カジノのレビュー・感想・評価
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最初から面白い
始まりの車の爆破シーンから目が釘付け。
モノローグが大半なのに面白い。
演出が丁寧だから、
今このキャラクターが何を思ってるかが手に取るように
分かる。
ニッキーとエースの全く相容れないのに、
最後の一線を超えない、裏切らない友情が熱かった。
デニーロとジョー・ペシが凄いのは分かるけど、
シャロン・ストーンの場を掻き乱すキャラクターが
魅力的でとても良かった。
近くにいたら絶対嫌だけど…
何年間の歴史なのか分からないけど、
予想屋から始まり、カジノを仕切り全てを失うまで、
丁寧だけどスピード感があってとても面白かった。
ホームアローンで何かこの人マジで怖いなぁと
思ってたけど、ジョーペシやっぱ怖いわ。
可愛い顔してるけど、怖い。
これが一番怖い。
名優達のプロの業
個人評価:4.2
スコセッシ名作中の名作。
デニーロとジョー・ペシの最強のコンビは見ているだけで鳥肌ものの掛け合い。新作のアイリッシュマンでは、性格的な立場が逆なだけに、対で見るとさらに面白味がます。
またシャロン・ストーンの悪母ぶりが凄まじく、ある意味でデニーロをも凌駕するはみ出しっぷり。名優達のプロの業が、スコセッシの指揮のもと奏でられている。
演技派女優になろうと必死こいてたころのシャロン・ストーン
ちゃんと演じられるのかいな、「あっ、今のところなかなか上手くなった」「あ、ここは相変わらず下手だな」と、シャロン・ストーンの演技をハラハラしながら観ていた、という印象しかありませぬ。
ギャンブルは嫌い
冒頭では車に乗り込んだデ・ニーロがいきなり爆破される・・・これが1983年。いきなり驚愕の映像から始まった。
『ディパーテッド』でも聴けた「ギミーシェルター」は本作でも聴けるが、選曲の良さはさすがスコセッシ。『グッドフェローズ』などと似たような雰囲気の映画だったけど、カジノのギャンブル面よりも裏側ばかりが描かれていた。エースとボス、それにスーツケース族と銀行など、複雑な裏側ばかり。それよりも人気の高い駐車係なんてのは俺向きかもしれない・・・
細かなエピソードが散りばめられているため、どうでもいいところが多いけど、ジンジャーの尻軽ぶり(結婚前は男を手玉に取るところが痛快だったようだ)やニッキーの異常性格ぶりが強調されていた。
中盤からは笑えるシーンもあるけど、終盤にはどす黒い暴力シーンが連発。やっぱりスコセッシ作品にはこれがなきゃ・・・。やっぱりデ・ニーロは生きていたけど、ベガスの古い体質がなくなったかのような巨大レジャー都市に変わったことに対して冷静な判断をしていた。やっぱりギャンブルなんてのは一時の夢なんだろうな・・・
アトラクション化する前のカジノの姿
観ていなかったスコセッシ監督作品を。
3時間あるので気構えていたのですが流石のスコセッシ、飽きさせない怒涛の展開。特に前半のスピーディーさ&濃さよ。
ジョー・ペシの絶対お近づきになりたくない男が圧巻。デニーロは狂気の役ではなく、ブルーベリーが偏らないようにしろ!という細かい性格の役だった。シャロンストーンと付き合っても絶対幸せになれないだろうに、と思ってやはりその通りw
曲の使い方がうまく監督は本当にロックが好きなんだなぁというのが伝わってきてニンマリ。
半分マフィア映画なのでどうしてもグッドフェローズと比較しちゃう(そしてそちらの完成度の方が高いのだけど) 躁的なまでにテンション高い展開と構成がカジノ的でしたな。
長さ感じず!
