「夢と現実」乙女の祈り(1994) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と現実
妄想の中、粘土細工の人間たちが不気味だ。映像を見る限りでは、普通のレズビアンじゃない。チャールズ王とデボラのストーリーをモチーフに繰り広げられる小説が、二人の共通の妄想となり、現実を拒否する性癖がシンクロしてしまう。
心理学の専門家が見たら、穴はいっぱい見つけるのだろうけど、ホラーの秀作『ブレインデッド』を撮ったジャクソン監督の鬼気迫る少女の描写のおかげで妙に納得させられてしまう。それに、ニュージーランドの自然の映像を背景に悪魔が乗り移ったかのようなメイクのコントラストがすごいのです。
しかし、後半のジュリエット(ウィンスレット)の心理描写は、犯罪を躊躇っているようにも見えたり、精神錯乱状態のポウリーンから一歩置いた様にも見える。ポウリーンの狂気の表情は良かったんだけどなぁ・・・
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