エデンの東のレビュー・感想・評価
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映画史上屈指の存在感
ジェームズ・ディーン‼️
農場主アダムの双生児の息子、優等生で父に溺愛されている兄アーロン、父への愛を受けてもらえない弟キャルの相剋を描いた物語‼️やはりこの作品を語る上で欠かせないのはジェームズ・ディーン‼️親を慕う心、愛を求める一生懸命な姿、努力が報われない悔しさ、それらを絶妙な表情で演じるJ・ディーンの素晴らしい演技と言うよりはその存在感‼️キャルがアダムの胸にしがみつき、泣きじゃくるシーンは必見ですね‼️そしてそんなJ・ディーンのイメージを我々の胸に刻み込んでくれたレナード・ローゼンマンのテーマ曲もホントに忘れられません‼️入江の全景やキャルが転がる大豆畑といった一つ一つのシーンの構図の素晴らしさも、まるで美しい水彩画を観ているような気分にしてくれる名作でした‼️
久しぶりに観た大好き映画
この映画が無ければ、たぶん映画ファンにはならなかった自分の原点にある映画。
1979年5月、新宿・名画座ミラノのスクリーンを観ながら感動に「映画を観続ける…」と決めた学生時代。
その後なんども観ているが、久しぶりに観て、やはり感動…(^^)
「Overture」から始まるシネマスコープ作品。
1917年モントレーの町はずれのサリナスで、怪しい商売をしている母親を尾行・相手にされずに汽車の上で寒そうにして帰宅するキャル(ジェームズ・ディーン)。父親アダム・トラスク(レイモンド・マッセイ)は冷凍レタスに力を注いでおり、双子の兄アロン(リチャード・ダヴァロス)は真面目青年、アロンの彼女アブラ(ジュリー・ハリス)はキャルを怖がっている。
アロンが「善」、キャルが「悪」の構図が上手く、母親(ジョー・ヴァン・フリート)とキャルが似ている……という人間関係の描き方もグッド。
そして、戦争に突入していくアメリカを時代背景としながら綴られるトラスク家を中心とした人間模様。エリア・カザン監督の手腕が光る語り口と名場面。
この映画でジェームズ・ディーンと出会ったものの、映画館から帰宅して映画本で調べたら「既にジェームズ・ディーンは亡くなっていた!」と知って驚いた1979年の私。
本作のオーダー順で1番目のジュリー・ハリスは「女優をしていた時の思い出」として「私は『エデンの東』に出演して、あのジェームズ・ディーンとキスしたこと」を挙げている。それほど、映画界の彗星のような存在=ジェームズ・ディーンがインパクト強烈。
また、この映画、やはり音楽も最高であり、あのメロディが流れて来ると盛り上がる。
最近なぜか分からないが、どの映画を観てもあまり面白さを感じない気がしたので、今日は「映画好きになった映画」を観てみたが、やはり良い映画は良い!
何度も観ているが、やはり感動する。
「もし、コレを観て感動しなかったらどうしよう…」などと思っていたが大丈夫だった…(笑)
個人的に思い入れのある1本を久々に鑑賞して良かった。
無鉄砲な乱暴な若者
ジェームスディーンだからこそ。
イスタンブールっていう響きがいいね👍監督
キャルは不器用なんだよね、現代に当てはめると精神疾患を抱えてるのかな、
外国人って年齢が分からんね!キャルが子供に見えないから。年寄りには見えないけど、
彼はピュアだと思うよ、善人じゃないけどね、誰にとっての悪人か誰にとっての善人かで変わってくるから、全ての人にとっての善人ってこの世におらんと思うよ(*^^*)✋
キャルは人間らしいね、ある意味では全ての人が精神的な苦痛を感じている
それが人間なんだと思う
ツラいけど死ぬのも怖いから仕方なく生きてるけどね
人それぞれの批評をみると滑稽だとかクソだとか思うけど足してクソ滑稽だねwま人から見たら俺も同じか(笑)レビューそのものがクソ滑稽だと言いながら自分もレビューを使ってるつまり全ての人間がクソ滑稽なんだね(*^^*)
楽しい時も寂しい時もツラい時もある
俺はショウガナイっていう言葉嫌いやけど生まれてきてしまったからには
どうしようもないのかな
ナニゴトも行き過ぎはよくないかもほどほどにだよ全てにおいてね
多分ね
もっと良い写真あったやろ
ググッたらカッコイイ写真いっぱいあるやん!なんでコレ使うん
音の使い方が面白かった.保安官の部屋でのうなり声や,観覧車のふもと...
