「「第三の男」のグレアム・グリーン原作映画です!」落ちた偶像 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
「第三の男」のグレアム・グリーン原作映画です!
キャロル・リード監督ベースで観たが、原作・脚本がグレアム・グリーンとのことでより興味が増した。
「情事の終わり(映画タイトル名=ことの終わり)」が印象的だったためだが、この映画では「ことの終わり」のような宗教色はない。
嘘と秘密を約束させられた少年の嘘で逆に混乱する事件解明、
果たして製作側の狙いは、
大人の都合による子供の犠牲への警鐘と捉えるべきか、
または子供の持つ魔性と捉えるべきか、
と迷うところで、
またタイトル名についても、
子供の眼からは憧れた大人への幻滅感なのかもしれないし、それが所以とは理解しつつも、
執事に同情出来る背景が明確であったり、ラストで事件への疑いも晴れているので、
私としては「落ちた偶像」のタイトル名にしっくりこないままに終わってしまった。
コメントする