エル・ノルテ 約束の地
劇場公開日:1988年11月5日
解説
夢を求めて<北>へとさすらう兄妹の希望と苦悩の日々を描く。製作はアンナ・トーマス、監督はグレゴリー・ナヴァ、脚本はトーマスとナヴァの共同。撮影はジェームズ・グレノン、音楽はザ・フォルクロリスタス、メレシオ・マルティネスほかが担当。出演はザイーデ・シルヴィア・グチエレスほか。
1983年製作/アメリカ
原題または英題:El Norte
配給:KUZUIエンタープライズ
劇場公開日:1988年11月5日
ストーリー
中米グァテマラ北部に住むインディオの小作人たちは、地主の圧制に苦しみながらもいつかは自由な暮らしを夢見ていた。エンリケ(デイヴィッド・ヴィラルパンド)とロサ(ザイーデ・シルヴィア・グチエレス)の兄妹も例外ではなく、エル・ノルテ(北=アメリカ)への思いを募らせていた。そんなある夜、彼らの父は村はずれの廃墟での密会に出席したところ、政府軍によって惨殺され、また母も軍隊に連行されたまま行方不明になってしまう。身の危険を感じた兄妹は、村を捨て北へと行くことを決意する。メキシコのティファナに到着した2人は、国境案内人に騙され密入国に失敗するが改めてメキシコに戻ったエンリケは、村人ラモンの紹介でライモンドという案内人をたより、ドブネズミが這い廻る地下水道をくぐりぬけ苦難の末アメリカ入国に成功する。ロスで生活を始めた2人は、初めこそこの国の社会システムに戸惑うが、やがてエンリケはウェイターの、ロサは家政婦の仕事を見つけ、生活は次第に豊かさを増し充実してゆくのだった。折からエンリケはシカゴでの仕事を依頼されるが、妹の同行が許されないこともあり、一旦はこの仕事を断るが、エンリケの出世を妬む同僚の密告で彼の勤めるレストランに移民局が踏み込んで来たことにより失職、改めてシカゴ行きを考慮する彼に、ロサがチフスで重体との報が入り岐路選択に苦悩する。病床で目覚めたロサは、隣にいる兄の姿を認め安らかに息を引き取るのだった……。
スタッフ・キャスト
- 脚本
- グレゴリー・ナバ
- アンナ・トーマス
- 製作
- アンナ・トーマス
- グレゴリー・ナバ
- 撮影
- ジェームズ・グレノン
- 音楽
- ザ・フォルクロリスタス
- メレシオ・マルティネス
- 字幕
- 細川直子
受賞歴
第37回 カンヌ国際映画祭(1984年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | グレゴリー・ナバ |