劇場公開日 1957年2月12日

踊子のレビュー・感想・評価

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3.5淡島千景さんありきの映画でした

2021年6月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

天衣無縫とファム・ファタールとお馬鹿さんは紙一重ということを描きたかったんだろうか?グラマラスとかいうのが一つの特徴だとしても、京マチ子には酷な役柄だと思いました。原作未読なので永井荷風の方はわかりません。

淡島千景はとにかく美しく(鏡台に向かって髪を整える冒頭の場面はうっとり)妹思いで夫を愛していて自分を客観視できていて素敵でした。ダンサーの後輩達からも頼りにされるお姉さんでした。そして流す涙は全部きれいでした。

踊りは、宝塚 vs. OSKだ!と割り切って二人のダンスを楽しみました。淡島千景の方が品があって京マチ子は奔放系(わざとだと思いますけど)、ともに魅力的できれいな動きでした。二人とも同じ1924年生まれ!なのに全く違う。淡島千景は駅前シリーズで森繁久弥と共演してたのを子どもの頃にテレビで見かけた記憶があったので(ちょっと大人の内容だったので真剣に見る勇気はなかった)、京マチ子よりずっと年上だと思っていました。二人の共通点はサバサバしていて仕事熱心でコメディエンヌでも何でもできることかな。

浅草が舞台。とても賑わっていました。お好み焼き屋さんとか座敷でお酒飲む場面を見たら、何だか今、自分達が置かれている状況が急に情けなく悲しくなってしまいました。

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talisman