劇場公開日 2014年9月27日

「【曰く有り気な人々を乗せた駅馬車の中での、人間関係を描いた作品。今作後の西部劇に多大なる影響を齎した作品でもある。】」駅馬車(1939) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【曰く有り気な人々を乗せた駅馬車の中での、人間関係を描いた作品。今作後の西部劇に多大なる影響を齎した作品でもある。】

2023年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

ー 先日、「フェイブスマンズ」を鑑賞し、ジョン・フォード監督作品を一切観ていない事に気付き鑑賞。-

■娼婦ダラスや飲んだくれの医者ブーンらを乗せた駅馬車が、アリゾナからニューメキシコへ向けて出発。その途上で、お尋ね者の脱獄囚リンゴオ・キッド(ジョン・ウェイン)も加わる。
 一行はさまざまな局面をくぐり抜けて不穏な道を進むが、ついにアパッチ族の総攻撃にさらされ…。

◆感想

・最初に書くが、今作が2023年に公開されていたら、”名作”とは呼ばれていないと思う。だが、ジョン・フォード監督が今作を公開したのは1939年である。

・だが、今作がその後の映画に対して与えた影響は、計り知れないとも思った作品である。
ー それは、駅馬車に乗り合わせた人々の濃密な関係性を短ショットで描き出す手法である。-

・気になるのは、先住民族のアパッチ族の描き方であるが、流石ジョン・フォード監督、絶対悪とは描いていないのである。

<駅馬車に乗った曰くある乗客たちのキャラ立ちも良く、面白く鑑賞した作品である。
 ”地平線は上か、下か・・。”フツーに真ん中ジャン‼と突込んだ作品でもある。>

NOBU
KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2023年3月20日

 NOBUさんへ
度々の小生の投稿への「共感♥」、ありがとうございます。
この作品は見事な西部劇だったと思っており、「駅馬車」の直後に撮った西部劇外のフォード監督の「怒りの葡萄」と「わが谷は緑なりき」も好きな作品です。
しかし、その後のいわゆる騎兵隊3部作も含めた西部劇は、先住民の描写も含め余り評価していません。
あまりにも多くの作品を監督し過ぎている経歴も気になっています。
また、NOBUさんのレビューを楽しみに、今度とも宜しくお願いいたします。

KENZO一級建築士事務所