劇場公開日 2014年9月27日

「ネイティブアメリカン(インディアン)からも愛されたジョン・フォード監督」駅馬車(1939) galateaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ネイティブアメリカン(インディアン)からも愛されたジョン・フォード監督

2021年4月29日
PCから投稿

インディアンを一方的に悪者としている点を取り上げているレビューがあるので、ひと言。
確かに現代感覚で見ると違和感を持つことは理解できます。
なので反論をしたいのではありません。

ただ、この映画はご覧のとおり、沢山のネイティブアメリカンの方々がエキストラで撮影に参加し、協力を得て完成しています。
ネイティブアメリカン向けの上映会でも、この有名な戦闘シーンは大盛況だったそうです。

モニュメントバレーを縦横無尽に走り回るインディアンの姿を、これほど大迫力で描いた映画は他にありません。
映画全盛の時代に、銀幕の中で活躍する自分達の姿は嬉しいものだったのかもしれません。
また所詮、映画は映画、エンタメとして受け入れていたということなのかもしれません。

この作品以降もジョン・フォードはモニュメントバレーで何度も西部劇の撮影をしていますが、ネイティブアメリカンの方々との関係も良好だったそうです。
一番信頼されていた映画監督とも言われます。

そしてもし興味があれば、同じジョン・フォード&ジョン・ウェインの名作「捜索者」を是非お勧めしたいです。
こちらはインディアンへの憎悪、偏見、矛盾を含めた異色の西部劇です。

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galatea