よりも裏側ばかりが描かれていた。エースとボス、それにスーツケース族と銀行など、複雑な裏側ばかり。それよりも人気の高い駐車係なんてのは俺向きかもしれない・・・
細かなエピソードが散りばめられているため、どうでもいいところが多いけど、ジンジャーの尻軽ぶり(結婚前は男を手玉に取るところが痛快だったようだ)やニッキーの異常性格ぶりが強調されていた。
中盤からは笑えるシーンもあるけど、終盤にはどす黒い暴力シーンが連発。やっぱりスコセッシ作品にはこれがなきゃ・・・。やっぱりデ・ニーロは生きていたけど、ベガスの古い体質がなくなったかのような巨大レジャー都市に変わったことに対して冷静な判断をしていた。やっぱりギャンブルなんてのは一時の夢なんだろうな・・・
アトラクション化する前のカジノの姿
観ていなかったスコセッシ監督作品を。
3時間あるので気構えていたのですが流石のスコセッシ、飽きさせない怒涛の展開。特に前半のスピーディーさ&濃さよ。
ジョー・ペシの絶対お近づきになりたくない男が圧巻。デニーロは狂気の役ではなく、ブルーベリーが偏らないようにしろ!という細かい性格の役だった。シャロンストーンと付き合っても絶対幸せになれないだろうに、と思ってやはりその通りw
曲の使い方がうまく監督は本当にロックが好きなんだなぁというのが伝わってきてニンマリ。
半分マフィア映画なのでどうしてもグッドフェローズと比較しちゃう(そしてそちらの完成度の方が高いのだけど) 躁的なまでにテンション高い展開と構成がカジノ的でしたな。
長さ感じず!
ショー・ペシさんがいい役
スコセッシお得意の演出法
久々に鑑賞したが思いのほか序盤のスピーディーな進み方から一転、後半から飽きがくると言うか理由はS・ストーンで裏切りマクりの戻ったり出て行ったりの繰り返しにイライラして作品の半分が夫婦喧嘩にも!?
やはり「グッドフェローズ」と比べて観てしまうし周りの人間に翻弄されて四苦八苦して基本的に何も行動しない温和なデ・ニーロにあまり興味が持てないがJ・ペシは「グッドフェローズ」より強力なトラブルメーカーなキャラで存在感が絶大。
曲の使い方も「グッドフェローズ」に比べるとあまりインパクトが薄い気も。
上映時間もちょっと長い気もするしJ・ウッズの使い方もドウにかならなかったか?
スコセッシの手腕が光る演出でこの手な感じは好きだが「グッドフェローズ」の延長なのは否めない。
が、こんな感じの連発してくれたらスコセッシには。
なるほどシブい
観客を引き込む圧倒的な力強さ
罪の街ラスベガスを舞台に欲望にまみれた汚れきった世界を描いた名作だ。
カメラワーク、ロケーション、オープニングの圧倒的上手さ、そして、俳優に最高の演技を引き出させる演出力、スコセッシのキャリア後期に於ける傑作である。
金が全ての欲望の世界に渦巻く人間模様、栄華と転落の人生をメリハリの聞いた演出でテンポ良く映し出す。
そこには観客の立ち入る隙が無いほど洗礼された映像が次々に流れる。だが、心配は無い。なぜなら圧倒的なオープニングでその世界にすでに引き込まれているからだ。
出世と転落。
「グッド・フェローズ」は素晴らしい映画だったが、何かが足りなかったように感じていた。
今作を見て、それは観客を引き込む"映像勘"だったことがハッキリと分かった。
スコセッシにしか作れない映画だと思いました
個人的にスコセッシの映画の中でこれが一番好きです。
実話をベースにした作品で、ラスヴェガスが舞台。ロバート・デ・ニーロ演じる主人公は少年のころからのずば抜けた計算能力が、マフィアのボスに見込まれ、そのまま出世街道をばく進し、気がついたらカジノオーナーになってます。
欲望と金にまみれた世界で当然のように裏切りあり、女性トラブルあり、これ以上どろどろしようないくらい滅茶苦茶な生活。それでも彼は、なぜか汚れきっていない。その秘密は一体何なのか。それが次第に明るみになっていきます。
エンディング、胸があつくなりました。こういった事を描く為にアートって存在するのではないだろうか。そう思えるくらいの感動でした。そしてデ・ニーロはスコセッシの情熱に全身全霊で応えてます。
この作品で世界中の映画賞を取ったにも関わらず、オスカーは取れなかった。あくまで結果論ですが、ここからを起点にスコセッシの作風が変わってしまったのではないかと思います。
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