迫力ありました。
しかし、途中かなりフラストレーション溜まりました。
なんで早く彼女を追い出さないのか、なんで易々と彼女にお金を持ってかれちゃうのか。我慢強いというか惚れた弱みというか、そこらあたりがよくわからなかったけど、男の裏社会の厳しさにうーんとうなってしまった。
ショー・ペシさんがいい役
カジノの裏世界と、泥塗れの人間模様に引き込まれて行きました。
グッドフェローズは見てないので比較はできませんが、
中々面白かったです。
18禁映画なので、中々グロテスクな場面などが出てきますけど、
まぁ耐性がある方なら平気だと思います。
この映画のショー・ペシさんは恐ろしいですね。
ホームアローンのイメージが強かったので、中々衝撃でした笑。
スコセッシお得意の演出法
久々に鑑賞したが思いのほか序盤のスピーディーな進み方から一転、後半から飽きがくると言うか理由はS・ストーンで裏切りマクりの戻ったり出て行ったりの繰り返しにイライラして作品の半分が夫婦喧嘩にも!?
やはり「グッドフェローズ」と比べて観てしまうし周りの人間に翻弄されて四苦八苦して基本的に何も行動しない温和なデ・ニーロにあまり興味が持てないがJ・ペシは「グッドフェローズ」より強力なトラブルメーカーなキャラで存在感が絶大。
曲の使い方も「グッドフェローズ」に比べるとあまりインパクトが薄い気も。
上映時間もちょっと長い気もするしJ・ウッズの使い方もドウにかならなかったか?
スコセッシの手腕が光る演出でこの手な感じは好きだが「グッドフェローズ」の延長なのは否めない。
が、こんな感じの連発してくれたらスコセッシには。
なるほどシブい
ラスベガス旅行前に鑑賞
味わい深い作品なんだろうけど、一回見た限りでは咀嚼できてない部分もちらほら。
話の切り替わりが淡々としてるところもあるので、感覚的ではなく、少し頭で整理しながら見なくちゃいけないかも。この映画に対して"シブい"という評価がしばしば見受けられるのはこのように感覚的ではない映画だからかもしれない。
見始めてから知ったのだが、実話とのことで驚いた。1970〜80年代のラスベガスが描かれているとのことなので、この話があった後に今のラスベガスがあると思うと、旅行への楽しみが増した。
観客を引き込む圧倒的な力強さ
罪の街ラスベガスを舞台に欲望にまみれた汚れきった世界を描いた名作だ。
カメラワーク、ロケーション、オープニングの圧倒的上手さ、そして、俳優に最高の演技を引き出させる演出力、スコセッシのキャリア後期に於ける傑作である。
金が全ての欲望の世界に渦巻く人間模様、栄華と転落の人生をメリハリの聞いた演出でテンポ良く映し出す。
そこには観客の立ち入る隙が無いほど洗礼された映像が次々に流れる。だが、心配は無い。なぜなら圧倒的なオープニングでその世界にすでに引き込まれているからだ。
出世と転落。
「グッド・フェローズ」は素晴らしい映画だったが、何かが足りなかったように感じていた。
今作を見て、それは観客を引き込む"映像勘"だったことがハッキリと分かった。
スコセッシにしか作れない映画だと思いました
個人的にスコセッシの映画の中でこれが一番好きです。
実話をベースにした作品で、ラスヴェガスが舞台。ロバート・デ・ニーロ演じる主人公は少年のころからのずば抜けた計算能力が、マフィアのボスに見込まれ、そのまま出世街道をばく進し、気がついたらカジノオーナーになってます。
欲望と金にまみれた世界で当然のように裏切りあり、女性トラブルあり、これ以上どろどろしようないくらい滅茶苦茶な生活。それでも彼は、なぜか汚れきっていない。その秘密は一体何なのか。それが次第に明るみになっていきます。
エンディング、胸があつくなりました。こういった事を描く為にアートって存在するのではないだろうか。そう思えるくらいの感動でした。そしてデ・ニーロはスコセッシの情熱に全身全霊で応えてます。
この作品で世界中の映画賞を取ったにも関わらず、オスカーは取れなかった。あくまで結果論ですが、ここからを起点にスコセッシの作風が変わってしまったのではないかと思います。
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