カサブランカのレビュー・感想・評価
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全てが大好きな映画。街やバーの感じもおしゃれで見ていて飽きなかった...
全てが大好きな映画。街やバーの感じもおしゃれで見ていて飽きなかった。2人は愛し合っているが優しさで再び別れを迎える。登場人物の心情は複雑でいろいろ考えさせられた。愛って素敵だと思った。
●やせ我慢の美徳。
「昨日はどこにいたの?」「そんな昔のことは憶えていない」
「今夜会える?」「先のことはわからない」
いい男にはいい女。圧倒的な美男美女。王道だ。
どいつもこいつもカッコいい。
”As Time Goes By”が切ない。
リックにもラズロにもなれそうにないけれど、ルノー署長くらいにはなりたいもんだ。
「何もわからないわ。代わりに考えて」
イングリッド・バーグマンのまばゆいばかりの美しさとクソビッチ感。
捕まって処刑されたはずなのに無事生還している、うさんくさいポール・ヘンリードが二重スパイではないか?という疑念が払えませんでした。
練り上げられた脚本とカット、間違いなく名作なんでしょうが、アメリカが参戦しなければ確実に負けていたフランスに都合良すぎる話のため、まったく感情移入できず・・・。
ブルーレイ版のリマスターは完璧でした。
93点。
アズ・タイム・ゴーズ・バイ・・
第二次世界大戦の戦時中の映画。フランス領モロッコのカサブランカが舞台。当時、欧州からアメリカに渡るには、ここを経由するしかなかった。カサブランカの地でカジノ・バーを経営する主人公のハンフリー・ボガートとそこに夫と一緒に現れたイングリッド・バーグマンのラブ・ロマンス。後世まで名作と言われる。また劇中に流れる曲のアズ・タイム・ゴーズ・バイが有名。ジャズの名曲となる。ボギーは渋い。余りにも渋い・・キザな台詞「君の瞳に乾杯」も嫌みでない。また冷酷に見える態度も実は相手に対する思いやりと知る。男はこうでなければいけないと手本のような姿勢だ。今の若者には理解出来ないだろう(笑)兎に角ボギーは渋いのである。最後に彼女に夫と二人でアメリカに渡航させたのも彼の「男の優しさ」からだ。1942年にアカデミー賞を受賞して「アメリカ映画ベスト100」の第2位に君臨する不朽の名作。
ボギー!彼が男だ
戦時下、自由を求めアメリカへ向かう人々が集うフランス領モロッコのカサブランカ。
その町でバーを経営するリックは、かつてパリで愛し合ったイルザと再会。反ナチス活動家の夫とアメリカへ旅立とうとしていた…。
言わずと知れた映画史に残る名作中の名作、恋愛映画の至宝。
数あるアカデミー作品賞受賞作の中でも特に好きな一作。
それもこれもボギーが好きだから。
ボギーことハンフリー・ボガート。
「マルタの鷹」「黄金」「キー・ラーゴ」などハードボイルドの男。
そんな男臭い彼が恋愛映画主演とは、今思うと意表を突く。日本で言うと三船敏郎や高倉健が恋愛映画に主演するようなもの。
お世辞にも美男スターでもない。
しかし…
壁ドンが何だ! イケメンが何だ!
これぞ男のダンディズム! ロマンチズム!
「世界に星の数ほど店はあるのに彼女は俺の店に」
今も愛しているからこそ会いたくなかった。
「君の瞳に乾杯」
イングリット・バーグマンの引き込まれるような美しさ。
「君と幸せだったパリの思い出があるさ」
男はただただ愛する女の幸せを願う。
数々の名シーン、名台詞、男の格好良さに魅了される。
古き良き映画
新・午前十時の映画祭にて。
印象に悲しいをつけたけど、切ない、ですね。
現在みたいに特撮だの音響効果だので絵を作るのではなく、ストーリーを紡ぎドラマを見せた時代の映画の名作。
製作開始が1942年だから、ナチスドイツ占領下のフランスからの逃亡ストーリーはまさに時事ネタで、反ナチスのプロバガンダ映画ともいわれる。
しかし、ストーリー、演技、映像の完成度の高さは、それらを考慮に入れてもゆるぎない。
ナチス将校の歌うラインの守りに対抗して、ラ・マルセイエーズを演奏し、それが大合唱になるシーンは圧巻。
個人的には、とぼけた役回しのくせに実は切れ者のルノー署長がいい味を出していて好きです。
あと、イルザみたいな言動をする女とはお近づきになりたくないなぁ、間違いなく破滅する。
古き良き時代の伊達男
総合:70点
ストーリー:70
キャスト:75
演出:70
ビジュアル:60
音楽:60
「ゆうべどこに?」
「そんなに昔のこと覚えてないね」
「今夜会える?」
「そんな先のことは分からない」
YVONNE: Where were you last night?
RICK: That's so long ago, I don't remember.
YVONNE: Will I see you tonight.
RICK: I never make plans that far ahead.
「なぜカサブランカに来た?」
「水がいいと思ったんだ」
「何の水?ここは砂漠の真ん中だぞ」
「知らなかった」
Captain Renault: What in heaven’s name brought you to Casablanca?
Rick: My health. I came to Casablanca for the waters.
Captain Renault: The waters? What waters? We’re in the desert.
Rick: I was misinformed.
さらにはあの有名な
「君は何者で、今まで何をしてた人かな?」
「聞かない約束よ」
「君の瞳に乾杯!」
Rick: Who are you really? And what were you before?
What did you do, and what did you think?
Ilsa: We said no questions.
Rick: Here's looking at you, kid.
やたらと気障な科白が印象深い。ちょっとした運命の擦れ違いと行き違いとに翻弄され傷ついた男の、愛する女のための精一杯のやせ我慢とわが身を顧みない自己犠牲の行動。古き良き時代の伊達男を描いた映画だろう。
だけど言い換えれば今の良き映画ではないとも感じる。この時代ならではのかっこいい二枚目だが、今の俳優がやればくさいだけ。でもこの時代だから許される。何せ第二次大戦中に制作された映画だ。命懸けのこの時代を生きた男は格好良かった。そう思わせる昔懐かしいような映画だった。
実は英語の科白は日本語訳ほどには気障ではなかったりするのだが、わざわざこのように訳するところに伊達男への憧れが当時の日本側にもあったのかもしれない。
短歌を一首『杯に 便は未だかと 問ふ酒場 自由乞ひ(恋)し瞳 涙を残し』by全竜
開催中の静岡シネマパークフェスティバルにて上映。
想像以上に戦争の色が濃いストーリーで、
「君の瞳に乾杯」etc.言うてて歯が浮いてしゃ〜ないやろ!としか思ってなかったキザなセリフが実は一言一言が深い意味がこもっていたのを知り、驚いた。
カサブランカから60年以上経た現在もエジプト、バーレーン、リビアetc.凄惨な内乱状態が続く国々は数多い。
その中のどこかの片隅でこんな酒場が存在し、淡い男女の出逢いと別れがドラマチックに交わされているのかもしれへんなぁ…と呟きながら呑むビールはいつもよりホロ苦い後味だったような気がする。
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