「アンナ・マニャーニの魅力全開」黄金の馬車 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
アンナ・マニャーニの魅力全開
1953年の仏伊作品
原作者はカルメンで有名なメリメ
トリュフォーが絶賛してたらしいので見たが、とても良かった
劇中劇のように始まり 大団円でまた、終わるのも
ルノワール監督の優れた色彩感覚も
イタリアの大衆芸能の面白さも
主役のカミーラを演じるアンナ・マニャーニの魅力が溢れていた
バイタリティーのある陽気で喜怒哀楽のはっきりしたイタリア女は 話相手としても楽しそう
強力な味方にもなりそうだし、その飾り気のなさにどこかホッとする
そんな訳で 騎士、闘牛士、総督らスペイン男を魅了し、選択を迫られるが…
恋の駆け引きだけでなく、政治的、黄金の馬車を巡る判断もしなくてはならなくなる
彼女の機転は正解だが 苦味もあり、その階層や舞台人(看板女優)の宿命も感じさせられた
一生懸命芸やお手伝いをしたり、恋のライバル達が鉢合わせしないように機転をきかすチビも可愛い
(もう既に大人の事情を理解している)
コメントする