劇場公開日 2014年9月27日

「歴史観として受け入れられない」駅馬車(1939) まーやんさんの映画レビュー(感想・評価)

歴史観として受け入れられない

2021年10月2日
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グリフィスの「国民の創成」(KKKを美化した唾棄すべき大作)もそうなのだが、歴史的名画と称される作品でも、白人至上主義のあまりに偏った歴史観に立っている映画は、今となっては中々受け入れられるものではない。南北アメリカ大陸でヨーロッパからの移民はこの作品で襲撃される白人たちとは比較対象とならない数の先住民を虐殺しているわけで、フォードだってそのくらいの知識は有していたはずだ(例えば、キューバの先住民は皆殺しされ、一人も残っていない)。であれば、このテーマをこの視点で描く時点で作品の価値は無に記するところ。
確かに、映画として固有の価値はあろうが、基本理念に明らかな欠陥がある作品をそのままストレートに受け入れる事は困難だ。

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まーやん