輝きの海

劇場公開日:

解説

海辺に生きる孤独な女性と流れついた男の情熱的な愛を描いたラヴ・ロマンス。「地獄の黙示録」など映画化作品でも知られる文豪ジョゼフ・コンラッドの短編小説『Amy Foster』の映画化で、監督には「三人のエンジェル」のビーバン・キドロン。脚本・製作総指揮はティム・ウィロックス。製作はポリー・タプソンとチャールズ・スティール。撮影は「キャリア・ガールズ」のディック・ポープ。音楽は「マーキュリー・ライジング」の名匠ジョン・バリー。美術は「エメラルド・フォレスト」のサイモン・ホランド。編集はアレックス・マッキーとアンドリュー・モンドシェイン。衣裳は「オセロ」のキャロライン・ハリス。出演は「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」のレイチェル・ワイズ、「ザ・クロウ」のヴァンサン・ペレーズ、「ゴールデンボーイ」のイアン・マッケレン、「パーフェクト・カップル」のキャシー・ベイツ、「ファイアーライト」のジョス・アックランドほか。

1997年製作/114分/アメリカ
原題:Swept from the Sea
配給:パイオニアLDC
劇場公開日:1999年6月26日

ストーリー

20世紀初頭、英国南西部コーンウォール。エイミー(レイチェル・ワイズ)は両親が正式に結婚する前に生まれてしまったゆえに、彼らからもうとまれ、はずれ者として閉鎖的な村で孤独に生きていた。海岸の漂流物を集め、その隠し場所の洞窟で憩うことだけを心の慰めにしていた彼女だが、そんなある日、村に嵐で難破した船の生き残りである男ヤンコ(ヴァンサン・ペレーズ)が現れる。村人はウクライナ人で言葉も通じないヤンコを狂人扱いし、彼を助けようともしないが、エイミーだけは彼に救いの手を差し伸べた。よそ者のヤンコを迫害する村人から彼を守り、世話を続けるエイミー。いつしかふたりは固い絆で結ばれた。やがてヤンコはスウォファー家の父と娘(ジョス・アックランド、キャシー・ベイツ)に使用人として雇われ、チェスが縁で医師ケネディ(イアン・マッケレン)とも知り合い、ケネディから英語も教えられ、村に溶け込む努力を始める。村人はよそ者の彼とエイミーを引き離そうといやがらせを続けるが、ふたりの愛を壊すことはできず、ふたりは結婚式を挙げた。海を見下ろす高台の小屋で暮らし始め、男の子ももうけたふたりだが、ふたりにはまだ試練が待っていた。嵐の晩、ヤンコは風邪をこじらせて高熱を発した。エイミーはうなされて「水がほしい」という彼の言葉がわからずに何もできないまま、夜明けに彼は息を引き取ってしまった。悲しみに沈むエイミーだが、彼女は運命を受け入れて生きていこうとするのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0映像のすばらしさ

2019年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 キャシー・ベイツが臥している。医者のイアン・マッケランがレイチェル・ワイズに冷たくあたる訳を聞き出そうとしていた。ヤンコがロシア人であり、難破船のただ一人の生き残りであったことなど・・・

 嵐の中で踊るレイチェル・ワイズが美しいです。そして、洞窟の中の水の中という変わったシチュエーションでのラブシーンが良かったです。ストーリーよりも映像がいい。

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kossy

4.5この世界観が浸透していく心地良さ

2014年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

萌える

荒廃とした海、断崖絶壁。佇む母と息子。想像力を掻き立てる印象的な音楽。冒頭から魅せる映像の美しさに言葉を失いました。原題は「Swept from the Sea」。
異国の遭難した男を助け、愛した薄幸な女性。彼女は彼が自分が愛してやまない海からの贈り物だと受け止めます。閉鎖的な小さな村でずっと奇人扱いされてきた彼女と、やはりよそ者として不当な扱いを強いられた彼との灯火のような愛が、美しい情景の中でドラマチックに描かれていきます。

映画「ピアノ・レッスン」と類するタイプの作品です。レ​イ​チ​ェ​ル​・​ワ​イ​ズの澄んだ深い瞳と表情が素晴らしいです。すべては序盤のあのシーンへと還っていく。
海は母体。そんなことを思い出しました。また観たくなる作品の一つです。

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sonje
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