俺たちに明日はないのレビュー・感想・評価
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希望の映画
これまで見た中では、一番、フェイ・ダナウェイが綺麗に見えましたね。なんていうか、もっとタフな女性のイメージがありましたけど、こうやって可愛らしさも出せるんだなって、ちょっと惹かれましたね。
ニューシネマってだけあって、単純な終わり方はしないんだろうなぁって思いながら観てましたけど、なんだか不思議とハッピーな気持ちになりましたね、この作品。なんでしょ、これ。やっぱり、ボニーがそれでも幸せだったのではないかって感じさせるものがあるからですかね。そしてクライドもやっぱり幸せだったんだろうって感じるからですかね。
無茶苦茶だし、人も殺してますけど、こうやってしか生きられないし、これが彼らの生き方で良いんだって感じさせてくれました。これはある意味、希望の映画なんだろうって思いました。
本当にこんな時代だったの?
強盗にいきなり恋するって、どーいう女なんだ。頭ぶっ飛んでるに違いない。二人で犯罪の旅を続けるうち、マフィアのようにファミリー(仲間)が増えていく。ただ、彼らの本当の家族は誰も喜ばないし、心配かけるだけ大迷惑。
そんな中でも、それぞれのキャラが極悪人には思えなく、それぞれ人間としての弱さや愛情が描かれている。ただの恋愛青春映画じゃありきたりだから突拍子もない設定にしたら、こんなのになりました、って感じ。
ラストも、まー、そーなると思ったよという結末で、あらぁやっぱり死んじゃった、以上のものは無し。
▼他レビュー読み後
世界恐慌くらいのアメリカの実話がもととのことだった。なるほど。彼らを英雄扱いしたのも当時の世相を反映していると。そーなんだー、だからただの極悪人みたいな描き方ではなかったのね、納得。それが表現されていることに凄いなとシンプルに思った。
俺達に明日はないモノの原点!
言わずとしれたアメリカンニューシネマの傑作である。
何回見ても面白い。
これ以降、俺達に明日はないのような男女のギャングモノがでてくるが、これを私は俺達に明日はないモノと呼んでいる。
俺達に明日はないモノは、男女がコンビを組んでワルさをして愛に生きながら最後は凄絶な死を遂げるみたいなヤツだ。
悪い連中なのになぜかとてもスッキリする。
こんなに素晴らしい悪人がいるものだろうか。
そんな風に思ったのを覚えている。
ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイだっけ?
実に清々しい若者だった。
若者がどういう風に生きるべきなのかという事をいかにもアメリカらしく描いた作品だと思った。
最後のシーンで出てくるのは途中で出会ったジーン・ハックマンだったと思うのだが、その老け役がまたよかった。
最初に見たのはNHKのテレビだったろう。
それから、DVDで数回見たのを覚えている。
セクシーなフェイ・ダナウェイにハートを撃ち抜かれます。
壮絶なラスト。
世の中平和で何でも手に入る時代。そりゃあ、レギュラーガソリンがリッター150円になったり、他国の事情でいろいろ不都合もあるけれど。でも総じて幸せな国であり時代でもある。これは1930年代の大不況のアメリカで実際にあった事件を題材にした物語。先の見えない若者達。何を目的に生きれば良いのか?そんな世の中にあって、メンタルな悩みを持つ男と自由に生きる女が出会う。始めは冗談のように行った行為だったが、次第にエスカレートし、いつしか本物の悪党のように手馴れた銀行強盗を続けていく。世間は騒ぎ、世の中へのウップン晴らしの材料に彼らをヒーロー扱いする新聞まで出る始末。だが、面子のある警察は黙っていない。躍起となって捜査して彼らを手助けする仲間に、罪を見逃す条件に取引を持ちかける。
ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイのぎこちない愛の表現と、哀しい最後。映画史に残ると云われる壮絶なラスト。一見の価値ある作品です。
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