ブロードウェイ黄金時代

解説

「恋の勝馬」「紐育狂想曲」のロイ・デル・ルース氏監督作品で、故エイヴァリー・ホップウッド氏原作の舞台劇を「評判女候補者」「犠牲」のロバート・ロード氏が脚色したものである。主演者はミュージカル・コメディー界の人気女優ナンシー・ウェルフォート嬢とウィニー・ライトナー嬢及び「白蛾は舞う」「からくり四人組」のコンウェイ・タール氏で、「ハッピイ・デイス」「流行の寵児」のアン・ペニントン嬢、「マンハッタン・カクテル」「恋愛運動場」のリリアン・タッシュマン嬢、「高速度娘恋愛合戦」「西部戦線異状なし」のウィリアム・ベイクウェル氏、ヘレン・フォスター嬢、アルバート・グラン氏、リー・モーラン氏、ニック・ルーカス氏等が助演している。キャメラは「ノアの箱船」「恋の勝馬」のバーニー・マクギル氏と「放浪の王者(1930)」「レッドスキン」のレイ・レナハン氏が担当している。総テクニカラーの歌舞映画である。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Gold Diggers of Broadway

ストーリー

ジェリー、メイベル、ヴァイオレット等はブロードウェイの或るミュージカル・ショウに出演しているコーラス・ガールズだった。ヴァイオレットだけは真面目だったがジェリーもメイベルも舞台に出ない時は知合いの男達から金をしぼり取ることを平気でやっていた。ヴァイオレットはウォーリー・ソーンダースという百万長者の後継ぎ息子と熱烈に恋し合っていたが、ウォーリーは後見人の伯父スティヴン・リーがコーラス・ガールとの結婚を断乎として承認しないので悲観していた。それを気の毒に思ったジェリーはリーに甥の結婚を承認させる計画を樹てた。でウォーリーはヴァイオレットと駈落ちするとリーに断言した。驚ろいたリーは弁護士のブレイクを伴って甥の愛人が何んな女だか調べに来た。ジェリーは自分が凄い妖婦と見せかけてヴァイオレットの素直さを引立てる心算で芝居を打ちにかかったが、リーは彼女をウォーリーの愛人だと感違いしてしまった。ジェリーは面食ったが、それならそれも宜しと考えそ知らぬ顔で誘われるままにリーと共に食事に行った。そして食事前に彼女は色んな買物をリーにさせた。リーは苦々しく思ったが、やがてジェリーと共に陽気に騒ぐことに興味を覚え始めたブレイクはメイベルを相手に一足お先きに浮かれた。ジェリーの友人のバーネー・バーネットが宴会を催して彼等達を招待した時、リー等も出掛けたがリーは益々ジェリーに興味を抱いている様子だった。宴果てて後リーはジェリーのアパートで遂に求愛告白を為した。彼女もリーを愛していることを自覚したが、彼女が今迄ヴァイオレットの為めに芝居していたことを知ったリーは素気なく辭去した。一座のスター、アン・コリンズが舞台稽古の後で病気になったのでジェリーが代役を勤めることになったが、彼女はリーとの破恋に気を腐らして余り気乗りがしなかった。併しヴァイオレットとウォーリーとがリーの承諾を得て結婚したとの報をもたらしてリーはジェリーを楽屋に訪問して改めて結婚を申込んだ。ジェリーの其晩の舞台が大喝采を博したことは勿論である。

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