音の使い方が面白かった.保安官の部屋でのうなり声や,観覧車のふもとから聞こえる喚声,母と弟を引き合わせて扉を閉めるとたちどころに鳴り響くバーの喧騒.登場人物の集中度合いを表していたりするんだろうけれど,その感じが結構面白い.あとは被写界深度がわかりやすく変わって,ヒロインの周辺では焦点距離が短くて柔らかい印象の絵が多用されていた.それと高いところからのアングルが結構多くて,それは信仰とかと関係あるのかもしれないけれどわからない.
話の内容としては,善と悪についての観念を揺さぶられるもので面白かった.母の悪徳で自由なビジネスに強い在り方を受け継いでいる主人公と,首尾一貫した善良さで苦労人の父との間の和解だったんだろうか.善良さに回収される感動物語に終わらなかったのは,最後に登場する看護婦がいい味を出していたからだった.理由なき反抗の時もそうだったけれど,善良さの押し付けについて揺れ動く若者というのは主題に値する.僕自身の問題とも切り離せないので,そこら辺についてはもう少し掘りたいと思うのだけれど.
【聖書(父)と、実利主義(母)の狭間で悩む青年の姿を描いた、近代版カインとアベルの物語。特にラスト20分は見応えがあるヒューマンドラマである。】
ー 恥ずかしながらの初鑑賞である。で、前情報を一切入れずに鑑賞した。
脳内にあったのは、今作がジェームズ・ディーンの出世作であった事だけである。-
<Caution ! 内容に触れています。>
・序盤は、やや凡庸(ホント、すいません・・。)な展開である。
・が、キャル(ジェームズ・ディーン)の父親の名前が、アダムである事。
双子の弟、アロンが、父の血を引く善人である事。
キャルが、出奔した母ケートの存在を求めて行くシーンから、
”これ、旧訳聖書のカインとアベルの物語を下敷きにしているのではないのか・・”と気付く。
・東部に出奔したとされる、母親ケートと、キャルが再会するシーン。
”僕は腐っている・・”と語るキャルが母に”大豆投機のために5000ドル欲しい”と言うシーン。
ー 聖なる父の生き方に会わず、出奔した母ケートが”この子は私の血を引いている”と悟り、大金を貸し与えるシーンは、印象的である。-
・アロンの婚約者、アブラが内心キャルに徐々に惹かれていく表情。
・レタス輸送の失敗で、大きな経済的な負担を抱えた父アダムに対し、大豆投機が第一次世界大戦の戦況もあり、儲けたキャルの申し出を断る冷たい父の言葉。それに対しキャルが言った厳しき言葉・・。
”パパは善人だ!僕を母さん似として観ていて嫌いなんだ!”
・一方、自分の母の実態を見て、自暴自棄になり戦中に身を投げるアロン。
<救いは、卒中になった父アダムが、それまで遠ざけていたキャルを頼りにし、それに応え、ベッドの傍に静かに座るキャルの姿である。
今作品は冒頭に1917年、モントレーの郊外とテロップが流れるので、第一次世界大戦は既に起こっている。
だが、その後の戦況の悪化により、父と母と双子の息子の関係性は複雑になって行き・・。
複雑ながら、面白きヒューマンドラマである。>
■今作の監督、エリア・カザンの孫娘が、ゾーイ・カザンであるという事を初めて知った。(オイオイ・・)
ゾーイ・カザンのパートナー、ポール・ダノ出演作品は、ほぼ全作映画館で鑑賞しているが、映画の正の連鎖であると思う。
ゾーイ・カザン出演の「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」「バスターのバラード」「ニューヨーク 親切なロシア料理店」も、面白き作品であったなあ・・。
ジェームズディーン
ジェームスディーン背小さ! 猫背すぎ!
