「リックの店でのラ・マルセイエーズの大合唱」カサブランカ ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
リックの店でのラ・マルセイエーズの大合唱
前に観たのが16歳の高校生の時でした。
やっぱり面白い。
本質的には、ベタベタのメロドラマだけれど、製作時の世相、舞台設定の巧妙さ、それぞれの演技の良さとか、色々な要素が相まって、本当に上手く作られた映画だと思います。
私は、「カサブランカ」のイングリット・バーグマンが一番美しいと思っています。
この作品は、バーグマンがとんでもなく美しい女性ではないと、メロドラマとして成立しないから、演出もそこを強調しているのだけれど。
高校生の時に観て一番印象の残っていたのは、リックの店でのラ・マルセイエーズの大合唱。
時代的には、かなり露骨な反ファシズムのプロバガンダの場面だけれど、大昔の印象そのままに、かなりジーンとくるシーンでした。
ナチスに対する民衆の反発として描かれているのが上手い。
ヴィシーフランス政権下の警察署長役だったクロード・レインズは、美味しい役ではあるけれど中々難しい演技を求められたのではないかと思います。匙加減が絶妙でとても良い感じ。
コメントする
