「男の生き様」カサブランカ ずっ子さんの映画レビュー(感想・評価)
男の生き様
中目黒のフレンチカフェで久しぶりにこの音楽を聴いたので、見直してみた。最近の吹き替え版ではなく字幕版で。
昔は気にならなかったが現在から見ると、セットだと分かるチャチさがある。しかし白黒で撮影当時の雰囲気が味わえる為、その点を補っていると言えるだろう。
加えてバーグマンの美しさが、補って余りあるのかも。
悲劇的な終わり方をしないので、戦争について深く考えさせることは少ないと思われるが、ここまで命を張らなくても、もう少し我慢していれば状況は良くなるのに、とも思ってしまう。ただ、このように信じた道を突き進む人間が居るからこそ、状況は動いていくのだろうとも思う。
これは戦時下における、男の生き様の映画なのだ。
信念に命をかける。
愛する女を守る。
追い詰められた時に下す判断。
男が男の生き様に惚れること。
そんな男に付いていく女も、相応の覚悟が求められる。
ボガードはハンサムではないのだが、色気がある。
彼の魅力を探るべく、他の作品も観てみたいと思った。
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