【時代背景と聖書の物語】
旧約聖書の「カインとアベル」の話をモチーフにした文学は他にもあるが、このスタインベック原作の「エデンの東」は最も有名なのではないか。
ただ、なぜ旧約聖書は、この物語を収めたのか、僕にはよく理解できない。
神であるヤハウェが、カインとアベルの供物に良し悪しの差をつけるのか、神のする事に不満を感じてはいけないという戒めなのか、もし、そうだとしたら、モノのたとえが無茶苦茶だなとか、結果的に生じた殺人や嘘は受け入れ難いとしても、やっぱり、僕には理解出来ない。
この映画作品は、全体を通して流れるテーマ音楽がものすごく有名で、場面場面で、優しくも、悲しくも聞こえる。
キャルが畑で横たわる場面は、映画のポスターよりもファンに親しまれているのではないか。
世に多くの女性のジェームズ・ディーン・ファンを作り出し、いわゆる、キュンキュンさせたのだ。
僕の母親然り。
この作品の年代設定は、第一次世界大戦のアメリカの参戦が叫ばれている頃で、映画が公開されたのは、第二次世界大戦は終わっているものの、朝鮮戦争など米ソ対立が顕在化したことによって、思想的には保守化が進み、相対的に人権が軽視された頃だ。
こうした事が背景となって、このモチーフとなった「カインとアベル」の物語への疑問や、人権が相対的に軽視され、旧態然とした変化を拒否する社会への反感が育まれたのではないのかと思うのだ。
女性の発言や活動を嫌い、家族の封建的なところを肯定して、若者の自由を許容せず、そして、聖書を言い訳にする。
こうして鬱積した不満は、人種差別も相まって、60年代には、公民権運動や女性解放運動につながっていくのだ。
映画の物語は、キャルと父の和解で終わる。
世界が不穏な動きで揺れるなか、この映画は、神に代わって、家族には、そして、人には、和解が如何に大切かを示して見せたのだ。
これは、この作品の普遍的なテーマもあり、ジェームズ・ディーンの瑞々しさとケミストリーを起こし、今でもファンを惹きつけるのだ。
※ 今回のリバイバルで、通しでジェームズ・ディーン作品を3本観たが、分断に揺れ動く今の時代だからこそ面白いのではと考えさらされる映画たちだった。
親からの兄弟の愛情の差は永遠のテーマ
聖書とは無縁で生きて来たので、モデルとなった「カインとアベル」は聞いたことある気がする程度。
親から受ける兄弟の愛情の差がテーマですが、これは永遠の問題だなと思いました。
兄弟の父親は周囲も認める善人で、感情的に怒らず真面目で優しく正義感溢れる父親(うらやましい!)。少しヤンチャな主人公が悪い事をした際も愛情を持って接しますが、主人公から見たら兄に向けられる愛情とは違うことで深い悲しみを感じています。
兄もまた心から弟を愛している所が、出来の悪い子供が一人いる家庭でよく見られるのとは違ったケースでいいなと思いました。
その点、兄は父と同じ性格の善人で普通にする行いが父親を喜ばせるので、ますます主人公の孤独感が感じられました。
父親は兄弟に差をつけず、素晴らしい人でしたが、やはり人間同士なので相性があり、こんな素敵な人でさえ難しいのだと思いました。親になった人から見れば少し救いになるかもしれません。
親がどんなに良い人だろうが、親が自分より兄弟を好きな子供にとっては、これ以上ない悲しみでその苦悩が伝わって来ました。
昔の映画ですが、テーマがストレートでいて奥が深いです。設定に違いはあれど、共感できる部分があるのではないかと思いました。
<字幕>
ジェームズ・ディーンの目が好き。
聖書のカインとアベルの物語を下敷きに、町の人から聖人と言われる父に認められたい兄と比べるとダメな主人公キャルが、葛藤する話。
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まず今の感覚で言うと、この聖人と言われている父親が胡散臭くて(笑)今だとこういう田舎のお父さんって保守派で家父長制バリバリ担いでる嫌な男として描かれること多いじゃん。でも昔の映画なので、本当に人柄は真面目で良い人らしい(真面目すぎるのが玉にキズ)。
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そんな父親からの愛情に飢えているキャルが認められようと農業や金儲けをしようとするんだけど、いつも父親からは評価されない。でもキャルには才能はあって、父親の価値観からするとダメな息子に見えてるだけな気がするんだよな〜。
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でも聖書を下敷きにしてるからこの話を読んだことがないのでなんとも言えない部分もある。
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ジェームズ・ディーンのこのキャルの役、『マイ・プライベート・アイダホ』のリヴァー・フェニックスの役と同じ雰囲気。どちらも飛び抜けた魅力があったのに、若くして亡くなってしまって。。
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