快楽のレビュー・感想・評価
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カドリーユ
原作はモーパッサンの短編のオムニバス
最近、踊りに注目しているせいか
〈仮面の男〉が面白かった
若作りをしてダンスホールに踊りに行ってしまう老人の話で
激しい移動と踊りで倒れてしまう
このカドリーユという踊りが独特だった
そしてカメラの動きにも感心
二番目は田舎に里帰りする娼館のマダムと
旅行気分でついて行く女たちの話で
夜から昼の生活になり、野外活動もし、教会にも行き
昔の自分を思い出したりする
この不在で心が殺伐としてしまう地元の男と水兵たち
反対に来訪で心がとろけてしまうマダムの弟
彼は恋心を抱いた少年みたいになってしまう
この弟と相手の女をギャバンとダリューが演じていて
大スターのオーラを消して物語の人物に馴染んでいた
物語の女たちも馴染んだ娼館の生活に戻り
ちょっとホッとしたような…
〈モデル〉の話は「輪舞」で息の合った二俳優が
全く別の悲劇的な関係を演じていた
ドラマチックな2つの話の間に
ほのぼのとした話を挟んでいるのだが
これがちょっと長く感じた
当時の風俗など感じられるけど
(私がせわしない現代人のせいだろうか?)
やっぱり階段が多い
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